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会場はパイまみれ、ゆるめるモ!しふぉん生誕祭でソロ始動を報告

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ベッドごとリフトされるしふぉん。(撮影:後藤壮太郎)

ベッドごとリフトされるしふぉん。(撮影:後藤壮太郎)

ゆるめるモ!・しふぉんのバースデーイベント「ゆるめるモ!しふぉん生誕~ササ(ニシ)キ感謝祭21st~」が11月16日に東京・新宿MARZで開催された。ゆるめるモ!メンバーの生誕ライブでは毎回、祝われる本人の希望をもとに出演アーティストをブッキングしており、この日のラインナップもすべてしふぉんがファンだというバンドやアイドルばかり。前売りチケットは即日ソールドアウトとなり、しふぉんの誕生日を祝うべく多くのファンが会場に駆けつけた。

この日トップバッターを務めたのは、しふぉん自身が何度も現場に通っているというアイドル、ぱー研!。キュートな衣装を着てステージに現れた彼女たちは、「萌・アドベンチャー」「アナタトナLOVER」「シャングリラ!!」「ココロイド」などアップテンポな楽曲を次々と連発し、フレッシュなダンスと歌で場を温めた。

2番手は、ゆるめるモ!への楽曲提供も手がけている箱庭の室内楽のハシダカズマ。箱庭の室内楽でサポートメンバーとしてコーラスを担当している小貫早智子が途中から参加し、「five」「walden」といった箱庭の室内楽の楽曲も演奏した。後半は、この日の主役であるしふぉんがゲストで登場。彼女は「アコースティックは緊張する」と言いながら、kemuによるボカロ曲「地球最後の告白を」と、ももいろクローバーZの「DNA狂詩曲」をカバーした。そして最後に、小貫が作曲したゆるめるモ!の楽曲「Refresh Your Jewelry Box」が披露された。

ステージ転換時には、ゆるめるモ!・ちーぼうが人生2回目のDJに挑戦した。しふぉんから「アゲアゲなアイドル楽曲のみをかけてくれ」と頼まれたとのことで、ちーぼうはアップアップガールズ(仮)、RYUTist、℃-ute、ももいろクローバーZ、でんぱ組.inc、ライムベリー、BELLRING少女ハートなどの楽曲を次々にプレイ。ドルヲタを自称する彼女ならではの選曲で、笑顔を浮かべながら楽しそうにDJに挑んでいた。

ライブアクト3番手はガールズメタルバンドのAFTERMATH。1曲目「Temptation」のヘビーなリフが演奏されると、一気に会場の密度が高まりモッシュ状態に。2曲目の「Burn up」では、しふぉんが観客の波をかきわけて最前まで突っ込み、一緒になってヘドバンとモッシュを始める。その後もラストの「The sky is the limite」まで、迫力のあるテクニカルな演奏で次々と激しいパフォーマンスを繰り広げた。

続いてゆるめるモ!・ようなぴがDJ younaP!として登場。最近は毎週のようにDJとしての出演オファーが入り、大きなイベントへの出演も決まっているだけあって、手慣れたプレイで会場を盛り上げる。彼女もちーぼうと同じくしふぉんからアイドル楽曲をリクエストされたとのことで、バンドじゃないもん!、ももいろクローバーZ、でんぱ組.inc、Dorothy Little Happyなどの曲をプレイ。自分へのケチャが行われると、今日の主役は私じゃないとばかりに2階席で見ているしふぉんを指差し、観客を沸かせた。

京都から来た“叙情派社畜コア”を名乗るバンド・Justice For Reasonは、途中からボーカルのやんちがフロアに降りてモッシュをし、観客にマイクを渡して絶叫させる。彼らは、働くことへの苦悩を歌った「労働、終わり無き旅路へ」「AM 5:55の憂鬱」などを、ときおり2階席にいるしふぉんを見上げながら激しい演奏に乗せて歌った。観客も落ちサビでケチャをするなど、アイドルファンとハードコアファンが入り混じる混沌とした盛り上がりになっていた。

田原俊彦の「ごめんよ涙」や「ペガサス幻想」「宇宙刑事シャリバン」などユニークな選曲によるハシダカズマのDJを経て、次に登場したのは大阪のラウド系アイドル・PassCode。前の2バンドでフロアは完全に温まり、熱気が充満していたために、1曲目「アスタリスク」がかかると会場はすぐさま異様な盛り上がりに。「XYZ」「Kissの花束」などのアッパーなヘヴィロックチューンをノンストップで歌い続け、フロアには観客のダイブが発生した。酸欠になりそうな強烈な熱気の中、彼女たちはラストナンバー「Seize the day!!」まで駆け抜けた。

そしてこの日のトリを飾ったのはゆるめるモ!。しふぉんが自分で決めたというセットリストに沿って「なつ おん ぶる ー」「虎よ」「べぜ~る」などを前半から畳み掛ける。「ゆるめるモん」が終わると、しふぉんの担当カラーである真っ赤なドレスがファンからプレゼントされ、彼女はそれに着替えるため一旦退場。するとファンたちがステージに上がり、サプライズでカーテン付きのベッドを組み立てる。着替え終わったしふぉんがステージに戻り「生きろ!!」を歌うと、彼女はステージに用意されたセットを改めて見て「このベッド、すごい!」と驚いていた。

しふぉんはここで、今後ゆるめるモ!と平行してソロ活動をスタートさせることを発表。その第1弾楽曲「ロードランナー」は、作詞を小林愛、作曲・編曲を箱庭の室内楽のハシダカズマというゆるめるモ!楽曲でおなじみのコンビが担当したことを明かした。しふぉんはハシダをステージに呼び込み、ハシダのギターにあわせて、重厚なリズムで疾走するパワーメタルチューン「ロードランナー」を初披露した。再びメンバーが登場し、サプライズでしふぉんの親友である京本百加(POP'N KISS)の手紙をようなぴが読み上げる。続いて、ファンから集められた質問にしふぉんの母が答えたメールが読み上げられたが、「頭も心も身体も柔軟性が足りないのでもっと柔らかく生きましょう」など、母のユニークかつ愛のある答えに会場からは笑いが漏れ、なごやかな空気になった。

しふぉんは再びつなぎの衣装に着替えて戻ってくると、「最後盛り上がっていきましょう!」とシャウト。ゆるめるモ!が「manual of 東京 girl 現代史」「たびのしたく」を2曲連続で披露した後、しふぉんから「ここでゲストがいます!」と、8月のLIQUIDROOMワンマンをもってゆるめるモ!を卒業したゆいざらすが紹介され、その日以来となる7人での「逃げろ!!」が始まった。「逃げろ!!」の間奏では、ステージに用意されていたベッドが観客の頭上を舞い、落ちサビの部分でしふぉんがその上に乗る。赤い色のサイリウムが振られる中、観客によりベッドが高くまでリフトされ、しふぉんはそこで熱く歌い上げた。さらに最後はしふぉんからのファンへのプレゼントとして、客席でパイ投げを敢行。最後は観客のみならずゆるめるモ!のメンバーも入り乱れてパイ投げ大会になり、それぞれが白いクリームまみれになる中、長いイベントが幕を閉じた。

なお、この日のライブの模様は、ゆるめるモ!のYouTube公式チャンネル「ゆるtube」にて後日公開が予定されている。

「ゆるめるモ!しふぉん生誕~ササ(ニシ)キ感謝祭21st~」
2014年11月16日 新宿MARZ セットリスト

ぱー研!

01. ハニトンのテーマ
02. 萌・アドベンチャー
03. アナタトナLOVER
04. シャングリラ!!
05. ココロイド

ハシダカズマ

01. EL TOPO
02. Sunday Morning
03. five
04. walden
05. 地球最後の告白を
06. DNA狂詩曲
07. Refresh Your Jewelry Box

AFTERMATH

01. Temptation
02. Burn up
03. Still waiting to break
04. War is on
05. Searching for my savior
06. The sky is the limite

Justice For Reason

01. 始まりを告げる刻
02. 理想と現実の中で
03. 労働、終わり無き旅路へ
04. AM 5:55の憂鬱
05. 星の光と私の影
06. 働く事の意味を...

PassCode

01. アスタリスク
02. XYZ
03. Kissの花束
04. Shake it up tonight
05. Nextage
06. 激動プログレッシブ
07. Seize the day!!

ゆるめるモ!

01. ゆるトロ
02. なつ おん ぶる ー
03. 虎よ
04. べぜ~る
05. DO FUFU
06. ゆるめるモん
07. 生きろ!!(しふぉんソロ)
08. ロードランナー(しふぉんソロ)
09. manual of 東京 girl 現代史
10. たびのしたく
11. 逃げろ!!

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