音楽ナタリー

ももクロ、国立で宣言「笑顔を届けることにゴールはない」

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ももいろクローバーZが昨日3月16日、東京・国立競技場で単独ライブ「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」の最終公演を行った。

ももクロにとって初の国立競技場ライブとなった今回は、3月15、16日の2日間にわたり展開。各日5万5000人、計11万人を動員したほか、全国の映画館や一部ライブハウスでライブビューイングも行われ、15日は48カ所56スクリーン、16日には49カ所57スクリーンで約4万人を集客した。

会場には聖火台の真正面にメインステージ、聖火台の真下に小さいサブステージ、さらにアリーナとなっているグラウンドの中央に円形のセンターステージをそれぞれ設置。さらにスタンド外周のほか、メインステージとセンターステージとサブステージを一直線につなぐランウェイがそれぞれ設けられ、メインステージの両サイドには大型スクリーンと桜の木なども用意された。ライブはまず初日同様スクリーンにてオープニング映像が上映され、続いて聖火台にももクロの5人が登場して幕開け。その後大砲の音と「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が爆音で鳴り響き、5人は聖火台のすぐ下からジェットコースターに乗って急降下。サブステージに降りた5人はインディーズ時代の1stシングル「ももいろパンチ」からライブをスタートさせた。

「ももいろパンチ」リリース当時の衣装を身にまとった5人は、夕陽が差し込みつつある初春の国立競技場で全力で歌い踊る。その後も「未来へススメ!」「行くぜっ!怪盗少女」とシングル曲をリリース順に披露し、大会場でのライブではおなじみとなった武部聡志が音楽監督を務める「ダウンタウンももクロバンド」が演奏に加わるなどして、ライブは大盛り上がりの中進行していった。4曲目「ピンキージョーンズ」では歌詞の一節を「天下を取りに行くぜぃ」から「天下を取りに来たぜぃ」と変えるなど、国立競技場ライブに合わせた演出も用意。5曲目「ミライボウル」でひと区切り付けると、スクリーンには「ももいろクローバー」時代のヒストリー映像が映し出され、声優の立木文彦がステージに登場した。立木は生ナレーションをその場で加え、6曲目「Z伝説 ~終わりなき革命~」でもそのまま曲中のナレーションを実演してモノノフたちを喜ばせた。その後もももクロは間髪入れずに人気のシングル曲を連発。「D'の純情」ではストリングス、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」ではコーラス隊が加わり、いつも以上にゴージャスな伴奏に会場からは歓喜の声が上がった。

「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」が終わったところで、この日最初のMCに突入する。高城れには「国立競技場でのライブは7年先までないので、伝説に残るようなライブにしたい」、佐々木彩夏は「全力のパフォーマンスで皆さんを楽しませたい」、玉井詩織は「女性グループ初の国立競技場でのライブということで、記録にも記憶にも残る最高のライブにしましょう」、有安杏果は「より多くの、日本中の皆さんにパワーが届くようにがんばる」と宣言。そんな中、リーダーの百田夏菜子はいきなり「ワッショイ、say?」とモノノフにコール&レスポンスを求める。この不思議な行動にメンバーやモノノフから苦笑いされるも、気を取り直してライブを進行。ライブが再開されると5人は「Z女戦争」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「GOUNN」と最近のヒットシングルを立て続けに熱唱する。「GOUNN」では歌詞の一節を「あなたに逢いたいよ 国立の中のどこかで」と再び変えて会場を沸かすも、曲の途中でステージからメンバーの姿が消える演出に客席は一瞬動揺した様子。だが曲が終わりスクリーンで次がニューシングル披露であることが告げられると、会場は再び大きな盛り上がりを見せる。そして新衣装を着た5人は、5月8日発売のニューシングル「泣いてもいいんだよ」を力強い歌とダンスでパフォーマンスした。

国立競技場への思いが凝縮された映像を挟んで、ライブは中盤戦に突入。ステージには再びストリングス&コーラス隊が登場し、「Neo STARGATE」の導入部である「カルミナ・ブラーナ」が演奏される。迫力ある「カルミナ・ブラーナ」からそのまま「Neo STARGATE」に突入すると、蛍光色をあしらった衣装を着たももクロがセンターステージから登場。メンバーには照明が当てられず、客席のサイリウムと会場を飛び交うレーザー光線が神秘的な空間を作り上げる。ももクロはそのまま「BIRTH O BIRTH」(Oは/付きが正式表記)でもクールなダンスでモノノフたちを魅了していった。

その後もさまざまな楽曲で会場は大きな盛り上がりを見せつつ、ライブはついに終盤戦へ。「いつか君が」では複数の大きなバルーンがアリーナに投げ込まれ、「灰とダイヤモンド」では再度ストリングス隊を迎えて5人がしっとりと歌を聞かせる中、宙に多数の白い風船が放たれる。そして本編ラストの「鋼の意志」では同曲の作者である高見沢俊彦(THE ALFEE)をゲストギタリストに迎えて、客席の熱狂はさらに加速。この曲ではももクロの後輩にあたる3Bjuniorも旗を持って参加し、ライブのクライマックスを華麗に演出した。こうして約2時間半におよぶライブ本編は幕を閉じた。

アンコールは「CONTRADICTION」からスタートし、ティアラにドレスという姿の5人を前にモノノフの熱気は再びヒートアップ。初日公演でも披露された新曲「堂々平和宣言」で5人はサングラスを付け、小気味よいビートに乗せてステージを移動していく。さらに「オレンジノート」「ももクロのニッポン万歳!」ではリヤカー風のゴンドラに乗ってランウェイを移動。メンバー同士じゃれ合いながらカラーボールを投げる姿に客席からは幸せそうな笑みがこぼれる。そして国立競技場2DAYSライブのラストに用意された曲は「あの空へ向かって」。5人はリフトを使って天高くせり上がり、高い場所で国立競技場全体を見渡しながら、思いを込めてラストナンバーを熱唱した。

曲のエンディングで盛大に花火が打ち上げられる中、3時間以上にわたる国立競技場ライブは大成功のうちに終了。その後ダウンタウンももクロバンドのメンバーと一緒に挨拶をして、バンドメンバーが袖に捌けるとステージに残された5人は1人ずつ順番にサブステージに移動する。そしてオープニングに乗っていたジェットコースターに再度乗り込み、そのまま聖火台まで移動。モノノフによる「世界のももクロナンバーワン!」コールを背に5人は聖火の前に立つと、今の心境を1人ひとりじっくり語り始めた。高城は「ももクロは絶対終わらないって、自信を持って、このメンバーとモノノフさんと一緒なら大丈夫だって、胸を張って言えます」、佐々木は「(国立競技場でのライブは)みんなが叶えてくれた夢だから、すごいのは私たちじゃなくて本当にみんなだと思う」、玉井は「モノノフさんと私たちで新しい道を作って、ずーっと、ももクロを存在させ続けましょう!」、有安は「これからもずっとずーっと、この5人と、最高のスタッフさんと、そしてモノノフと一緒に、これからも一歩ずつゆっくり歩調合わせながら前に進んでいけたらなって思います」と、それぞれの思いを口にした。

そして百田は「私たちは大きな会場でやりたいから、やってるわけじゃないんです。会場をゴールにしてたら、大きな会場でやったらそれで終わりみたいになっちゃうけど、私たちはみんなの笑顔が見たくて」「みんなに笑顔を届けることにゴールはないと思うんです」と、前向きにコメント。続けて「私たちは天下を取りに来ました。でもそれはアイドル界の天下でもなく、芸能界の天下でもありません。みんなに笑顔を届けるという部分で天下を取りたい」と話し、「今回2日目、私たちメンバーの中では何かサプライズがあるのかななんて思ってたんですけど、こうやって何もないまま最後まで来て、わかったんです。もう悪い大人は、私たちの前に壁を作ってくれないんだなあと思って。だから私たちが、今度は自分たちで、大人の事情とか関係なく、もっといろんなことをやっていけたらいいなって思いました」と力強く宣言。最後に「目の前が真っ暗になってしまったときは、みんなのそのサイリウムを目当てに、進んでいけたらいいなと思います」とモノノフたちにメッセージを贈ってから、5人でマイクを使わずに感謝の気持ちを伝えて国立競技場2DAYSライブを締めくくった。

高城れに 聖火台でのコメント

この景色は、夢でした。ずっと国立競技場でやるっていう夢を掲げて、憧れて、ちゃんと実現した夢を、今こうやって皆さんと迎えられて本当にうれしいし、なんか自分でも、どんどん叶えられちゃう夢についていけなくて。どんどん変わっていくのに、でも、みんなのそのライブ中に見える素敵な笑顔だったり、たくさんのあったかい声援だったりっていうのは、やっぱり路上の頃から変わってないです。たぶんももクロをね、最近知ったって人も中にはたくさんいると思います。でもそんなの関係ないです。私は今こうして、みんなと一緒に夢を叶えてるっていう事実がすごいうれしくて。でも、夢を叶えたらまた次の夢があって。ももクロは絶対終わらないって、自信を持って、このメンバーとモノノフさんと一緒なら大丈夫だって、胸を張って言えます。これからも「私たちについてきて」じゃなくて、みんなで一緒に、同じラインに立って、肩を組み合って、何年後も何十年後も一緒にいたいなって思ってて。でもずっと一緒にいるってすごい簡単なことだけどすごい難しいことで、すごい奇跡で、なかなかできないことなんですよ。でも、もう、ここにいる人たちとか、ももクロを応援してくれてる関わってくれる人全員と一緒なら、その奇跡も起こせる自信があります。ここで誓ってもいいです。なので、これからもずっとずっと一緒にいることを私はここの神聖な場所、国立競技場で誓いたいと思います。これからも同じラインに立って、同じ方向を見て、みんなで一緒に、夢に向かって進んでいきましょう。ありがとうございました!

佐々木彩夏 聖火台でのコメント

皆さん、本当に今日はありがとうございました。こうやって、ももクロがゲストの方とかをお招きしてライブすると必ず「モノノフのみんなはあったかいね」って言ってもらえるんですよ。それが私はすごくうれしくて。こうやって今、私推しじゃない人もピンク(のサイリウム)を持ってくれてたり、そういうのがすごい好きで、みんなの思いやりとかやさしい気持ちがすごく大好きです。こうやって私たちは夢を叶えてもらって、「ももクロが夢を叶えた」って思われがちだけどそうじゃなくて、みんなが叶えてくれた夢だから、すごいのは私たちじゃなくて本当にみんなだと思うのね。だから、みんながいるとすごく心強くて、みんなとこれからもずっと一緒にいたいって思います。まだ、昨日発表された日産もあるし、まだまだ私たちは13曲しかシングルを出してないし。もっともっとたくさんの歌やダンスをみんなに届けたり、もっとたくさんの場所でライブしたり、もっともっとたくさんのみんなに会いたいなって思うので、もっともっと私たちは、私たちのこの人生をかけて、ももクロにこの人生をかけて、がんばりたいと思います。皆さんも私たちと一緒に、これからも一緒に、本当に一緒にいてほしいんです。お願いします。ありがとうございました!

玉井詩織 聖火台でのコメント

皆さん、今日は本当にありがとうございました。初めは大人の思いつきで、歌もできないし、プロフィールにダンスって書いてあったからただ集められたメンバーだと思ってたし、そのときにできたグループがまさか今こうやって、国立競技場の舞台に立ってるなんて、そのときは思いもしなかったし……本当に、普通の、今日も普通なんですけど、普通の女の子な私たちが、大人の思いつきで集められて……2回言った(笑)。なんて言ったらいいんだろう……でもそのときに集められたメンバーが、本当に奇跡の5人だったなって思って。自分で言うのもアレなんですけど(笑)。こうやって、何もわからずに歩いてきた私たちがたくさんの夢をモノノフさんに叶えてもらって、一緒にたくさんの夢を見てきてくれたモノノフさんがいたから、私たちは進んで来れたし、これからも皆さんの力と、私たち5人のこの力が合わされば、本当にどこにまででも行けちゃうんじゃないかなって思います。やっぱり、女性アイドルで、何十年っていう、ずっと、何十年も続いてるグループって見たことないじゃないですか。その道のりは険しいかもしれないけど、こうやってみんなで見えない道を作って、モノノフさんと私たちで新しい道を作って、ずーっと、ももクロを存在させ続けましょう! たくさんの愛にあふれたライブだったし、これからもたくさんの愛でみんなで楽しいものを作り上げて行けたらいいなと思います。皆さん本当に今日はありがとうございました! これからもよろしくお願いします!

有安杏果 聖火台でのコメント

今日は皆さん本当にありがとうございました。後ろの炎(聖火)のあたたかさがここにいるね、みんなのモノノフのやさしさだったり愛だったりあたたかさだったり、スタッフさんも含め、本当に、ここにいるみんなの、あとここにいないライブビューイングの人や、全国のモノノフ皆さんのあたたかさが私のここ(胸)にすごく染みてます。絶対またみんなに会いたいなって思いました。この2日間こうやって、すごい近いところにいって、たくさんの人と一緒に笑い合ったり手を振ったり踊ったりバカ騒ぎをしたんですけど、なかなかね、こうやって同じ会場にいれること、会えるのって難しいかもしれないんですけど、でも、絶対にまた……絶対に、また、みんなと一緒に会いたいなあって、すごく思います。だから、みんなにまた会えるように、これからもずっとずーっと、この5人と、最高のスタッフさんと、そして、みんなモノノフと一緒に、これからも一歩ずつゆっくり歩調合わせながら前に進んでいけたらなって思います。皆さん今日は楽しかったですか? 皆さんの声が大好きだし笑顔も大好きです。ちょっとね、寒いと思うし、そろそろずっと上向いてて首もね、疲れてると思うので(笑)、今日はゆっくり休んでください。ありがとうございました。また絶対会いましょう。今日は本当にありがとうございました。

百田夏菜子 聖火台でのコメント

皆さん今日は本当にありがとうございました。ももいろクローバーZとは、みんなに幸せを運びたいという意味を込めてつけられた名前です。路上ライブのときから、今までずっと「みんなに幸せを届けたーい!」と思って、いつもこうやって、いろいろ変なこととか、やってきました。こうやって、国立でライブをするのも、国立でライブがしたいっていうだけじゃなくて、たくさんの人に私たちのライブを観て笑顔になってほしいっていう思いで、大きな会場でやりたいなあって思ってます。私たちは大きな会場でやりたいから、やってるわけじゃないんです。会場をゴールにしてたら、大きな会場でやったらそれで終わりみたいになっちゃうけど、私たちは、みんなの笑顔が見たくて、それにくっついてきて、大きな会場でやりたいっていう感じで……何言ってるかわかんないなー(笑)。でも、あの、みんなに笑顔を届けることにゴールはないと思うんです。だから、みんなに笑顔を届けるためにこれからも私たちはずっとずっといろんなことをしていきたいなって思います。私たちは、天下を取りに来ました。でもそれは、アイドル界の天下でもなく、芸能界の天下でもありません。みんなに笑顔を届けるという部分で、天下を取りたい。そう思います。これからもずっとずっと、みんなに嫌なことがあっても、私たちを観て、ずっと笑っててほしいです。今回2日目、私たちメンバーの中では、何かサプライズがあるのかななんて思ってたんですけど、こうやって何もないまま最後まで来て、わかったんです。もう悪い大人は、私たちの前に壁を作ってくれないんだなあと思って。だから私たちが今度は自分たちで、大人の事情とか関係なく、もっといろんなことをやっていけたらいいなって思いました。これからも、みーんなに幸せを届けるために、私たちは、たーくさん笑って、バカなことをやって、ちいちゃい会場でライブをしたり、弾丸ライブをしたり、ももクノみたいなちょっとふざけたイベントをやったり、こういう大きな会場でたくさんの方に観てもらったり、いろいろな、まだ皆さんが観たことないこともやっていけたらいいなって思います。目の前が真っ暗になってしまったときは、みんなのそのサイリウムを目当てに、進んでいけたらいいなと思います。皆さん、いつもいつも、本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします!

ももいろクローバーZ「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会 ~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」
2014年3月15日(土)東京都 国立競技場 セットリスト

overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. ももいろパンチ
02. 未来へススメ!
03. 行くぜっ!怪盗少女
04. ピンキージョーンズ
05. ミライボウル
06. Z伝説 ~終わりなき革命~
07. D'の純情
08. 労働讃歌
09. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
10. Z女戦争
11. サラバ、愛しき悲しみたちよ
12. GOUNN
13. 泣いてもいいんだよ
14. DNA狂詩曲
15. BIONIC CHERRY
16. PUSH
17. Chai Maxx
18. words of the mind -brandnew journey-
19. いつか君が
20. ツヨクツヨク
21. 鋼の意志
<アンコール>
22. 仮想ディストピア
23. 堂々平和宣言
24. 月と銀紙飛行船
25. コノウタ
26. 走れ!

ももいろクローバーZ「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会 ~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」
2014年3月16日(日)東京都 国立競技場 セットリスト

overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. ももいろパンチ
02. 未来へススメ!
03. 行くぜっ!怪盗少女
04. ピンキージョーンズ
05. ミライボウル
06. Z伝説 ~終わりなき革命~
07. D'の純情
08. 労働讃歌
09. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
10. Z女戦争
11. サラバ、愛しき悲しみたちよ
12. GOUNN
13. 泣いてもいいんだよ
14. Neo STARGATE
15. BIRTH O BIRTH(Oは/付きが正式表記)
16. 黒い週末
17. Chai Maxx
18. Believe
19. いつか君が
20. 灰とダイヤモンド
21. 鋼の意志
<アンコール>
22. CONTRADICTION
23. 堂々平和宣言
24. オレンジノート
25. ももクロのニッポン万歳!
26. あの空へ向かって

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