キラッキランランでワクワクが止まらない!「映画キミとアイドルプリキュア♪」松岡美里×髙橋ミナミ×高森奈津美インタビュー

「プリキュア」シリーズ最新作の「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」が、本日9月12日(金)より全国で公開。動画配信サービス・TELASAではこれを記念して映画「プリキュア」シリーズ32作品が配信中だ。

本作は、テレビシリーズ「キミとアイドルプリキュア♪」の劇場版。“宇宙1”のアイドルフェスに招待されたアイドルプリキュアが突如過去に飛ばされ、そこで出会ったアイドルのことが嫌いな赤髪の少女・テラと、アイアイ島と世界のピンチを救うために奔走する物語だ。

映画ナタリーでは、メインキャストの松岡美里・髙橋ミナミ・高森奈津美に取材。それぞれが演じたキャラクターの注目ポイントや、収録の思い出などを教えてもらった。さらにアイドルプリキュアを演じる3人の“推し活”事情も!

なおローソン・ユナイテッドシネマ グループの一部劇場で配布中(なくなり次第終了)のフリーペーパー「TELASAマガジン Vol. 3」には、彼女たちのショートインタビューが掲載されている。ぜひ、あわせてチェックしてほしい。

取材 / はるのおと文 / 尾崎南撮影 / 間庭裕基

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」予告編公開中

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うたちゃんってこういう表情もするんだ!(松岡)

──「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」は、うたたちがアイアイ島で開催される“宇宙1”のアイドルフェスティバルに招待されることから物語が展開していきます。皆さんが感じた見どころを教えてください。

松岡美里 とにかくずっとキラッキランランでワクワクが止まらない映画なのですが、登場人物の葛藤が見えるシーンもあり、「人間ドラマだ!」と思いました。アイアイ島にはさまざまなアイドルが集まっていて「同じ時を生きてるんだ」という気持ちになるんです。その瞬間を楽しもうと思いながら演じたので、すべてのシーンを目に焼き付けてほしいです。

松岡美里

松岡美里

髙橋ミナミ はなみちタウンではなかなか味わえない、映画ならではの豪華なライブパフォーマンスが見どころです。実際にフェスに参加したような気持ちになれるので、ぜひ楽しんでほしいです。

高森奈津美 予告の最初で「スーパーミラクルアイドルフェスティバル!?」というセリフを言っているのですが、「なんて気持ちがいい言葉だ!」と思いました(笑)。台本をいただいてフェスの詳細を知ったのですが、まさに“宇宙1”。ミラクルなアイドルがたくさん集まっています。声優さんも豪華なので、楽しみにしていてください!

──皆さんがそれぞれ演じるキャラクターの注目ポイントはありますか?

松岡 うたちゃんがある人の思いを受け取るシーンがあるのですが、「あ、うたちゃんってこういう表情もするんだ!」と感激して。もちろんテレビシリーズでも、うたちゃんが悲しんだり、泣くこともありましたが、誰かの思いに強く胸を打たれている表情は新鮮でした。かわいくて、愛おしくて……守ってあげたくなる顔なんです。あのカットのポストカードが欲しいと思うほどでした。

髙橋 ななの頭のいいところやアイデア力が劇場版で発揮されています。個人的にも、よりななのことを知れたような気がして、すごくうれしかったです。

高森 3人ともアイアイ島ならではの私服を着ているんですが、こころちゃんのお洋服がすごく好きです! アウトドアにぴったりですし、帽子を斜めに被っていて。いつもスポーティなスタイルではあるんですけど、今回もかわいいんです。

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

松岡髙橋 わかります! めっちゃかわいい!

高森 あとは、こころちゃんはけっこうサバイバル要素の多い班にいるので、そこも楽しんでもらいたいです。

スカイさんに会うとコメコメの感情が出てきちゃう!(高森)

──ファッションも楽しみの1つですね。収録はいかがでしたか?

高森 2日掛かりで収録したので、短期合宿みたいでした。

髙橋 みんなで一緒にごはんを食べたり、お菓子を食べたり……食べてばっかりだ(笑)。

高森 今回の収録では、「ひろがるスカイ!プリキュア」(2023年~2024年)「わんだふるぷりきゅあ!」(2024年~2025年)と私たちの3世代のキャストがほぼ全員そろうときがあって、ぜいたくな時間でした。皆さんの声を聴きながらの収録は本当に圧巻で。「全員プリキュアだ!」みたいな。

髙橋 あのとき、お部屋の温度が上がりましたよね。私はまさにテレビシリーズ「ふたりはプリキュア」(2004年~2005年)世代なのですが、今回劇中で「ふたりはプリキュア」を彷彿とさせるようなオマージュがあって、そのシーンも胸熱です! ウインクとキュンキュンが一緒に映るシーンで、「これは『ふたりはプリキュア』の画角!」とうれしかったです。

髙橋ミナミ

髙橋ミナミ

──ちょうど話題に上りましたが、今回の劇場版には「ひろがるスカイ!プリキュア」「わんだふるぷりきゅあ!」のプリキュアも登場します。松岡さんにとって、この2作品はどのような存在ですか?

松岡 2作品とも本当に色が違いますよね。「ひろプリ」さんには絶対的な強さと“ヒーロー感”があってかっこいいですし、「わんぷり」さんには癒やしのオーラがあって「もう……大好き!」という気持ちにさせてくれます。今回共演して、この先「キミプリ」もこんなふうに見えるようになったらいいな、と背中を追うような気持ちになりました。憧れの2作品に近付けるように、がんばりたいです!

──これまでの映画「プリキュア」シリーズで特に印象に残っている作品はありますか?

高森 私は「映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!」(2022年)でコメコメを演じたのですが、キュアプレシャスと一緒に技を放ったり、戦士と妖精の間のような活躍をさせていただいたことが印象に残っています。また「映画プリキュアオールスターズF」(2023年)では、コメコメとして(「ひろがるスカイ!プリキュア」の)キュアスカイさんとしゃべっていたので、なんとなくスカイさんに会うとコメコメの感情が出てきちゃうんです!(笑) 今回はキュアキュンキュンとしてスカイさんと共演して、不思議な気持ちになりました。

高森奈津美

高森奈津美

松岡 「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」(2024年)を映画館に観に行ったのですが、プリチュームを着たたくさんの子供たちがスクリーンに向かって「がんばれ!」と声を上げている姿を見たことが、貴重な体験になりました。もしこの子たちの応援がなかったら物語が進まないのではないかと思うくらい、その応援がプリキュアにしっかり届いていて。その流れに感動して、泣いてしまいました。

髙橋 私はテレビシリーズ「トロピカル~ジュ!プリキュア」(2021年~2022年)に参加させていただいたこともあり、「映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」(2021年)が特に印象に残っています。「トロピカル~ジュ!プリキュア」は、主人公の“まっすぐ力”がとても強い作品。子供たちがその姿に憧れて、コスメなど楽しいものを知っていく様子を含めて、観ていてとても心が動かされました。

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

声援は海を通じてアイアイ島にいるみんなに届く(髙橋)

──ありがとうございます。テレビシリーズ「キミとアイドルプリキュア♪」は放送が始まってから半年が経ちました。「キミプリ」やプリキュアならではのエピソードがあれば教えてください。

髙橋 収録の面で言うと、「キミプリ」の現場は何があっても止まらないというのが珍しいと思います。気持ちを途切れさせずお芝居を続けるので、プリキュアならではの胆力が鍛えられているような気がします。

高森 どんな物語になるのかあまり先を教えられずに始まるのがプリキュアの現場あるあるなのですが(笑)。「キミプリ」はサインやファンサなど、アイドルらしい要素がしっかりありつつ、すごくコミカルで気軽に楽しめる作品だなと話数を重ねて感じるようになりました。

松岡 仲間が増えるたびに合わせゼリフの人数が増えていくのは、プリキュアならではですよね。収録するときはスタジオが広いので、みんなに聞こえるように息を吸おうとか、全員がやりやすい方法を考えています。歴代の先輩方もそうしていたと伺ったので「これがプリキュアなんだ」と感じます。

左から高森奈津美、松岡美里、髙橋ミナミ

左から高森奈津美、松岡美里、髙橋ミナミ

──「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

松岡 「キミプリ」らしさは残しつつ、新しい要素がたくさん詰まった作品です。お子さまだけでなく、大人が観ても楽しめる作品になっていますので、友達と観に行くのも盛り上がると思います。皆さんの思い出の1つになればうれしいです。

髙橋 映画の中で、アイアイ島の海があらゆる海とつながっているという描写があるのですが、それは私たちの現実ともつながっているという意味だと思うんです。声援は海を通じてアイアイ島にいるみんなに届くと思いますので、劇場でプリキュアを応援してほしいですし、推し活してほしいです。

高森 皆様の感想が、今からすごく楽しみです。本当に盛り上がりどころがたくさんある映画なので、頭を空っぽにしてライブや戦いのシーン、ストーリーを目一杯楽しんでいただきたいです。ぜひ何度でも劇場にお越しいただければと思います。

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」場面カット

──「映画キミとアイドルプリキュア♪」は、“アイドルを応援すること”が1つのテーマとして描かれています。最後に皆さんの推し活事情を教えてください。

松岡 私、実は推しの赤ちゃんがいて……。動画活動をしているご家族なのですが、YouTubeでずっとその子を見ています(笑)。その動画で涙を流すし、笑うし、家族の皆さんと同じ感情になっているので、こういう推し活の形もあるんだなと。勝手に幸せのお裾分けをしてもらってるような感覚になっています。

髙橋 私はアイドルを推しているので、ライブを観る側の気持ちがめちゃくちゃわかるんです。推す側の気持ちがわかりすぎて、今回の映画では胸が苦しくなるシーンもあったりして。推しは自分にとって心の支え。推しに恥ずかしくない自分でいるためにがんばれるんです。推し活にまつわる深いセリフも出てくるので、学ばせてもらいました。

高森 私は広く浅くいろいろなものを推すタイプなのですが、最近は世界を旅して写真を撮る写真家さんを応援するためにクラウドファンディングに参加しました。初めてこういう活動をしたので、とても楽しかったです。

左から高森奈津美、松岡美里、髙橋ミナミ

左から高森奈津美、松岡美里、髙橋ミナミ

「映画ふたりはプリキュアMaxHeart」「映画プリキュアオールスターズ F」

「映画ふたりはプリキュアMaxHeart」「映画プリキュアオールスターズ F」

「映画プリキュア」シリーズ32作品

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TELASA(テラサ)

TELASAは、テレビ朝日の人気番組をはじめとした動画を配信するサービス。ドラマ、バラエティ、アニメ、特撮、スポーツ番組に加え、国内外の映画、ドキュメンタリーなど、新作やオリジナルを含む、豊富なラインナップを視聴できる。スマホやPCはもちろん、テレビの大画面でも視聴可能。なお初回登録時、30日間無料でおためし視聴できるキャンペーンをナタリー限定で現在実施中だ。

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プロフィール

松岡美里(マツオカミサト)

3月23日生まれ、兵庫県出身。2020年に「映像研には手を出すな!」の水崎ツバメ役でテレビアニメ初出演を飾った。以降は劇場アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」、テレビアニメ「うたごえはミルフィーユ」などに参加。2024年放送開始の「わんだふるぷりきゅあ!」ではキラリンウサギなどに声を当てた。

髙橋ミナミ(タカハシミナミ)

12月20日生まれ、神奈川県出身。2012年に声優デビュー。主な出演作にテレビアニメ「食戟のソーマ」「ウマ娘 プリティーダービー」などがある。2021年放送開始の「トロピカル~ジュ!プリキュア」では山辺ゆなを演じた。2022年には声優デビュー10周年を迎え、記念ミニアルバム「Tenk you!」をリリースしている。

高森奈津美(タカモリナツミ)

2月14日生まれ、山梨県出身。2009年にテレビアニメ「WHITE ALBUM」の桜団4役でデビュー。2010年にはテレビアニメ「ジュエルペット てぃんくる☆」で初主演を飾り、以降「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」「放課後のプレアデス」などに参加。2022年放送開始の「デリシャスパーティ♡プリキュア」では妖精コメコメを演じた。