佐野広実の同名小説をもとにした本作は、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害に苦しむ妻たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描くミステリー。夫から壮絶なDVを受け、DV被害者の女性たちが集う江ノ島のシェアハウスにたどり着く主人公・紀子を多部が演じる。「俺ではない炎上」の
桜井は“もう一人の主人公”とも言える北川薫役で参加。正義感が強く優秀な薫は館山南署の警部補で、ある理由から捜査一課から左遷された。ある女性の不審死の捜査を担当することになった薫は、自殺として処理されることになった被害者がDVを受けていたのではないかと思い、捜査に乗り出す。桜井は「彼女たちがのちに取る選択を、容易く否定も肯定もできませんが、せめて最後まで寄り添っていきたいという想いで臨ませていただきました」とコメントした。
寺島はDV被害者の女性たちが集うシェアハウスの家主・昭江に扮する。昭江はシェアハウスを運営しながら、住人たちが自立できるよう、彼女たちが働くためのパン店を営んでいる。観察眼に長け何事にも動じない昭江は、女性たちにとって精神的支柱のような存在だ。寺島は「昭江は自分と同じような人たちを救いたいという思いで“秘密の行い”をしています。それは“善”ではありませんが、完全なる“悪”でもない。彼女たちが抱えている傷は、月日が経っても一生消えないということを、忘れないように演じたいです」とつづっている。
全5話の「連続ドラマW シャドウワーク」はWOWOWで11月23日にスタートし、毎週日曜22時より放送・配信される。
「連続ドラマW シャドウワーク」特報
桜井ユキ コメント
原作を読ませていただき「物事の善悪とは何か」ということを深く考えさせられました。
演じさせていただく薫は、刑事という職に就きながらも、ある痛みを抱えています。
薫だけではなく、多部さん演じる紀子、そしてシェアハウスで暮らす女性たちは想像もつかない壮絶な日常を過ごしてきた女性です。
「この人はきっとこうだろう」という私たちの日常でも思い当たる、他者への無責任なジャッジがこの物語にもあります。
彼女たちがのちに取る選択を、容易く否定も肯定もできませんが、せめて最後まで寄り添っていきたいという想いで臨ませていただきました。
もがきながらも、新しい道を自らの手で切り開いていく女性たちを、ぜひ見守ってください。
寺島しのぶ コメント
台本を読ませていただいた時、“問題作”であり“意欲作”であると感じました。
昭江は自分と同じような人たちを救いたいという思いで“秘密の行い”をしています。それは“善”ではありませんが、完全なる“悪”でもない。彼女たちが抱えている傷は、月日が経っても一生消えないということを、忘れないように演じたいです。
多部さんをはじめ、それぞれが適材適所のキャスティングで、撮影現場はこんな内容の話を撮っているのを忘れるほど楽しいです。これからハードなシーンの撮影も待っていますが、私たちなら大丈夫な気がしています。「こういう世界が本当にあるかもしれない」というリアリティを、このメンバーで実現したいです。
この物語がどんな人に届くか、正直分かりませんし、「こう見てください」とも全く言えません。ただ、彼女たちの行i
が“正義”だと映らないといいなとは思います。あとは、私たちは演じるだけなので、監督がどう切り取ってどんな作品になるのか、私も楽しみです。
「連続ドラマW シャドウワーク」放送・配信情報
放送局・放送日時
WOWOWプライム 2025年11月23日(日・祝)スタート 毎週日曜 22:00~
※第1話無料放送
配信
WOWOWオンデマンド 2025年11月23日(日・祝)スタート 毎週日曜 22:00~
※第1話無料配信
スタッフ・キャスト
原作:佐野広実「シャドウワーク」
脚本:関久代
演出:山田篤宏
出演:多部未華子 / 桜井ユキ / 寺島しのぶほか
音楽:
映画ナタリー @eiga_natalie
桜井ユキが「シャドウワーク」出演、寺島しのぶはDV被害者が集うシェアハウスの家主役(コメントあり / 特報あり)
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