再生数急上昇ソング定点観測 (2025年10月3週目) [バックナンバー]
timelesz「Steal The Show」に心を奪われて / ピノキオピー「愛属性」がさらけ出したものとは / スピッツと黒木華が共演「灯を護る」MVが話題
今、盛り上がり始めている曲 / これから盛り上がりそうな曲について詳しく解説
2025年10月17日 18:30 7
YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで10月3日から10月9日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。
文
まずはこの週の初登場曲の振り返りから
今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、3位に
Snow Man「TRUE LOVE」ミュージックビデオ
5位には
BE:FIRST「Stare In Wonder」スペシャルダンスパフォーマンス
25位には
DECO*27「Marshmallow feat. 初音ミク」ミュージックビデオ
32位に登場したのは、ホロライブのさくらみこと
miComet「Lollipop」ミュージックビデオ
ダンスボーカルグループやボカロ、バーチャルシンガーの新曲が並んだ今週は、下記の3曲をピックアップする。
timelesz「Steal The Show」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場11位
タイトル「Steal The Show」はラップパートに登場するフレーズで、「主役の座を奪う」「話題をさらう」という意味を持つ。ラップパートの作詞は、日本テレビ系バスケットボールのスペシャルキャスターを務めているメンバーの
これまで公開された「Rock this Party」「ワンアンドオンリー」のMVは、彼らの柔らかい表情や楽しそうな踊りなどが目立つアイドル色の強い映像だったが、今回は「観る人の心を奪いにいく」というコンセプトが掲げられ、アグレッシブで力強いtimeleszを堪能できる。巨大な金庫の前で繰り広げられる、グループ史上最高テンポのダンスパフォーマンスと、多くのシチュエーションで構成されたスピード感あふれる映像が特徴だ。華やかなスーツスタイルで魅せるメインセットシーンは、シンクロ率の高いダンスと臨場感のあるカメラワークが見どころ。またブラックレザー×モード系ストリート衣装と、さまざまなセットによって、メンバーそれぞれの個性あふれる表情が楽しめる。ダイナミックなダンスと映像美によって、まさにそのコンセプト通り、多くの人の心を奪う1本となっているようだ。
ピノキオピー「愛属性」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場16位
「愛」という漢字は、相手の心を真ん中に受け入れると書く。つまり、誰かを愛するとは一面性だけでなく、その人のすべてを受け入れる行為。「愛」は他者に対して非常に寛容で温かい言葉に感じるが、前後に1文字足すだけで意味や響きが大きく変わる。「狂愛」は常軌を逸するほど激しい愛情のことで、「愛憎」は“愛すること”と“憎むこと”の両方が入り混じった感情を指す。愛は強大で美しく思える一方、それが嫉妬や恨みに変わることもある。
冒頭は「好き好き大好き あなたを想うと / 私は無敵になる」と前向きだった“私”が描かれているのだが、後半では「愛は距離に弱く 愛は月日に弱く / 敢え無く 泡になる」と愛するがゆえの脆さが表現されている。世の中で神格化されている「愛」の皮を剥いで傷口や毒々しさをさらけ出したような、ピノキオピーらしい斜めからの視点が光る。
スピッツ「灯を護る」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場29位
MVの監督を務めたのは「美しい鰭」のMVや、ライブフィルム「劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro」を手がけた
女性スタッフを演じたのは、今作がMV初出演となる
日常にあるささやかな希望を、音と映像の両面で静かに描いた「灯を護る」。温かみとノスタルジーを感じるサウンドと、優しくも切ない歌詞の世界観が、映像で見事に表現されている。
- 真貝聡
-
ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
バックナンバー
- (2026年1月5週目) 鶴 and 亀「LOVE 2000」はこの2人だから成立 / 次なる平成リバイバルヒットはアンダーグラフ / 「我ら!ゴミ分別団」が問う、本当の正義とは何か
- (2026年1月4週目) しぐれういの“される側”から“する側”への移行 / jo0ji「よあけのうた」に感じる虎杖の強い信念 / 「オシリスダンス」の賛否両論が示したものとは
- (2026年1月3週目) 日向坂46が「クリフハンガー」でつかみ取る未来 / 福山雅治と稲葉浩志のリスペクトし合う距離感 / YOASOBIは「アドレナ」で何を表現したのか?
- (2026年1月2週目) Snow Man×DECO*27コラボに込めた佐久間大介の思い / 50TAが広げたキンプリの新たな可能性 / iLiFE!「メロメラ」が放つ壮大なエネルギー
- (2025年12月4週目) Vaundy「ずっとラブソング」とノストラダムス / B&ZAIの魅力伝わるシンボル的な位置付けの曲 / JO1のカバーで「しまじろう」EDが再び話題に
- (2025年12月3週目) SixTONESがJr.時代から確立していた独自性とは / なにわ男子が王道アイドルを背負う覚悟の1曲 / 「True Love」が引き出したINIの新たな可能性
- もっと見る
NOTHING @nothingblue_1
@natalie_mu Nice