「シャイニングな女たち」は、モダンスイマーズの
金田海(吉高)は、社会人として働く傍ら、他人の告別式に紛れ込み、ビュッフェを食べて帰る行為を繰り返していた。ある日、告別式の会場で金田は、偶然見覚えのある顔たちに出会う。それはかつて自分がキャプテンを務めていた大学時代の女子フットサル部の仲間たちで、親友の山形圭子(さとう)や敵視していた顧問の川越瑞希(山口)がいた。さらに遺影には同じピッチに立っていた後輩・白澤喜美(桜井)の姿があり……。
開幕に際し吉高は「この作品は1人1人が主人公で、観ている方も過去の自分に当てはまる役があるんじゃないかなと思います。私が演じる金田海は不幸の連鎖が始まるきっかけを作ってしまった役であり、それが物語の核になっていると思っています。蓬莱さんの台詞には演じていても、聞いていても、印象に残るセリフが多くあります。この作品は癒されるものではなく、ちゃんと傷つく作品だと思っていますが、みんなが蓬莱さんを信頼しているのであたたかい現場になっていて、でも送り出すものはヒリヒリしていて……ということがすごく不思議だなと思いながら演じています。女性7人、男性1人の8人で、力いっぱい、精一杯やっています。誰かが転びそうになったら、誰かがすくい上げてくれるようなチームワークもできていると思います。フットサルも頑張っていますので、私たちのたたかう姿を見届けてください」とコメント。
蓬莱は「いよいよ初日を迎えます。役者たちがこの作品に向かうその姿も登場人物たちと重なる気がしています」とコメントした。
吉高、蓬莱のコメント全文と、さとう、桜井、山口のコメントは下記の通り。上演時間は休憩を含む約2時間40分。東京公演は12月28日まで。その後1月9日から13日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、16日から18日まで福岡・福岡市民ホール 中ホール、24・25日に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール、29・30日に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールでも上演される。
吉高由里子 コメント
11月初旬から稽古が始まって、こんなにあっという間の1ヶ月は今までなかったのでは?と思います。まだ初日が始まる実感はないのですが、稽古場の思い出がフラッシュバックしてきます。誰一人欠けることなく走りきれたらいいなという気持ちで毎日お祈りしています。
この作品は1人1人が主人公で、観ている方も過去の自分に当てはまる役があるんじゃないかなと思います。私が演じる金田海は不幸の連鎖が始まるきっかけを作ってしまった役であり、それが物語の核になっていると思っています。蓬莱さんの台詞には演じていても、聞いていても、印象に残るセリフが多くあります。この作品は癒されるものではなく、ちゃんと傷つく作品だと思っていますが、みんなが蓬莱さんを信頼しているのであたたかい現場になっていて、でも送り出すものはヒリヒリしていて……ということがすごく不思議だなと思いながら演じています。女性7人、男性1人の8人で、力いっぱい、精一杯やっています。誰かが転びそうになったら、誰かがすくい上げてくれるようなチームワークもできていると思います。フットサルも頑張っていますので、私たちのたたかう姿を見届けてください。よろしくお願いします。
さとうほなみ コメント
稽古が始まった当初はまだ台本が最後までなくて……(笑)。全部出来上がって、私たちで演じて、という形になったところで、やっぱり蓬莱さんの作品は本当に面白いなと感じました。なので、皆さんにもぜひ楽しんでいただけたらと思います。私が演じる山形圭子は、(吉高さん演じる)金田との関係性とか、他の部員や先生とかのも関係性も、みんなすれ違って今の状態になって……というのが面白いなと思うところではあります。1人1人やっぱり抱えているものがあって、そういうところで誰にでも共感できることが結構あると思っています。
私自身は今年は、実にシャイニングな1年になったかなと思います。この作品で今年が終わって、この作品で来年が始まるので、本当に怪我なく、みんなで駆け抜けられたらなと思っています。よろしくお願いします。
桜井日奈子 コメント
蓬莱さんの作品に出演することが念願だったのでこんなに幸せなことはないですし、素敵な先輩方とご一緒できるのでたくさん技を盗みたいと思います。やる気満々です!
私が演じる白澤は、(吉高)由里子さん演じる金田とはどうしても交わらない水と油のような関係で、意図しないところで金田の不幸の連鎖に拍車をかけてしまうような役どころです。白澤は漫画を描いていて、その描写が出てくる場面は全員のキャラがとても立っているので注目していただきたいです。
今年はいただいた役柄が今までと全く違って、今年だけで5回くらい亡くなっているんです(笑)。これまで健康的な役が多かったので、シリアスで挑戦的な役をいただけたのが嬉しかったですし、この調子で来年もこれまでやったことのない役に出会えたらと思っています。
山口紗弥加 コメント
毎回舞台が終わる頃には号泣してしまうような胸を打たれる作品なので、それをきちんとお客様にお届けしたいです。フットサル部のお話で身体を酷使するので、皆怪我無くチーム力を見せつけたいなと思います。
私が演じるのは鬼コーチの役なのですが、人を攻撃してばかりで自分の中に抱えるものがあり傷ついている人なので、その痛みをしっかり感じながら演じたいです。
石川弁は本作が初めてでしたが、どうしても京都の旅館の女将さんの様になってしまい、気を抜くとはんなりしてしまうので蓬莱さんからよく注意されています(笑)。
今年は本当に素敵な出会いがたくさんあった1年だったので幸せでした。私としてはこれからも挑戦を続けて元気に健やかに毎日を送って、シャイニングな1年にしたいと思います!
蓬莱竜太 コメント
この作品は悲劇が連鎖していく物語でもあります。その連鎖は自分の知るところから起こることはもちろん、全く知る由もない連鎖で起きることもあります。
人はその原因がわからなくても、戦わなければならず、歩き続けなければなりません。今作の登場人物たちもその戦いに身を投じ、時には負けそうにもなります。
それでも抗いながら前を向こうとする姿をこの作品で描けたらと思っています。
いよいよ初日を迎えます。役者たちがこの作品に向かうその姿も登場人物たちと重なる気がしています。
パルコ・プロデュース2025「シャイニングな女たち」
開催日程・会場
2025年12月7日(日)〜28日(日)
東京都 PARCO劇場
2026年1月9日(金)〜13日(火)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2026年1月16日(金)〜18日(日)
福岡県 福岡市民ホール 中ホール
2026年1月24日(土)・25日(日)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
2026年1月29日(木)・30日(金)
愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
スタッフ
作・演出:
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「シャイニングな女たち」開幕、吉高由里子「私たちのたたかう姿を見届けて」(舞台写真 / コメントあり)
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