「ライブが一番だよ」Caravan、大充実のツアーファイナル

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Caravanのワンマンツアー「Caravan Quiet Fanfare TOUR 2014」の最終公演が、3月30日に東京・ステラボールで開催された。

Caravan「Caravan Quiet Fanfare TOUR FINAL」の様子。(Photo by susie)

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Caravan「Caravan Quiet Fanfare TOUR FINAL」の様子。(Photo by susie)

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最新アルバム「Quiet Fanfare」を携え、バンド編成で全国11カ所を回ったCaravan。バンドメンバーには椎野恭一(Dr)、堀江博久(Key)、TOKIE(B)、市原“icchie”大資(Tp, Tb)の4人が参加し、成熟したアンサンブルを響かせた。

この日はステラボールのフロアに2つのティピー(テント)が設営され、観客をキャンプ場のような空間に誘う。定刻を迎えると、紗幕にアルバムジャケットにも描かれているトランペットが映し出され、うれしそうな歓声がフロアからあがった。そしてライブは高らかなトランペットの音を合図に、「ハレルヤ」から幕を開けた。フロアと同じティピーが置かれた横長のステージでCaravanとバンドメンバーは、近い距離でパフォーマンス。Caravanは時折うしろを振り返り、バンドメンバーと息を合わせるようにギターを鳴らし、密なセッションでツアーで深めた絆の深さを証明する。

「帰ってきたよ!」という挨拶からMCを始めたCaravanは、「すごい1カ月だったんだ。今日は全国で受け取ってきたものを全放出するから、リラックスして楽しんで」と呼びかけ「光の舟に乗って」へとつなげる。この曲ではTOKIEのチャーミングなコーラスが加わりCDとは異なる魅力を放っていた。

Caravanはその後も新旧のナンバーをバランスよく織り交ぜたステージでオーディエンスを楽しませていく。序盤から中盤にかけては、椎野の軽やかなドラムとicchieの叩くボンゴが躍動的な「No reason blues」、堀江の鳴らすレインスティックやicchieのトランペットが彩りを添える「Soul music」などがオーディエンスの体と心を解放していった。

ワンマン恒例の弾き語りおよびアコースティックセッションのコーナーは、Caravan1人による「Esperanza」からスタート。その後は堀江のアコーディオンがノスタルジックなムードを作り出した「三月」、Caravanとicchieの掛け合いのようなセッションが展開した「Tripster Blues」などが届けられた。曲の合間にCaravanは「ツアーはラクじゃないけど楽しい。体が動くうちはやり続けたい」と充実したツアーだったことを匂わせた。

椎野のスティックカウントから始まった「Folks」で、ライブは再びバンドモードにチェンジ。ブルースハープの音色が牧歌的な雰囲気を作り出す「その瞬間」、堀江の叩くグロッケンが聴き手の心を躍らせる「Callin'」、開放感たっぷりの「Free Byrd」と新旧の楽曲が続いていく。Caravanは1曲1曲を丁寧に歌い上げ、間のMCでは「ライブが一番いいと思うんだよね。テレビもラジオもインターネットもいいけど、ライブが一番だよ」としみじみ語った。

まばゆい光がステージを包む中でクライマックスを迎えた「もっと遠くへ」が終わると、Caravanは一旦退場。アンコールを求められ戻って来た彼は、ビールの缶を片手に「もっとやりますよ」と宣言し、5月31日に東京・日比谷野外大音楽堂で活動10周年を記念したライブの開催を告知。再びエンジンをかけるように「Wagon」を披露したのち、「Glory days」「サンティアゴの道」を届けた。ビールを手にステージを去ったCaravanだが、観客に呼ばれダブルアンコールを敢行。まずはTOKIEとの2人だけのセッションによる「Humming bird」を披露した。TOKIEはアップライトベースの弓奏による深みのある音と、たおやかなコーラスでCaravanの歌声を支えた。

ツアーのラストを飾ったのは「それはいつでも」。曲のラストではオープニングと同じようにicchieの吹く高らかなトランペットの旋律が会場中に響きわたり、深い余韻を残した。

なお5月31日の日比谷野外大音楽堂公演は「Caravan 10th Anniversary Special "Re-birthday"」と銘打って実施。Caravanのオフィシャルサイトでは4月9日23:00まで、チケットの先行予約申し込みを受け付けている。

Caravan「Caravan Quiet Fanfare TOUR FINAL」
2014年3月30日 ステラボール セットリスト

SE:ファンファーレが聴こえた日
01. ハレルヤ
02. La vida es corta
03. 光の舟に乗って
04. Music save my life
05. No reason blues
06. Soul music
07. Esperanza
08. 三月
09. Tripster Blues
10. Folks
11. Trippin' Life
12. その瞬間
13. Callin'
14. Obrigado
15. Free Byrd
16. Bluemoon Blues
17. もっと遠くへ
<アンコール>
18. Wagon
19. Glory days
20. サンティアゴの道
<ダブルアンコール>
21. Humming bird
22. それはいつでも

Caravan 10th Anniversary Special "Re-birthday"

2014年5月31日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂

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ナタリーさんサンキュー!
「Caravan、大充実のツアーファイナル」

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