東京カランコロン野音で2534日を振り返る、在日ファンクホーンズと共演も

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東京カランコロンが、昨日4月10日に東京・日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブ「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」を開催した。

東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」の様子。(Photo by Taku Fujii)

東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」の様子。(Photo by Taku Fujii)

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いちろー(Vo, G)(Photo by Taku Fujii)

いちろー(Vo, G)(Photo by Taku Fujii)[拡大]

せんせい(Vo, Key)(Photo by Taku Fujii)

せんせい(Vo, Key)(Photo by Taku Fujii)[拡大]

東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」の様子。(Photo by Taku Fujii)

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この公演はバンドが最新アルバム「noon/moon」を携えて2月より行っていた全国ツアー「『noon/moon』リリース全国ツアー “ワンマ んツアー2016”」の最終公演として行われたもの。東京カランコロンにとって初めての日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブで、タイトル通り、バンドは結成当初から現在を振り返るMCを織り交ぜながら、「昼の部」「夜の部」の2部構成で新旧の楽曲を披露していった。

5人はこの日だけのスペシャルバージョンだという色とりどりの衣装に身を包み登場。いちろー(Vo, G)が煽ると入場のSEにあわせて発生していた観客のハンドクラップはいっそう大きくなり、場内は大きな期待感に包まれる。そしていちろーが「OK、始めます!」と声をあげ、バンドは色鮮やかな照明に照らされる中「カラフルカラフル」で軽快にライブをスタートさせた。5人は佐藤全部(B)とかみむー氏(Dr)の刻む安定感のあるリズムに乗せて分厚いコーラスを響かせ、場内をハッピーな空間にする。さらに疾走感あふれる「少女ジャンプ」「シンクロする」を続け、観客のテンションを引き上げていった。

いちろーいわく「散歩に出かけたくなる曲」だという「ウキウキエブリデイ」や、いちろーとせんせいがロボットダンスを披露した「フォークダンスが踊れない」など、バンドは息の合った演奏、エンタテインメント性たっぷりのパフォーマンスでライブを進行していく。MCでは現メンバーで初ライブを行った2009年からこの日までの“2534日”を回想し、初期の苦労やそれぞれが迎えたスランプなどを明かしていた。またこの日、彼らは会場限定で2曲入りのCDを販売。バンドはそのシングルに収録されている彼らにとって一番古い曲「ヴァージニアだったっけ?」のほか、「CAN’T STOP 運命線」「マチャアキとしっぱい」といったインディーズ時代の楽曲を連投し、ファンを喜ばせた。

バンドは「スパイス」で夜の部のスタートを切る。それまで明るい照明で照らされていたステージが、青色の照明でダークに染められると5人はミディアムチューン「ラブ・ミー・テンダー」へ。いちろーとせんせいの情感たっぷりのボーカルが野音に広がり、観客はじっと聴き入った。さらにせんせいと、アコースティックギターに持ち替えたいちろーがステージに残ると、2人はゆったりと「It’s more wonder」を届け、日暮れをしっとりと彩った。

在日ファンクホーンズ(Photo by Taku Fujii)(Photo by Taku Fujii)

在日ファンクホーンズ(Photo by Taku Fujii)(Photo by Taku Fujii)[拡大]

一度ステージを去ったメンバーは白と黒のシックな衣装に着替えて再登場。彼らは“在日ファンクホーンズ”として在日ファンクの後関好宏(Sa)、ジェントル久保田(Tb)、村上基(Tp)を招集する。そして高らかなホーンの音色とともに「じゃがいも殺人事件」をライブ初披露。ジャジーなサウンドに乗せた、ストーリー性のあるユニークな歌詞で観客の体を揺らす。曲が終わるとジェントルが「カランコロンは野音が最高に似合いますな!」と声をかけ、8人はもう1曲「空中遊泳」もコラボレーションで届けた。

終盤、いちろーが改めて2534日を振り返り、「これだけ長くやってると中だるみとかあるバンドもいると思うんだけど、僕らはいまだにフレッシュな気持ちで、バンドのテンションの高さが保ててる。これからもガンガンいい曲、いいライブをやっていこうと思います。僕らはエネルギーに満ちあふれているので、今後も見逃さずについてきてもらえればと思います」と力強く語る。そしてバンドはせんせいのキーボードから「ヒールに願いを」を丁寧に届けた。さらに「いっせーの、せ!」「恋のマシンガン」とアップテンポな楽曲を畳み掛ける彼ら。メンバーはステージの前方に進んだり、リズムにあわせてステップを踏んだり、佐藤が木の棒やビニールボールと戯れたりと、自由なステージングを展開する。5人は終始笑顔でライブを行い、楽しげに本編を締めくくった。

せんせい(Vo, Key)と佐藤全部(B)からなる“ペガサスファンタジー”。(Photo by Taku Fujii)

せんせい(Vo, Key)と佐藤全部(B)からなる“ペガサスファンタジー”。(Photo by Taku Fujii)[拡大]

東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」の様子。(Photo by Taku Fujii)

東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」の様子。(Photo by Taku Fujii)[拡大]

アンコールはせんせいと佐藤からなる“ペガサスファンタジー”によるコント仕立てのユルいグッズ紹介で幕を開けた。和やかな空気に包まれたのち、最初に演奏されたのはこの日の会場限定シングルに収録されている新曲「つよがリズム」。事前にアナウンスされていた通り、この日のライブではファンがおのおの同曲の動画を撮影し、その素材をもとに後日ミュージックビデオが制作されるという企画「つよがリズム」が実施された。観客はスマートフォンやデジタルカメラなどでバンドが新曲を演奏する様子を動画に収めていたほか、後半には楽曲にあわせて手をあげたり体を揺らしたりしていた。そして最後に5人は「バンドの底力を感じられた曲」だという「ハロー(始まり)」をプレイ。メンバーの姿が見えなくなるほどステージ後方から強い光が差し込む中、いちろーとおいたん(G, Cho)がめいっぱいギターをかき鳴らす。その轟音に乗せ、メンバーはパワフルなビートとカラフルなキーボードの音色、そして叙情的なボーカルを渾身の力で届けた。清々しい表情を見せる5人を代表して、いちろーが「また2535日からよろしくお願いします!」と声を張り上げ、バンドは初の日比谷野外大音楽堂のワンマンライブの幕を下ろした。

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東京カランコロン「東京カランコロン 祝!結成2534日アニバーサリーだよ全員集合! in YAON」
2016年4月10日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

昼の部

01. カラフルカラフル
02. 少女ジャンプ
03. シンクロする
04. マリメッコとにらめっこ
05. ウキウキエブリデイ
06. 泣き虫ファイター
07. フォークダンスが踊れない
08. ヴァージニアだったっけ?
09. CAN’T STOP 運命線
10. マチャアキとしっぱい

夜の部

11. スパイス
12. ラブ・ミー・テンダー
13. It’s more wonder
14. じゃがいも殺人事件(with 在日ファンクホーンズ)
15. 空中遊泳(with 在日ファンクホーンズ)
16. true!true!true!
17. 16のbeat
18. ヒールに願いを
19. いっせーの、せ!
20. 恋のマシンガン
<アンコール>
21. つよがリズム
22. ハロー(始まり)

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読者の反応

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hoomie @hoomie925

やったー!レポートとセトリ♪楽しかったなぁ、昨日♪からの、今日はさっそくの遅くまで残業で_| ̄|○
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