SCOOBIE DO、心の株主プラスワンモーに20年の業績と展望を報告

SCOOBIE DOがベストアルバム「4x20 ～ 20 YEARS ALL TIME BEST」発売日となった昨日4月1日、東京・Naked Loftにてイベント「チャンプレコード臨時株主総会」を開催した。

「チャンプレコード臨時株主総会」は、メンバー4人が運営するレーベル「CHAMP RECORDS」の“業務実績”や今後の展望をトークライブ形式で報告するというもの。会場にはコヤマシュウ（Vo）曰く「心の株主プラスワンモー」が多数詰めかけ、ドリンクやフードを味わいながらのアットホームな雰囲気で4人の報告に耳を傾けた。

4人は最新のバンドTシャツで登場すると、SCOOBIE DOのリーダーにしてCHAMP RECORDSの社長・マツキタイジロウ（G）がメンバーを代表し挨拶。「皆様、企業生存率というのをご存知ですか？ 会社が10年もつ率は6.3％、100社あったら6社程度ということです。さらに20年となると0.3％なんです」と企業存続の難しさを例になぞらえ、「我々SCOOBIE DOは今年で20年。1000バンドのうちの3バンドに残れたということです。CHAMP RECORDSも来年で10年になります」と感慨深い表情で語り、盛大な乾杯でバンドおよび“心の株主”たちの健勝と発展を祈念した。

そして4人は「まずは我々の新商品を」と、ベストアルバムに収録された最新楽曲「新しい夜明け」のビデオクリップを紹介。この映像は、彼らが長年トレードマークとして愛用しているスーツを仕立てているロックアーティスト御用達の老舗洋服店「洋服の並木」で撮影されたもので、THE COLLECTORS、怒髪天、フラワーカンパニーズといった先輩バンドのメンバーもゲスト出演している。メンバーは時折映像をコマ送りにしながら、要所要所で細かく見どころを解説。ゲストにまつわる抱腹絶倒の撮影エピソードや、マツキのふとした仕草が「洋服の並木」先代の主人にそっくりであるという裏話までもが明かされた。なおこのPVはCHAMP RECORDSのYouTube公式チャンネルで観ることができる。

続いての「質疑応答」では、事前に“株主”から寄せられた質問に4人が回答。「もし邦楽カバーをやるなら？」「ライブのブッキングはどうやって決めている？」などの質問への返答に加え、ナガイケジョー（B）の髪型の変遷、「ドラムは全身運動だけど唯一鍛えられないのがお腹」だというオカモト“MOBY”タクヤ（Dr）の健康管理法、ライブ定番曲「Back On」でぐるぐる回転するパフォーマンスの誕生秘話といった話題でも盛り上がった。また彼らは現在決定している今後の予定を発表するとともに、7月で40歳となるマツキの誕生日を祝した記念公演を行うことを発表した。ライブの詳細は改めてアナウンスされるので、続報を楽しみにしておこう。

株主総会の締めくくりは、壇上に楽器を持ち込んでのミニライブ。4人はベストアルバム収録曲から「Funky Way」「風の恋人」「八月の天使」「新しい夜明け」の4曲をアコースティック編成で披露した。「八月の天使」は2003年発売のシングル「ラストナンバー」のカップリング曲で、これまでほとんどライブで歌われることはなかったが、コヤマは「これまでセットリスト組むときに『みんな知らないだろうし』と思って外してた曲もあるけど、なんせベスト盤は60曲入ってるから。今までやらなかった曲もどんどんやってくと思うんで、これからライブがもっと楽しくなると思うよ」と、ベストアルバム発売を機にレパートリーのバリエーションを増やしていくことを宣言。最後は客席に向け「心の株主プラスワンモー。実際紙切れ（株券）は持ってないと思うが、心の株主だと思っています」と感謝の言葉を届けた。

SCOOBIE DOは1月より実施しているライブツアー「Funk-a-lismo! vol.9.5」、4月19日の自主ライブ企画企画「Root & United vol.22」、5月からのマンスリー企画「野音への道・クアトロマンスリーシリーズ」、さらに夏フェスなどへの出演を経て、10月4日に東京・日比谷野外大音楽堂でバンド結成20周年記念ライブ「ダンスホール野音」を行う。