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「ディストラクション・ベイビーズ」は、愛媛・松山を舞台にした青春群像劇。脚本は真利子と「桐島、部活やめるってよ」で第36回日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が共同で務める。真利子は本作について「オリジナルの題材で困難はあったものの今このタイミングでしかできないこともたくさん盛り込んで、集まった役者やスタッフをはじめ、愛媛で知り合った仲間たちもまじえて、ゼロから作り上げた手応えがあります」と語っている。
柳楽が扮するのは弟の将太と造船所に暮らし、喧嘩に明け暮れる男・芦原泰良。柳楽は「劇中、泰良が発する言葉は五つほどしかなく、その代わりに行動や表情から彼の気持ちが表現出来ていれば嬉しいです」と自身の役に言及し、泰良と組んで犯罪に手を染める北原裕也役の菅田は「人間の欲深さと衝動に反比例して実感していく現実への恐怖に僕自身答えが見つかりませんでした。でもそれが人間なんだと改めて感じました」と述べる。
また泰良と裕也に偶然出会い、2人とともに松山市外へ向かう少女・那奈を演じる小松は「私と名前が同じこの那奈は心の底から悪い女です。お芝居中はとにかく無我夢中で記憶がそんなにありません。それほど気持ちに余裕がなく過酷なもので逃げたいと思う事も多々あった事は間違いないです」と撮影時を振り返った。さらに突然失踪した兄・泰良を探す将太役の村上は「磯臭い造船所に足を掴まれ、社会の埃にまみれて葛藤を強いられる将太の見る世界はどこもかしこも善意を感じられない。泰良を演じられた柳楽さんを筆頭に、僕らは伊予弁と共に生き、吠える」とコメントを寄せている。
撮影はオール松山ロケを敢行。すでに夏編はクランクアップしており、10月に秋編の撮影がスタート。公開は2016年の初夏を予定している。
柳楽優弥 コメント
暴力描写がとても多く、少年犯罪という問題をベースにストーリーが進んでいきます。
このような題材がオリジナル脚本から劇場で公開されることをとても嬉しく思います。
監督、スタッフ、キャスト皆が同じベクトルを以ってこの作品を盛り上げ、
撮影現場には常に危うさと興奮がありました。仕上がりを観るのが、とても楽しみな作品です。
劇中、泰良が発する言葉は五つほどしかなく、その代わりに行動や表情から彼の気持ちが表現出来ていれば嬉しいです。そして、真利子組で泰良という役を演じる事が出来て光栄でした。
菅田将暉 コメント
撮影中、「阿修羅みたいだったよ」とニヤニヤしながら真利子監督が近づいてきてくれた事がありました。
その時、衣裳合わせで「新しい菅田将暉を撮りたい」と仰ってくれた監督の顔が浮かび僕もニヤニヤしました。
とても心地良い瞬間でした。
人間の欲深さと衝動に反比例して実感していく現実への恐怖に僕自身答えが見つかりませんでした。
でもそれが人間なんだと改めて感じました。
そんな真利子組ならではの生々しさとファンタジーの両方を兼ね備えた新世界に生きるのが楽しくて仕方ありませんでした。
小松菜奈 コメント
今回、那奈を演じさせてもらいました。
私と名前が同じこの那奈は心の底から悪い女です。
お芝居中はとにかく無我夢中で記憶がそんなにありません。
それほど気持ちに余裕がなく過酷なもので逃げたいと思う事も多々あった事は間違いないです。
「孤独・恐怖・嫉妬・欺瞞」全くポジティブ要素が一つもない役…
でも、やりがいはとてもありました。
村上虹郎 コメント
駆け抜ける初夏。台本を一枚づつめくるにつれて覚えた高揚感は尋常ではなく、やっとこさ出逢えた同年代とガチガチに共演できる現場はこれまでになく熱いものでした。
磯臭い造船所に足を掴まれ、社会の埃にまみれて葛藤を強いられる将太の見る世界はどこもかしこも善意を感じられない。泰良を演じられた柳楽さんを筆頭に、僕らは伊予弁と共に生き、吠える。
真利子哲也 コメント
偶然、松山にある呑み屋で興味深い人と知り合い、取材をはじめ脚本を書き進めて、およそ3年かかりましたが、ようやくここまできました。
オリジナルの題材で困難はあったものの今このタイミングでしかできないこともたくさん盛り込んで、集まった役者やスタッフをはじめ、愛媛で知り合った仲間たちもまじえて、ゼロから作り上げた手応えがあります。目下、痺れるような仕上がりになるように完成まで油断せずやっていこうと思う次第です。
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柳楽、菅田、菜奈、虹郎共演の青春群像劇が来夏公開、監督は真利子哲也 - 映画ナタリー http://t.co/2MzjiaY6A9