先日結成35周年を締めくくる東京ドーム公演「LUNATIC TOKYO2025」を成功裏に終えたことでも記憶に新しいLUNA SEA。節目を飾る大一番を終えたばかりの彼らだが、SLAVE(LUNA SEAファンの呼称)を喜ばせる活動は続く。その第1弾となるのが、2月26日、3月12日、3月26日にリリースされる、リバイバルツアー「DUAL ARENA TOUR」および「ERA TO ERA」の映像作品のリリースだ。音楽ナタリーでは一連のリリースに合わせて連載特集を展開中。この記事では、LUNA SEAと関わりのあるアーティストやファンを公言するアーティストたち計10名に、「LUNA SEAのライブの魅力」をそれぞれの体験からつづってもらった。
構成 / 中野明子
小林祐介(The Novembers、THE SPELLBOUND)
感動的なライブ体験は、単に音楽が生演奏されるだけではなくそこにいる全員の情熱や想いが行き交い共鳴し、巨大なエネルギーを生み出します。
この瞬間の為に頑張ってきた、生きてきたといっても過言でないような充実感や多幸感。ライブの前後で人生や世界の見え方がガラリと変わってしまうような体験を僕も味わってきました。
目の前の人を幸せにしたい、そんな眼差しで世界を生きている人の音楽には、その力が宿ります。生き様が、人生そのものが宿っています。
今のLUNA SEAのライブには、ピンと張られたワイヤーのような緊張感の中お互いを鼓舞し合うような、支え合い補い合うような特別な“バンド”感があります。
何もかもがバラバラになっていく世界の中で「俺たちは一緒にいよう。だから今は呼吸を合わせるんだ」というバンドのメッセージがどれほど心強いか。
結成35周年を迎え、今も理想を失わずに夢の眩さを歌ってくれるLUNA SEAに、感謝とリスペクトを。
“きみに描く夢を見てみたい きみに描く夢に生きつづけたい 今”
プロフィール
小林祐介(コバヤシユウスケ)
1985年生まれ、栃木県出身。The Novembers、THE SPELLBOUNDのギターボーカル。2005年3月にケンゴマツモト(G)、高松浩史(B)、吉木諒祐(Dr)とThe Novembersを結成し、2007年11月に1st EP「THE NOVEMBERS」を発表した。2013年10月に自主レーベル・MERZを設立。2020年12月よりBOOM BOOM SATELLITESの中野雅之と結成したTHE SPELLBOUNDのメンバーとして活動中。
高田雄一(ELLEGARDEN)
LUNA SEAのライブの魅力は30年前から変わらないが、もっとも衝撃を受けるのはメンバー全員のストイックさに裏付けされたかの様な圧倒的な演奏力だ。CDを聴いているのではないかと思う様なクオリティ。2010年の活動再開のタイミングで見た東京ドームは今でも鮮明に覚えている。10年のブランクは個々がこのために山に篭って修行をしていたのではないかと思うくらい完璧な演奏とオーラを思い出すと今でも気が引き締まる思いでいつまでもその背中を追いかけて行きたい。いや追いかけさせて頂きたい。
プロフィール
高田雄一(タカダユウイチ)
1976年生まれ、千葉県出身。ELLEGARDEN、MAYKIDZのベーシスト。ELLEGARDENを1998年に結成し、2001年に同バンドでデビュー。バンド活動と並行してももいろクローバーZ、FES☆TIVE、キミノマワリ。といったアイドルのレコーディングにも参加している。またカメラマンとしても活躍中。
TAKUMA(10-FEET)
LUNA SEAの曲とパフォーマンスだけではなくてオーディエンスも含めLUNA SEAなんだなと。客席もみんなメンバーに思えてくるぐらいの一体感。ライブはメンバーだけでもお客さんだけでも成立しない。ここまで一緒に築き上げて来たんだなと思いました。LUNA SEAはアルバムも持ってますし影響も受けています。ビートと歌の音符の魔術師だなと。昔も今もずっと凄いです。
プロフィール
TAKUMA(タクマ)
10-FEETのボーカルギター。1997年に地元京都で10-FEETを結成し、ライブ活動を精力的に行う。映画「THE FIRST SLAM DUNK」のエンディング主題歌「第ゼロ感」はストリーミング総再生数3億回を超えている。2008年より京都で主催フェス「京都大作戦」を開催している。
DJ KOO
LUNA SEA 35周年おめでとう!!
感情を衝動を絶望を未来を愛を魂を極限まで美しく激しく、
檻から放たれた野獣が繰り広げる果てなき疾走、
LUNA SEAという次元に僕らは揺さぶられ全ての快感が溢れ出す
90年代はSUGIZOとTAKURO(GLAY)とツルんで繰り出していた
僕がDJをやるCLUBにもよく遊びに来てくれた
そんな2グループが四半世紀の時を超えてドームで共演、あの光景は本当に凄かった
過去現在未来をひとつの空間に感じる奇跡を体験した!!
LUNA SEAのLIVEは最KOO!!
2月26日にリリースされた
「DUAL ARENA TOUR」は最初のKアリーナ公演を実際に会場で観て凄まじい感動歓喜を味わった!!
更に会う度にカッコ良くなるメンバーの人柄もより味わい深く僕は大好きです!!
LUNA SEA BIG RESPECT 最高DO DANCE!!
プロフィール
DJ KOO(ディージェイコー)
TRFのリーダー、大阪芸術大学客員教授、日本盆踊り協会特別芸術顧問。日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションはエンタテインメント型ジャパンカルチャーの発信として、国内外において精力的に活動を行っている。2024年8月にB.O.C(SAM & DJ KOO)名義で「NARIYAMA NAIGHT feat. 呂布カルマ」をリリース。2025年8月のDJ活動45周年を控える中、音楽を通して、昭和・平成・令和と時代をまたぎ、すべての世代へ“心躍る瞬間”を発信し続けている。
TOSHI-LOW(BRAHMAN、OAU)
互いを嫌忌し罵り妬み合う軋轢だらけの過去を尻目に
互いに気遣い励まし合い円満を望む今日への感謝と
それぞれの熟達を諦めず成熟に向かうバンドが
目の前で現実に行う「艱難辛苦汝を玉にす」
プロフィール
TOSHI-LOW(トシロウ)
BRAHMAN、OAUのボーカリスト。1995年にBRAHMANを結成し、1996年に初音源「grope our way」をリリースする。1998年に発表した1stアルバム「A MAN OF THE WORLD」はトータル60万枚以上のセールスを誇り、90年代後半に1つの社会現象になったパンクムーブメントにて絶大なる人気を集める。2011年3月11日の東日本大震災以降よりライブ中にMCを行うようになり、震災の復興支援を目的とした活動を積極的に展開。OAUは2006年に1stアルバム「OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND」をリリースし、2010年からは野外フェス「New Acoustic Camp」のオーガナイザーを務めている。