「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズ誕生!座頭・中村橋之助のテーマは「幸せを力に」

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新春浅草歌舞伎」の成功祈願と取材会が、本日11月18日に東京・浅草寺で開催され、中村橋之助市川男寅中村莟玉市川染五郎尾上左近中村鶴松が出席した。

「新春浅草歌舞伎」成功祈願・取材会より、左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。

「新春浅草歌舞伎」成功祈願・取材会より、左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。

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浅草寺本堂で行われた「新春浅草歌舞伎」成功祈願の様子。

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「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズをする市川染五郎(左)、中村莟玉(中央)、中村橋之助(右)。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズをする市川染五郎(左)、中村莟玉(中央)、中村橋之助(右)。 [拡大]

“若手歌舞伎俳優の登竜門”として知られる「新春浅草歌舞伎」は、次代の歌舞伎界を担う花形が顔をそろえる初春行事。2025年公演に続き、座頭を勤める橋之助は「2026年公演の個人的なテーマは“幸せを力に”。座頭1年目の今年は“挑戦”、2年目の来年からは“継続”というフェーズに入るので、心して努めたいと思います」と力強く話し、「第二部『傾城反魂香』では、私が浮世又平後に土佐又平光起、鶴(鶴松)が女房おとくを勤めます。中学生ぐらいのときに、鶴と『傾城反魂香』で又平とおとくを共に初役で勤めよう、と約束していました。今回その願いをかなえることができてうれしく思います」と鶴松に視線を送る。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズをする中村橋之助(左)、市川男寅(中央)、尾上左近(右)。

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「新春浅草歌舞伎」初参加となる男寅は、第一部「梶原平三誉石切」に俣野五郎景久役、第二部「傾城反魂香」に土佐修理之助役で出演。男寅は「唯一の“新入生”、市川男寅でございます。憧れの興行に自分の名前を刻むことができて感無量です。今は楽しみ半分、不安半分ですが、本番でどんな景色を観ることができるのか、ワクワクしております」とあいさつした。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズを流行らせたい!と意気込む一同。左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズを流行らせたい!と意気込む一同。左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。 [拡大]

莟玉は「我々世代の『新春浅草歌舞伎』1年目は、頼もしいリーダー・橋之助さんのおかげで、和気あいあいとしつつも、しっかりと緊張感がある素敵な座組で過ごすことができました。先輩方から『2年目からが難しい』というお話を聞いておりますので、気を引き締めて臨みます」と決意を述べると共に、「私は、第一部『藤娘』で藤の精、第二部『男女道成寺』で白拍子花子を勤めます。『新春浅草歌舞伎』で昼夜公演を通して一言もセリフを発さないのは今回が初めて(笑)。『藤娘』では潮来出島(いたこでじま)という珍しい振りを踊らせていただきます」と自身の出演作について語った。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズをする中村鶴松(左)、市川染五郎(中央)、中村莟玉(右)。

「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズをする中村鶴松(左)、市川染五郎(中央)、中村莟玉(右)。 [拡大]

染五郎は「第一部『梶原平三誉石切』で梶原平三景時、第二部『傾城反魂香』で狩野雅楽之助を勤めさせていただきます。時代物のテンポをつかみ、義太夫に乗せてしっかりとお芝居をすることを心がけられたら。お客様にとっても、私たちにとっても、2026年の幕開けにふさわしいひと時にできればと思います」と意気込む。左近は「第一部『梶原平三誉石切』の六郎太夫娘梢、『相生獅子』の姫、第二部『男女道成寺』の白拍子桜子実は狂言師左近と、三役ともまずは女方として登場するお役を勤めさせていただきます。自分の中で女方を勉強したいという気持ちがあり、今回の『新春浅草歌舞伎』でその課題に挑戦させていただけることをありがたく思っております」と心境を明かし、「私事ではございますが、『新春浅草歌舞伎』の公演中に20歳の誕生日を迎えます。より進化した自分の姿をお見せできるように、精一杯勤めさせていただきます」と真っすぐ前を見据えた。

「新春浅草歌舞伎」成功祈願・取材会より、左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。

「新春浅草歌舞伎」成功祈願・取材会より、左から中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近。 [拡大]

第一部「梶原平三誉石切」で奴菊平、「相生獅子」で姫、第二部「傾城反魂香」で女房おとくを勤める鶴松は、まず「相生獅子」に言及。「中村屋以外の公演で、自分の名前が最初に来るのは今回が初めて。私ももうすぐ25歳。共に『相生獅子』に出演する左近さんとは5つ年の差がありますけれども……」と鶴松が実年齢を偽ると、橋之助がすかさず「鶴は6人の中で最年長でしょう!(笑)」とツッコみ、会場の笑いを誘う。鶴松は「実際には、私と左近さんは10歳ほど歳が離れていますけれども(笑)、それを感じさせないような、パワフルな舞台をお届けできれば」とニコリ。また鶴松は、橋之助が俳優の能條愛未と婚約したことに触れ、「『傾城反魂香』では、私も負けないくらい素敵な奥様を勤めます!」と能條にライバル心を燃やした。

取材会の最後に行われたフォトセッションでは、6人が「新春浅草歌舞伎」にちなんだ“A”ポーズを披露するひと幕も。「新春浅草歌舞伎」の公演は来年1月2日から26日まで東京・浅草公会堂で実施され、チケットの一般前売りは11月22日に開始される。

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新春浅草歌舞伎

開催日程・会場

2026年1月2日(金)〜26日(月)
東京都 浅草公会堂

スタッフ

第二部 一、「傾城反魂香」

作:近松門左衛門

出演

第一部 一、「梶原平三誉石切」

梶原平三景時:市川染五郎
俣野五郎景久:市川男寅
奴菊平:中村鶴松
囚人剣菱呑助:中村吉兵衛
六郎太夫娘梢:尾上左近
大庭三郎景親:中村橋之助
青貝師六郎太夫:中村又五郎

第一部 二、上、「相生獅子」

姫:中村鶴松 / 尾上左近

第一部 二、下、「藤娘」

藤の精:中村莟玉

第二部 一、「傾城反魂香」

浮世又平後に土佐又平光起:中村橋之助
女房おとく:中村鶴松
将監北の方:中村歌女之丞
土佐将監光信:中村橋吾
狩野雅楽之助:市川染五郎
土佐修理之助:市川男寅

第二部 二、「男女道成寺」

白拍子桜子実は狂言師左近:尾上左近
強力:中村橋之助 / 市川染五郎
白拍子花子:中村莟玉

※学割あり。

公演・舞台情報

読者の反応

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るみえーる🌙⭐ @08e0707k26

鶴ちゃんとまるるが、御曹司に囲まれて浅草の会見に出るの、本当に時代が変わったのを感じるよね。
第二部はゲット済なので、第一部を買わなくちゃ!!
https://t.co/eDv3Eld6Ar

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