FUKAIPRODUCE羽衣が解散

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FUKAIPRODUCE羽衣が解散することが、劇団の公式サイトで本日7月21日に発表された。

深井順子が2004年に設立したFUKAIPRODUCE羽衣は、糸井幸之介が作・演出・音楽を担う“妙ージカル”を上演する団体。公式サイトには、解散に際しての深井と糸井のコメントが掲載された。深井は「20年間続けてきて、これを決めたというのは、正直とても迷いました。けれど今、羽衣という劇団を、引っ張ってゆく力が自分にはない気がしました。それは、38歳の時に母が亡くなり、それまでは、25歳でFUKAIPRODUCE羽衣を結成した時には、母がいつも稽古に来たり、差し入れしたりみんなでご飯を食べたり、本番を全部観に来てくれたりとかしていて、それが当たり前だと思っていました。そして38歳の時に母が亡くなり、そこからなんて自分は弱いんだろう、と感じました。母がいて、劇団が続けて来れたんだろうなということが大きく、みんなの、一人一人を大切にしたかったのに、それができなくなってしまった。それが、みんなに対して申し訳なかったな、という気持ちと、自分が歳を重ねたから、糸井くんの表現の中心に、糸井くんが置いてくれていたのに、その表現に追いついていけなったというものがありました。最近の自分に関しては自分のことしか考えられず、メンバーの一人一人の人生であったり生活を、考えられなかった、というのが正直なところです」と経緯を説明。加えて「けど!自分で表現するということはやめたくないし、楽しいから、楽しいからやっていきたいと思いました。希望も抱えた解散です! 本当に今まで、ありがとうございました。でも、これが終わりではなく、始まりだと思って、私はやっていきたいと思います」と思いを述べた。

糸井は「20年間、様々な人々が羽衣の作品創作に傾けてくれた膨大な時間を思うと、なんだか気が遠くなるような、自らの業の深さを感じます。業の深さついでに言うと、全ての作品一つ一つが私にとって大切なものですし、楽しい思い出ばかりです。お世話になった皆様、ありがとうございました。関係者の皆様、ありがとうございました。スタッフの皆様、ありがとうございました。俳優の皆様、ありがとうございました。そして深井さん、楽しかったね」と感謝の気持ちを述べつつ、「私は演劇作品を陶芸のように思っています。劇場が窯で、観客が火です。観客の炎に焼かれて初めて演劇作品は生まれます。観客の皆様、本当にありがとうございました。先日、中3になる息子に羽衣が解散することを伝えました。息子は『解散より散開の方がいいんじゃない?』と言っていました。(息子はYMOファン)改めて散開の意味を調べてみたら、広く散らばること、とありました。良い言葉だと思いました」と思いをつづった。

読者の反応

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tonia @tonia_ysmgo

> 中3になる息子に羽衣が解散することを伝えました。息子は『解散より散開の方がいいんじゃない?』と言っていました。(息子はYMOファン)

FUKAIPRODUCE羽衣が解散
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