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本作は、1967年公開のミュージカル映画「
囲み取材には小林、朝夏のほか、前回から続投となるトレヴァー・グレイドン役の
小林は、2022年公演を「初日のお客様がドカン!と笑うのを観て、『演劇をやっていて良かった』と心から思った」と振り返る。また今回の上演版では、「前回から一部内容が変更になった」と小林。2022年公演では2002年のブロードウェイ初演版をもとに、人種に関わる表現を小林自身が時代に合わせて慎重に翻訳したことに触れながら、今回の上演版ではブロードウェイチームが"2024年にふさわしい内容"を目指して台本を一部書き直したことを明かす。台本の変更を受け小林は「どんなお客様も楽しめる内容になったと思います」と語った。
「開幕がとても楽しみ」と気合い十分の朝夏は、アピールポイントを尋ねられると「見どころしかない!(笑) でも個人的には冒頭の、ミリーがニューヨークにやって来たシーンのダンスナンバーが好き。オープニングのミリーの新しい衣裳にもご注目ください」と回答。また「タップダンスも前回より難易度が上がり、足踏みの数が増えています」と稽古を振り返った。
台本の変更は主に、ミセス・ミアーズやその周辺の人物を対象に行われたという。前回に続いてミセス・ミアーズ役を務める一路は「新作の初日前のような心境」と打ち明け、「ブロードウェイ発の作品でありながら、今回のバージョンは日本で世界初演されます。お見逃しなく!」と観客にメッセージを送った。
田代は本作がミュージカル映画をもとにしていることに触れて「ほど良い“オールド”感、“ザ・ブロードウェイ”感、そして“ザ・東宝ミュージカル”感がある。肩肘を張らずに観られると思うので、『楽しかったね!』と話しながらシアタークリエの階段を上がって帰ってもらえたら」とコメント。
廣瀬は前回公演を「初日、ミリーに合わせてお客様も手拍子をしてくれて、気持ちが高揚した」と振り返る。廣瀬が「オープニングで、ミリーがモダンガールの衣裳に着替えて出てきた瞬間の、まあちゃん(朝夏)の顔が見どころ」と話すと、朝夏が「そんなこと言われたら意識しちゃう……!」と続け、記者を和ませた。
夢咲は「『この世界にずっといたい!』と思うくらい、この舞台が好き」と瞳を輝かせ、「オープニングのミリーは“発光”しているし、周囲のモダンボーイズ、モダンガールズのシルエットを見ると一気に作品の世界に入り込める」「ミリーとジミーの2人の場面にキュンキュンしちゃう!」と熱弁を振るい、その勢いで共演者たちを笑わせた。
中国服姿で登場した大山は「衣裳が遮光カーテンみたいに重くて、何もしていないのに汗がすごい」と苦笑い。大山はほとんどが広東語だというセリフに苦労したことに触れつつ、「この作品を観ると“幸せ”のヒントが見つかるはず。『自分もがんばろう』と思えます」とコメントした。
土居が「汗をダラダラかきながら稽古を重ね、舞台でこともなげに歌や踊りをやってのける皆さんを観て『これでチケット1万3000円は安いわ!』と、本気で思いました」と力強く述べると、会場にはひと際大きな笑いが。また土居は「キャリアが長い私ですが、こういうバリバリのブロードウェイミュージカルはまだ3本目。心臓が飛び出そうなほど緊張していますが、初日が楽しみです!」と意気込んだ。
取材は終始、和気あいあいとした雰囲気で進行。田代が「どうぞ」と促したことで、夢咲と朝夏が稽古中に見せていたという、頬をふくらませた表情をカメラに向かって披露するワンシーンもあった。
最後は朝夏が「新しいミリー像を皆さんと一緒に作ってきました。“新”『モダン・ミリー』をますます成長させていけたら。作品を通じて、悩みを抱えて戸惑う皆さんの背中をポンと押せたらうれしいです」とあいさつし、取材は終了した。
上演時間は休憩を含め約3時間。シアタークリエ公演は明日7月10日から28日まで行われ、その後本作は8月3・4日に大阪・新歌舞伎座、11日に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、16日から18日まで福岡・博多座、24・25日に東京・昭和女子大学 人見記念講堂でも上演される。
ミュージカル「モダン・ミリー」
2024年7月10日(水)〜28日(日) ※公演終了
東京都 シアタークリエ
2024年8月3日(土)・4日(日) ※公演終了
大阪 新歌舞伎座
2024年8月11日(日・祝) ※公演終了
愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2024年8月16日(金)〜18日(日) ※公演終了
福岡県 博多座
2024年8月24日(土)・25日(日) ※公演終了
東京都 昭和女子大学 人見記念講堂
スタッフ
脚本:リチャード・モリス / ディック・スキャンラン
新音楽:ジニーン・テソーリ
新歌詞:ディック・スキャンラン
原作・ユニバーサル・ピクチャーズ同名映画脚本:リチャード・モリス
演出・翻訳:
出演
ミリー・ディルモント:
ジミー・スミス:
トレヴァー・グレイドン:
ミス・ドロシー・ブラウン:
チン・ホー:
マジー・ヴァン・ホスミア:
ミセス・ミアーズ:
ミス・フラナリー:入絵加奈子
バン・フー:安倍康律
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