ラルク、Perfume、セカオワ、MWAMが国立で6万人魅了

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昨日5月29日に東京・国立競技場にてライブイベント「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK『JAPAN NIGHT』」の2日目の公演が開催された。

「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK『JAPAN NIGHT』」5月29日公演の様子。

「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK『JAPAN NIGHT』」5月29日公演の様子。

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MAN WITH A MISSION (c)Nobuyuki Kobayashi

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SEKAI NO OWARI

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Perfume

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L'Arc-en-Ciel

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「JAPAN to the World」をライブのコンセプトに掲げたこの日は、海外でも活躍するL'Arc-en-CielPerfumeSEKAI NO OWARIMAN WITH A MISSIONが登場し、集まった6万人に熱いパフォーマンスを届けた。

MAN WITH A MISSION

強い日差しが傾きかけてきた頃、ステージ前方にある聖火台に火が放たれ、それと同時にトップバッターのMAN WITH A MISSIONが登場。1曲目「evils fall」が始まるとステージから高さ3mほどの真っ赤な火柱がいくつも吹き上がり、インパクトのある演出で早くも観客を圧倒する。バンドの激しい演奏によって、赤い夕陽と炎に照らされた客席はますますヒートアップ。水柱が噴出する映像演出が効果的に使われた2曲目「Get Off of My Way」では、イントロが始まった瞬間から自然と会場中で拍手が沸き起こり、メンバーは広いステージを所せましと駆け回りながら観客を煽る。

その後も彼らは「皆サマソレゾレニイロイロナ思イ出ガアルト思イマスガ、イッパイ夢ヲクレタ国立競技場ニ、最大ノアリガトウヲ言ウヨウニ、最後マデ楽シンデクダサイ!」と観客に呼びかけつつ、その感謝の気持ちをぶつけるようにアグレッシブなライブを展開。「FLY AGAIN」では6万人の観客が一斉に両腕を頭上で振り、巨大なスタジアムを一体感で満たしていた。最後に「Emotions」が演奏されると、真夏のような会場の熱気が、ハイテンションなパフォーマンスでさらに上がっていく。曲が終わるのと同時にステージから爆音で花火が発射され、MAN WITH A MISSIONのステージは終了。一番手にふさわしく、勢いにあふれたライブとなった。

SEKAI NO OWARI

日が暮れかけた国立競技場に現れたのは、真っ赤な衣装に身を包んだSEKAI NO OWARI。4人はステージの両脇から上がった花火を合図に「炎と森のカーニバル」を高らかに鳴らし、競技場をSEKAI NO OWARIの世界に染め上げていく。エフェクトがかかったFukase(Vo, G)の歌声や、マーチングドラムの軽快なリズム、キラキラしたサウンドがオーディエンスをドリーミーな気持ちにさせた。

「スターライトパレード」でFukaseとNakajin(G, Sound Produce)はステージの左右に分かれ、観客の顔を見つめるようにパフォーマンスをしたり、合唱を求めたりして一体感を作り出していく。巨大な3面LEDスクリーンに映し出された鉄拳のパラパラマンガとともに奏でられたのは、切実なメッセージを込めた「銀河街の悪夢」。夕暮れの競技場に、切ない声と鍵盤ハーモニカのメランコリックな音色が響きわたった。一転して炎が灯る中披露された「Love the warz」で4人は、ダークでシリアスな世界を紡ぎ出し幅広い音楽性を観客に見せつけた。

その後、Saori(Piano)は「今日は来ていただいてありがとうございます。皆さんにお目にかかれてうれしいです」とお礼を告げ、4年前は観客10人の前でライブを行っていたことを振り返り「4年でこんなに多くの人の前でできてうれしいです。いい仲間とチームができて誇りに思ってます!」と仲間への思いを託した「RPG」へとつなげる。この曲では観客に配られた遠隔制御LEDのペンライトに青い光が灯ったほか、ハンドクラップやシンガロングが起き、競技場内に美しい光景を作り出した。

Perfume

すっかり陽が落ちて肌寒くなってきた頃、3番手のPerfumeのライブがスタート。オープニングでステージの奥からメンバー3人の3Dスキャンデータを映した巨大な箱型のLEDディスプレイが現れ、CGの3人の心臓が鼓動を刻むと、それに合わせて観客が手にしたペンライトが赤く点滅する。1曲目は単独公演以外ではこれが初披露となる「edge」。箱型ディスプレイの上部からメンバーが登場すると、2012年のアジアツアーでのパフォーマンスのように、彼女たちはスクリーンに映る自分たちのモノクロ映像とコラボレートするようなダンスを繰り広げた。

ステージ上で繰り広げられる圧巻の演出と3人の美しい動きに大歓声が響き渡る中、息つく暇なく「Spring of Life」が流れ出し、スタジアムはさながら巨大な野外レイブに。さらに「Magic of Love」が始まると、観客の手元のペンライトが曲に合わせてクルクルと色を変えながら点滅。カラフルな光の粒が会場一面を埋め尽くす幻想的な光景に、総立ちの観客は驚きの声を上げた。

MCであ~ちゃんが「30分間の持ち時間なのに1曲目だけで7分も使ってしまいました(笑)」と言うように、オープニングから3曲ノンストップで歌い終えたこの時点で、すでにライブは後半戦に。おなじみの「PTAのコーナー」で6万人とともに「survival dAnce」「ultra soul」を大合唱すると、そこでの一体感をそのままに「チョコレイト・ディスコ」に突入。さらに「みんなの思いはきっと巡り巡ると思います!」というあ~ちゃんの言葉とともに「ポリリズム」が披露されると、ライブの盛り上がりはピークに達した。あ~ちゃんは最後に「私たちにとっては最初で最後の国立ですが、また7年後に建て替わったときに、同じように日本の代表として呼ばれるように、ちゃんと活動をがんばります!」と力強く宣言。高揚感に満ちた光と映像のダンスショーは幕を下ろした。

L'Arc-en-Ciel

2日間にわたった「JAPAN NIGHT」のトリを飾ったのは、国立競技場に立つのがこれで5回目となるL'Arc-en-Ciel。彼らは「CHASE」で“最後の国立ライブ”の口火を切った。鋭い視線を浮かべたhyde(Vo)の姿がスクリーンに浮かぶと、悲鳴のような歓声が上がり、会場の熱気は上昇していく。エッジの効いたナンバーで勢いをつけたあとは、hydeの「Are you fuckin' ready?」のシャウトと、yukihiro(Dr)の繰り出す高速のビートから「READY STEADY GO」になだれ込んだ。

最初のMCでhydeは「国立最後の舞台に呼ばれて光栄です。みんな、悔いのないように燃え尽きようぜ」と呼びかけ、「DRINK IT DOWN」につなげる。この曲ではステージだけでなく競技場の屋根からも火柱が上がるなど、観客を驚嘆させる場面も。シリアスでディープなサウンドとマッチしたダイナミックな演出が、彼らの貫禄や強烈な存在感を印象付けていた。一方、間髪入れずに披露された「X X X」では、狂おしい歌声と紫の照明やレーザーが艶やかな雰囲気を紡ぎ出し6万人をうっとりと酔わせた。

スポットライトを浴びたhydeがアカペラで歌い出した「BLESS」で、空気はさらに一変する。数々の競技が行われた国立競技場という舞台にふさわしいこの曲では、スクリーンに聖火台に灯る炎が浮かび、メンバー4人のプレイと美しく重なる。曲のラストではken(G)の奏でるギターの調べと、hydeのハミングが優しく会場を包み込んだ。

後半はhydeの「飛ばしていくよ」という宣言から、「HONEY」「Driver's High」「Link」とライブの定番曲が惜しみなく披露される流れに。hydeはその声を会場に刻み付けるように「国立!」と何度も叫び、tetsuya(B)はステージの端まで移動しながら丁寧にベースを奏でた。

そしてhydeの「ここまで開放的な風景は見納めかと思うので、しっかり目に焼き付けて帰っていってほしいなと思います」「長く感動を生み続けた国立競技場への感謝と、生まれ変わる未来に夢を乗せてこの曲を演奏したいと思います」という言葉から最後の曲へ。ラストを飾ったのは、希望にあふれた歌詞がつづられた「MY HEART DRAWS A DREAM」。kenのギターを軸に展開する雄大なアンサンブルと、包容力のある歌声が全方位に広がっていく。hydeは両手を広げながら情感たっぷりに歌い上げ、yukihiroはその声を後押しするように真剣にリズムを刻む。スクリーンには目を閉じて観客の歌声に耳をすませるkenや、国立競技場を彩った数々の名場面が上映され、感動的な空気を会場にもたらした。

曲のクライマックスではカラフルな風船と花火が空に放たれ、hydeの歌声とともに高く昇っていく。スクリーンには感慨深そうな表情を浮かべた4人の姿が映し出され、イベントはついにフィナーレへ。hydeは投げキッスをしたあとで「またここで会おうね」と口にし、tetsuyaは「ありがとう。まったねー!」と叫び観客との再会を約束する。そして2日間にわたった「JAPAN NIGHT」は、さわやかな余韻と未来への希望を残して大団円を迎えた。

「SAYONARA 国立競技場FINAL WEEK JAPAN NIGHT『JAPAN to the World』」
2014年5月29日 国立競技場セットリスト

MAN WITH A MISSION

01. evils fall
02. Get Off of My Way
03. higher
04. datebase
05. FLY AGAIN
06. Emotions

SEKAI NO OWARI

01. 炎と森のカーニバル
02. スターライトパレード
03. 銀河街の悪夢
04. Love the warz
05. RPG

Perfume

01. edge(ASIA ver)
02. Spring of Life(国立 ver)
03. Magic of Love(Album-mix)
04. チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)
05. ポリリズム

L'Arc-en-Ciel

01. CHASE
02. READY STEADY GO
03. DRINK IT DOWN
04. X X X
05. BLESS
06. HONEY
07. Driver's High
08. Link
09. MY HEART DRAWS A DREAM

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