太守夫人に置き去りにされた子供を自分の子として育てる料理女・グルシェ役を
公演に向け、瀬戸山は「ブレヒトの『コーカサスの白墨の輪』は、第二次世界大戦末期の時代から過去の戦争を振り返る構造になっています。過去の歴史に学ぶことを描くと同時に、人間の変わらなさを描いているようにも見えます。今回は、遥か先の未来から、今より少し先の未来を振り返る形で上演します。果たして、人間は今より『マシ』な存在になれるのか。人間の可能性を探る旅を始めます」と語った。
本作は来年3月に東京・世田谷パブリックシアターで上演されるほか、兵庫、岡山、佐賀、愛知を巡演する。日程詳細は続報を待とう。
瀬戸山美咲コメント
人間とは何か、を考えたいと思います。人間は戦争をします。動物も縄張り争いをしますが、人間のように計画的な戦争は起こしません。人間が戦争をやめられないのは、言葉があるからだと私は思います。言葉があるから人間は生存の不安を実際以上に大きく感じてしまうし、言葉があるから他者を煽動してしまうし、兵器をつくって戦争を実行に移せてしまう。ひとたび戦争が起きれば、終わらせるのは困難であり、火を鎮めたところで燻り続ける。そんなことはわかっているはずなのに、繰り返してしまう。現在の世界は暴力的・排外的な方向に加速しているように見えますが、すべては古代からつながっていると思います。
では、未来でも人間はこのままなのでしょうか。ブレヒトの「コーカサスの白墨の輪」は、第二次世界大戦末期の時代から過去の戦争を振り返る構造になっています。過去の歴史に学ぶことを描くと同時に、人間の変わらなさを描いているようにも見えます。今回は、遥か先の未来から、今より少し先の未来を振り返る形で上演します。果たして、人間は今より「マシ」な存在になれるのか。人間の可能性を探る旅を始めます。
音楽劇「コーカサスの白墨の輪」
開催日程・会場
2026年3月
東京都 世田谷パブリックシアター
スタッフ
原作:
上演台本・演出:
音楽監督:坂井田裕紀
出演
※兵庫・岡山・佐賀・愛知公演あり。
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ましまさん!
音楽劇って歌うの??
世田パブたし行きやすいな https://t.co/hIXynrQS0H