「モダン・ミリー」はどこを切っても楽しい“金太郎飴”、朝夏まなとが上演の喜び語る

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ミュージカル「モダン・ミリー」の製作発表記者会見が、本日5月10日に東京都内で行われた。

ミュージカル「モダン・ミリー」製作発表の様子。

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本作は、1967年の映画「モダン・ミリー」を原作としたミュージカルで、2002年にトニー賞ミュージカル作品賞ほか5部門を受賞した作品。2020年4月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響により開幕直前に中止となった。今回は2年越しに上演が実現する。

左から朝夏まなと、中河内雅貴。

左から朝夏まなと、中河内雅貴。[拡大]

舞台は1920年代のニューヨーク。ミリー(朝夏まなと)は「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに田舎町からやって来る。ミリーは下宿先で知り合ったドロシー(実咲凜音)や偶然の出会いを繰り返すジミー(中河内雅貴)と仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドン(廣瀬友祐)に猛アプローチしたり、世界的歌手マジー(保坂知寿)のパーティーに参加したりと新生活を楽しんでいた。しかしあるとき、ドロシーが行方不明に。下宿先の女主人ミセス・ミアーズ(一路真輝)が身寄りのない女性を誘拐していると知り、ミリーたちは救出作戦を決行するが……。

小林香

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会見には演出・翻訳の小林香をはじめ、朝夏、中河内、実咲、廣瀬、保坂、一路が登壇。小林は2年前の公演中止の際、キャスト宛てに「なぜ自分は演劇をやるのかと考えるのに、これほどふさわしい時間はない。再会できたら、全員がもっと素晴らしい作り手になっているはず」と手紙を書いたことを明かし、「手紙は『これは公演中止ではなく大幅な延期なので、再会を楽しみにしています』と結びました。今回は絶対、2年前より面白くなる」と公演実施の喜びをのぞかせる。また見どころを尋ねられた小林は「一路さんと保坂さんという、“二大ベテラン女優”のぶつかり合いは、年末に観たくなるようなすごさ(笑)」と回答し、「この作品は“金太郎飴”。ショーや切ないアリア、コメディシーンなど、どこを切っても楽しさが詰まっているので、ぜひお越しください」と作品の魅力をアピールした。

朝夏まなと

朝夏まなと[拡大]

朝夏は2020年の稽古を「皆さんそれぞれに笑いを追求していて。私もコケ方や、椅子からの転げ落ち方を真剣に香さんにご相談しました(笑)」と振り返り、「公演中止からの2年間でいろいろな作品に携わったので、成長できていたら良いなと」と目を輝かせる。また朝夏は作品の見どころを「タップダンスのシーンすべて」と紹介し、「面白くて楽しいキャストの皆さんと再びご一緒できるのが本当に楽しみ」と期待を口にした。

中河内雅貴

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中河内は公演中止となったあとも本作の楽曲を聴くことで「心が救われていた」と言う。また中河内は、アクの強いキャラクターたちの中で、自身が演じるジミーだけは「癖がない」と分析し、「廣瀬くんが演じるグレイドンなんて特に様子がおかしい!(笑) 僕は真面目な役ですが、彼からインスピレーションを受けてコメディ要素を取り入れたい」とコメントした。

実咲凜音

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実咲は「この作品をまたやれると聞き、まず『キャストの皆さんは同じですか?』とお尋ねしました。皆さんとまた会えて本当にうれしい」と笑顔。宝塚歌劇宙組でコンビを組んでいた朝夏の友人役を演じることについて、実咲は「私は宝塚で、朝夏さんの相手役でした。手の出し方ひとつとっても当時とは違うので、その違いを新鮮に感じながらお稽古していました。今回も気を引き締めてお稽古に取り組みます!」と意気込んだ。

廣瀬友祐

廣瀬友祐[拡大]

共演者が2年前の思い出話を披露する中、廣瀬は「僕は前回の記憶がまったくない。台本を読んでも思い出せない」と打ち明ける。記者から「おすすめのシーンは?」と質問されると、廣瀬は「マサくん(中河内)演じるジミーが、ミス・フラナリー(入絵加奈子)の肘をほめるところが、確か大好きでした(笑)」とコメントし、「この作品をお客様と共有できる日が来ることを強く願っています」と語った。

保坂知寿

保坂知寿[拡大]

保坂は「温かく明るい作品だったという感覚が残っている」と前回の稽古を振り返る。報道陣からオススメのシーンを尋ねられると、ミリーとジミーが窓の外で歌うシーンを挙げて、「2人の純粋なラブストーリーを応援したい気持ちになります」と話し、「私もけっこう前回のお稽古を忘れているので(笑)、新たな気持ちで取り組めそう。新しい『モダン・ミリー』を届けたい」と抱負を述べた。

一路真輝

一路真輝[拡大]

一路は「忘れてしまった人もいるようですが、朝夏さんのタップダンスや廣瀬くんの不思議な役作り、保坂さんのかわいらしい歩き方などを鮮明に覚えています」と笑い交じりに述べ、「出演者の私たちが自らハードルをめちゃくちゃ上げていますが(笑)、本当に面白い舞台です! コメディですので、マスクの下で『オホホ』と笑ってもらえたらうれしいです。よろしくお願いします」とメッセージを送った。

公演は9月7日から26日まで東京・シアタークリエ、10月1・2日に大阪・新歌舞伎座にて。東京公演チケットの一般前売は6月25日に開始される。

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ミュージカル「モダン・ミリー」

2022年9月7日(水)~26日(月)
東京都 シアタークリエ

2022年10月1日(土)・2日(日)
大阪府 新歌舞伎座

脚本:リチャード・モリス、ディック・スキャンラン
新音楽:ジニーン・テソーリ
新歌詞:ディック・スキャンラン
原作 / ユニバーサル・ピクチャーズ同名映画脚本:リチャード・モリス
演出・翻訳:小林香

キャスト

ミリー・ディルモント:朝夏まなと
ジミー・スミス:中河内雅貴
ミス・ドロシー・ブラウン:実咲凜音
トレヴァー・グレイドン:廣瀬友祐
マジー・ヴァン・ホスミア:保坂知寿
ミセス・ミアーズ:一路真輝

ミス・フラナリー:入絵加奈子
バン・フー:安倍康律
チン・ホー:小野健斗

工藤広夢、砂塚健斗、高木裕和、堀部佑介、丸山泰右、大月さゆ、小林由佳、島田彩、高橋千佳、花岡麻里名、吉田萌美

※高橋千佳の「高」ははしご高が正式表記。

全文を表示

※2022年9月13日追記:9月10日から12日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。また14日から当面の間、安倍康律に代わって丸山泰右がバン・フー役を務めます。

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新歌舞伎座(公式) @shinkabukiza

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