BOOM BOOM SATELLITESプレミアムライブで新曲初披露

BOOM BOOM SATELLITESが昨日5月25日に東京・渋谷club asiaでプレミアムライブを開催。熱い演奏で、約2年半ぶりのオリジナルアルバムの完成をファンと一緒に祝った。

この日のライブは、今年1月に発売されたBOOM BOOM SATELLITES初のベストアルバム「19972007」の購入者特典として行われたもの。会場には抽選で選ばれた幸運なファンが集結し、2009年7月のシングル「BACK ON MY FEET」発売時に行ったライブ以来、久々のワンマンの開始を待ちわびた。またこの日はさまざまな著名人もお祝いに駆けつけ、asia前に敷かれたレッドカーペットでは俳優の平岡祐太、女優の山咲千里や穂のか、NAOTO（ORANGE RANGE）、バニラビーンズらが笑顔を見せた。

定刻を15分ほど過ぎると、フロアに立ち込めるスモークが徐々に濃くなる。そしてメンバーが上手から姿を見せると、待ちわびた観客から大きな歓声がわいた。そしてバスドラムの音が鳴り響くとその声はさらに大きくなる。そのままオーディエンスに呼応するように、「MOMENT I COUNT」が披露された。

間奏では、中野雅之（prog, B）、川島道行（Vo, G）の2人がステージ前方センターまで飛び出してきて切れのある演奏を見せつける。またサポートの福田洋子（Dr）が叩き出す強靭で正確なフレーズが、メンバーの奔放な動きをしっかり支える。さらに青い照明が曲にあわせて明滅し、楽曲の持つクールな側面を演出。そんなステージの様子を見て、フロアは早くもヒートアップする。

続けて、イントロの“人力ドラムンベース”とも言えるビートが体に響く「BACK ON MY FEET」、早めのBPMで重厚な四つ打ちサウンドが鳴らされる「MORNING AFTER」を矢継ぎ早にパフォーマンス。そして観客は、ステージ上の彼らを見ながら踊り、腕を振り上げ、頭を振る。

ここからはニューアルバム「TO THE LOVELESS」収録の新曲「DRAIN」「UNDERTAKER」を演奏。これがライブ初披露とあり、ファンは体を揺らしながらもそのサウンドに聴き入っている様子が見られた。特に「UNDERTAKER」は川島のボーカルをじっくり聞ける構成となっており、ダンスナンバーのみにとどまらない彼らのセンスが押し出されていた。

そしてライブ後半では、「INTERGALACTIC」「EASY ACTION」と人気の楽曲を惜しげもなく投下。我慢できなくなったフロア中央付近のファンがモッシュを始め、盛り上がりは最高潮に達する。曲の終わりで川島の鳴らすギターのフィードバック音が響くと、どこからともなく鋭く甲高い指笛が鳴らされ、賞賛の意が表される。続けざまに特徴的なブレイクのあるイントロから「KICK IT OUT」へ。ここでは中野が何度もステージ前方に出てきて攻撃的なフレーズを鳴らし、川島の声がオーディエンスの興奮をさらに高める。赤と青の強い照明にあおられながら、フロア中が踊りまくって本編は終了した。

すぐさま鳴らされたアンコールを求める拍手を聴いて、メンバーが再度ステージに登場。ここで珍しく川島がマイクを取り、「今日はホントどうもありがとうございました」と感謝を述べる。そのまま7枚目となるオリジナルアルバムが翌日に発売されることを口にし、「2年半かけて愛情込めて作ったアルバムです。いろんな意味で挑戦的なアルバムになったので、ぜひ楽しんで聴いてください」と新作リリースを目前に控えたバンドらしいMCを披露した。

そして最後に演奏されたのは、未だ音源化されていないライブの定番曲「Dig The New Breed」。ボコーダーを通した川島の声が印象的なこの曲で、再びフロアの温度を急上昇させる。肉体的なビートと緻密なサウンドにあおられ、最後まで熱狂が途切れることのなかったライブは大成功のうちに幕を下ろした。

BOOM BOOM SATELLITESはこの後、今週末に開催される野外フェスティバル「ROCKS TOKYO」に出演。6月からはアルバム「TO THE LOVELESS」を引っさげ全国ツアー「JAPAN TOUR 2010 1st STAGE ～LIVE HOUSE TOUR～」「JAPAN TOUR 2nd STAGE」に乗り出す。オフィシャルサイトでは本日より「2nd STAGE」のチケット先行予約を受け付けているので、昨日のライブに参加できなかった人はこの機会をお見逃しなく。

BOOM BOOM SATELLITESプレミアムライブ＠club asiaセットリスト

01. MOMENT I COUNT
02. BACK ON MY FEET
03. MORNING AFTER
04. DRAIN
05. UNDERTAKER
06. INTERGALACTIC
07. EASY ACTION
08. KICK IT OUT

＜アンコール＞
EN01. Dig The New Breed

アルバムリリースに際して

お久しぶりです。中野です。
ようやく新しいアルバムが日の目を見る事になります。制作期間2年以上、収録時間は70分以上の、文字どおりの大作です。
幾つものテクスチャーがレイヤーされている多層的な構造の楽曲達がシームレスに流れていく非常にシネマティックな作品です。
音楽家としてプライドを掛けて、一切の妥協を排除した崇高な作品に仕上がったと思います。
洋楽邦楽問わず、今年1番厚みのある、感動的な作品になっていると言い切ってしまいましょう。
僕自身にとっても、人生のマスターピースになりました。
どうかこの感動を沢山の人達と共有したいです。
自分で言うのも恐縮ですが、愛すべき音楽が出来上がった！と思えてしまうのです。
「TO THE LOVELESS」が沢山の人達に愛されますように!!