音楽ナタリー

コブクロ、すばる、スピッツ、金爆ら熱い競演

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コブクロ

コブクロ

昨日10月13日、東京・国立代々木競技場第一体育館にてテレビ朝日主催のライブイベント「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」の3日目公演が開催され、miwa、ゴールデンボンバー、THE King ALL STARS、渋谷すばる(関ジャニ∞)、スピッツ、コブクロが出演した。

ドリフェス最終日の幕開けを務めたのはmiwa。彼女は「ドリームフェスティバルへようこそ!」と明るく挨拶して「ミラクル」でアクトを始めると、2曲目の「It's you!」でマイクを手にステージを縦横無尽に駆け回り、キュートな笑顔を振りまいて来場者を歓迎する。「去年に引き続き、このドリームフェスティバルに出演することができて本当にうれしく思ってます!」とMCを挟んだあとは、エレキギターを鳴らしながら「Faith」「chAngE」「ヒカリヘ」を披露。最後はポップで明るい雰囲気の「君に出会えたから」で締めくくった。

続くゴールデンボンバーは、モーニング娘。「ザ☆ピ~ス!」の「HO~ほら行こうぜ」というフレーズに乗って登場し、「元カレ殺ス」「Dance My Generation」でさっそくオーディエンスを激しく踊らせる。「本日はテレビ朝日なので(危ないことが)禁止されてますから、安心して観てください」と鬼龍院翔(Vo-karu)が言うも、彼らの破天荒なパフォーマンスは健在。「抱きしめてシュヴァルツ」のギターソロでは、この日の共演者であるコブクロの「桜」が流れ出し、スティルト(曲芸などで使われる、足に付ける竹馬)を履いて背の高い黒田俊介のマネをした喜矢武豊(Gita-)と膝立ての姿勢でアコギを抱え小渕健太郎のマネをした鬼龍院が現れた。

コブクロの身長差を極端に表現したパロディに続いて、「また君に番号を聞けなかった」ではこの日が体育の日であることにちなんで、体操着に着替えた喜矢武が綱引きならぬ“ブラ引き”を展開。引いたあとは大縄跳びのように回して、鬼龍院翔、歌広場淳(Be-su)、樽美酒研二(Doramu)が息を切らしながら跳ぶという運動会さながらの光景が繰り広げられた。全7曲にわたるセットリストのラストは「女々しくて」。4人は全力の歌とパフォーマンスで持ち時間をまっとうし、大きな拍手を浴びてステージをあとにした。

次は若大将こと加山雄三率いるTHE King ALL STARS。この日は加山雄三(Vo, G)、高野勲(Key)、佐藤タイジ(THEATRE BROOK / G)、ウエノコウジ(the HIATUS / B)、藤井一彦(THE GROOVERS / G)、武藤昭平(勝手にしやがれ / Dr)に、終盤からキヨサク(MONGOL800 / Vo)が加わるという布陣で臨んだ。彼らはストイックに楽曲を重ね、演奏でその音楽性を見せつけるというスタイルで、加山は「スウィンギンバンド、THE King ALL STARS! よろしく!」と端的に挨拶を済ませる。その後は1stアルバム「ROCK FEST.」の収録曲を中心にブギー、ドゥーワップ、ロックンロールなどの硬派なナンバーを、加山やキヨサクのボーカル、佐藤と武藤によるツインボーカル、インストゥルメンタルと多彩な形で見せていった。

渋谷すばるは、ライブイベントに単独で出演するのは初めてとあって大きな注目が集まる中、コーラス3名、ホーン3名、ギター2名、キーボード、ベース、ドラムという総勢11名のバンドを従えてパフォーマンス。茶色の革ジャンにジーンズというラフな格好で登場した渋谷は、赤いケーブルのマイクを握りしめ、ブルースハープを吹いてイントロナンバーを作り上げる。そして歌い出したのは関ジャニ∞の「ズッコケ男道」や「あおっぱな」。場内には驚きの歓声が上がり、ホーン入りのバンドアレンジが施されたおなじみのナンバーに関ジャニ∞のファンも興味深く耳を傾けた。

中盤は、「記憶」という未発表のバラードを目を閉じて熱唱したり、関ジャニ∞「宇宙に行ったライオン」で「イエー!!」と絶叫したり、近藤真彦「愚か者」やRCサクセション「スローバラード」という自身の音楽的ルーツを感じさせるカバーも披露。ピアノとトランペットのみのジャジーなアレンジで関ジャニ∞「大阪レイニーブルース」も送った。渋谷は汗をびっしょりかきながら力強い歌声を響かせる中で、衝動的に上着やTシャツを脱ぎ捨てていき、ついには上半身裸に。最後は「オモイダマ」で前向きなメッセージを届けると両手を突き上げてピースサインをし、「ありがとう」とつぶやく。そして客席に背を向けてバンドを称賛するように手を叩いて、振り返った途端「関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます! よろしく!!」と大声で言い放った。男気あふれるソロのステージを見届けた場内には、感動で涙するファンの姿も多くあった。

スピッツは冒頭から「チェリー」「スパイダー」で観客を引き込み、「迷子の兵隊」でバンドのソリッドな一面を発揮したかと思えば、PUFFY「アジアの純真」のカバーでオリジナルに近いサウンドを実演。MCでは草野マサムネ(Vo, G)が「ツアーのMCで人の歌を歌ったりしてカバーのアタリを付けてたんですけど、一番お客さんの反応がよかったのが……」と言って三輪テツヤ(G)の演奏とともにゴールデンボンバー「女々しくて」をワンフレーズ歌い、沸き立つ客席を観て「やっぱりみんなこの曲好きだねえ。俺も大好き。ずっと断りもなくやってたんですけど、今日お会いできて胸のつかえが取れた感じ」と笑顔を見せていた。後半は「涙がキラリ☆」「8823」「メモリーズ・カスタム」と続き、田村明浩(B)や三輪の動きもどんどんアグレッシブに。締めくくりの「野生のポルカ」では崎山龍男(Dr)を含む全員のコーラスが重なり、人気と実力の高さを実証したアクトとなった。

3日間にわたるドリフェスの大トリはコブクロ。レニー・クラヴィッツ「Are You Gonna Go My Way」がSEとして流れ出すと、ステージに出てきたのは先ほどのゴールデンボンバーのネタを踏襲し、スティルトを履いてさらに背が大きくなった黒田。小渕は「なんでや! なんでおまえがやんねん!!」とツッコミを入れ、黒田も「誰が進撃の巨人やねん!!」と乗っかる。一瞬にして場内は爆笑に包まれるが、気を取り直してライブでは「君という名の翼」で勢いを付け、「轍 -わだち-」でオーディエンスによる大合唱を巻き起こす。4曲目の「風」は小渕のアコギ1本で歌い上げ、「今、咲き誇る花たちよ」では2人のアカペラを体育館に響かせるなど、2人の身のみで魅せるコブクロならではのパフォーマンスも光っていた。また、映画「トワイライト ささらさや」の主題歌として書き下ろした「Twilight」をライブ初披露し、2015年に全国ツアーを行うことを発表するなど、ファン歓喜のトピックも盛り込まれた。

渾身の熱唱で「蕾」を届け、一度はステージを去った2人だが、この日はアンコールが実現。黒田は「台風やのに来てくれてありがとう!」、小渕は「来てくれた人がこの空気を作ってくれて、ドリームフェスティバル、最高のライブになったと思います。本当にありがとう」と観客に感謝を伝え、メジャーデビュー曲「YELL ~エール~」を最後に送った。

なお「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」は各日約1万1000人、計3万3000人を動員。3日間のライブの模様は、冬にCSテレ朝チャンネル1で計6時間にわたって放送されることが決定した。日時や放送アーティストはテレ朝チャンネルのオフィシャルサイトにて近日発表される。

「テレビ朝日ドリームフェスティバル2014」
2014年10月13日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

miwa

01. ミラクル
02. It's you!
03. Faith
04. chAngE
05. ヒカリヘ
06. 君に出会えたから

ゴールデンボンバー

01. 元カレ殺ス
02. Dance My Generation
03. 抱きしめてシュヴァルツ
04. トラウマキャバ嬢
05. また君に番号を聞けなかった
06. ローラの傷だらけ
07. 女々しくて

THE King ALL STARS

01. SEE SEE RIDER
02. Sweetest Of All
03. I Feel So Fine
04. Boomerang Baby
05. Blue suede shoes
06. Rip It Up
07. Hound Dog
08. Crazy Driving
09. Misirlou
10. 未来の水平線
11. 夜空の星
12. 君といつまでも

渋谷すばる

01. ズッコケ男道
02. あおっぱな
03. 記憶
04. 宇宙に行ったライオン
05. 愚か者
06. スローバラード
07. 大阪レイニーブルース
08. オモイダマ

スピッツ

01. チェリー
02. スパイダー
03. シロクマ
04. 迷子の兵隊
05. アジアの純真
06. 涙がキラリ☆
07. 8823
08. メモリーズ・カスタム
09. 野生のポルカ

コブクロ

01. 君という名の翼
02. 轍-わだち-
03. Million Filmes
04. 風
05. 今、咲き誇る花たちよ
06. Twilight
07. 蕾
<アンコール>
08. YELL ~エール~

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