満島ひかりも登場、EGO-WRAPPIN'恒例の年末キネマ倶楽部

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EGO-WRAPPIN'が主催する年末恒例のライブシリーズ「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」が12月19、20、22日に東京・東京キネマ倶楽部にて、25、26日に大阪・ユニバースにて行われた。

前方左から、満島ひかり、中納良恵(EGO-WRAPPIN')、森雅樹(EGO-WRAPPIN')。(撮影:仁礼博)

前方左から、満島ひかり、中納良恵(EGO-WRAPPIN')、森雅樹(EGO-WRAPPIN')。(撮影:仁礼博)

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今年で開催15周年を迎えた「Midnight Dejavu」。東京公演では19日にハナレグミの永積崇、20日にFPMの田中知之、22日にスチャダラパーのSHINCOが、それぞれオープニングDJを務め会場を盛り上げた。また19日の公演では永積がステージに登場し、カーティス・メイフィールド「Move on up」を歌唱するというスペシャルな共演も実現した。この記事では20日に行われた東京公演の模様をレポートする。

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)[拡大]

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)[拡大]

中納良恵(Vo)と森雅樹(G)の2人と、末房央(Dr)、真船勝博(B)、ハタヤテツヤ(Piano, Organ)、武嶋聡(Sax, Flute, Clarinet)、川崎太一朗(Trumpet)からなるEGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXXに、滝本尚史(Trombone / ザ・ショッキング、角田健一ビッグバンド)、後関好宏(Sax / 在日ファンク)という2名のサポートプレイヤーを加えた9人編成で届けられたこの日のステージ。まずは中納以外のメンバーが登壇し、森の「行きましょか? EGO-WRAPPIN', SHOW TIME!」という掛け声を合図に、バンドはインストナンバー「Cozy And Bossa」でライブをスタートさせた。2曲目に演奏された「Peter Gunn」の曲中で、中納がバルコニーから姿を現すと大きな拍手と歓声が沸き起こる。彼女はゆっくりと階段を降りてステージ中央に歩を進めると「カサヴェテス」や「PARANOIA」といったライブでの定番ナンバーを熱唱。パワフルな歌声で会場のボルテージを一気に引き上げていく。爽快なサウンドが心地よいミディアムチューン「love scene」、中納が情感あふれる歌声を聞かせる「GI GO LO」を届けると、「ここからは忘年会ムードに」という森のMCから、バンドは中納のカラオケの十八番であるという久保田早紀「異邦人」、中尾ミエ「月夜にボサノバ」をカバー。年末にふさわしい演目でオーディエンスを楽しませた。

「Neon Sign Stomp」や「BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド」といったナンバーでひとしきり会場を盛り上げると、中納と森以外のメンバーがいったん降壇。ステージに残った2人は結成当時のエピソードをしみじみと振り返ったのち、インディーズ時代初期の楽曲「Calling me」をアコースティックギターによる弾き語りで届ける。続けて彼らは弾き語りで新曲を披露。森が奏でる繊細なアルペジオの音色と中納の穏やかな歌声にオーディエンスは静かに耳を傾けていた。

「女根の月」でポエトリーリーディングを披露する満島ひかり。(撮影:仁礼博)

「女根の月」でポエトリーリーディングを披露する満島ひかり。(撮影:仁礼博)[拡大]

バンドメンバーがステージに戻ると、「ひょんなことから、いい出会いがありまして。今日もぜひ出てもらいましょうということになりました」という森の言葉を受け、女優の満島ひかりがゲストとして登場。満島はバルコニーに設置されたスツールに腰を掛け、「女根の月」の曲中でアンニュイなポエトリーリーディングを披露して楽曲に妖艶な彩りを加える。続く小泉今日子「女性上位万歳」のカバーでは満面の笑顔を浮かべながら、中納とのデュエットで伸びやかな歌声を会場いっぱいに響かせた。歌唱後には、かつて自らが所属していたアイドルグループ・Folder5の「ワン、ツー、スリー、フォー、Folder5です!」という決めぜりふを満島が中納にレクチャーするという微笑ましい一幕も。なお満島は東京で行われた3公演すべてに出演し、記念すべき「Midnight Dejavu」の15周年公演に華を添えた。

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)[拡大]

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)

「EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu」東京公演の様子。(撮影:仁礼博)[拡大]

ロマンティックなムードが会場全体を包み込んだ「a love song」などを経てライブは終盤戦に突入。「Nervous Breakdown」「サイコアナルシス」「くちばしにチェリー」といったおなじみのキラーチューンが立て続けに投下されると、バンドの繰り出すアグレッシブなサウンドと中納の扇情的なボーカルに呼応するかのように、激しいモッシュが巻き起こりフロアのテンションはピークに達した。アンコールではブラスセクション4人を従えて中納がバルコニーから登場。ミュージカル映画「フットライト・パレード」の主題歌「上海リル」の日本語カバーをブラスのノスタルジックな調べに乗せて歌い上げる。バンド編成による「色彩のブルース」で会場をムーディな雰囲気に染め上げると、アンコールラストでは中納と森が再びアコースティックギターの弾き語りで「サニーサイドメロディー」を演奏。「みんな一緒に歌ったりしようよ!」という中納の呼びかけにオーディエンスも拍手とシンガロングで応え、ハッピーな雰囲気の中、2時間半におよぶライブは大団円を迎えた。

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EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu
2015年12月19、20、22日 東京キネマ倶楽部 セットリスト

■12月19日

01. Cozy And Bossa
02. PARANOIA
03. love scene
04. Peter Gunn
05. カサヴェテス
06. GI GO LO
07. 異邦人
08. 月夜にボサノバ
09. あしながのサルヴァドール
10. Neon Sign Stomp
11. BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド~
12. 新曲(タイトル未発表)
13. サニーサイドメロディー
14. 女根の月(with 満島ひかり
15. 女性上位万歳(with 満島ひかり)
16. CHINA TOWN
17. Wherever You May Be
18. a love song
19. Last Waltz
20. 色彩のブルース
21. Move on up(with ハナレグミ
22. サイコアナルシス
23. くちばしにチェリー
24. 雨のdubism
<アンコール>
25. 上海リル
26. Nervous Breakdown
27. Calling me

■12月20、22日

01. Cozy And Bossa
02. Peter Gunn
03. カサヴェテス
04. PARANOIA
05. love scene
06. GI GO LO
07. 異邦人
08. 月夜にボサノバ
09. あしながのサルヴァドール
10. Neon Sign Stomp
11. BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド
12. Calling me
13. 新曲(タイトル未発表)
14. 女根の月(with 満島ひかり)
15. 女性上位万歳(with 満島ひかり)
16. CHINA TOWN
17. a love song
18. Last Waltz
19. Nervous Breakdown
20. サイコアナルシス
21. くちばしにチェリー
22. 雨のdubism
<アンコール>
23. 上海リル
24. 色彩のブルース
25. サニーサイドメロディー

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読者の反応

しみず さるひこ 🙉🙊🙈 @bub_shimizu

@waka__chang 音楽ナタリーに記事があったので確認しました。
https://t.co/R7l9si6nmT
ほんとだ! 満島さん、パープルの照明に映えてなんて色っぽくてカッコいいこと!
そしてよっちゃんの衣装 w

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