ミュージカル「モダン・ミリー」が、本日9月7日に東京・シアタークリエで開幕。これに先駆け昨日6日に、ゲネプロが行われた。なお記事には舞台写真が多数含まれるため、ネタバレを避けたい読者は注意してほしい。
本作は、1967年の映画「
舞台は1920年代のニューヨーク。ミリー(
舞台の両サイドにはニューヨークの高層ビルをイメージしたパネルが設置され、背景幕にも摩天楼が描かれた。キャストたちは1920年代をイメージしたカラフルな衣裳を身に着け、華やかなパフォーマンスを展開した。
物語は、軽快な音楽とダンス、出演者たちの息の合ったやり取りに乗せてテンポ良く進む。朝夏ははつらつとした演技と伸びやかなダンスで、バイタリティあふれるミリー像を具現化。タイピストとして働く様子を表すダンスシーンでは、椅子に座ったままタップシューズをにぎやかに鳴らし続けてタイプ音を表現し、観客を沸かせる。また合理的なモダンガールであろうとするミリーがジミーへの恋心を自覚する場面で、朝夏はミリーの戸惑いを豊かな表情でキュートに表現した。
軽薄なプレイボーイだったジミーは、ミリーとの出会いをきっかけに変わっていく。中河内はシャープなダンスで魅せつつ、ミリーに好かれようとジミーが必死にアプローチする様で観客を和ませる。実咲と廣瀬はドロシーとグレイドンが運命的な出会いを果たすシーンで、うっとりした表情を浮かべながらダイナミックなペアダンスを披露し、笑いを誘った。
保坂はミリーの良き相談相手となるマジーを、穏やかな語り口でチャーミングに演じる。また一路は長い三つ編みを振り回しながら人身売買の企てを語り、ミセス・ミアーズを悪役でありながら憎めない、コミカルなキャラクターとして立ち上げた。ミセス・ミアーズとマジーの対決で一路と保坂が繰り広げる、息ぴったりの掛け合いをぜひ劇場で楽しんでみては。
開幕に際し、朝夏からのコメントも到着。朝夏は「2年と5ヶ月前、立つことができなかったセットの中に立てていることが幸せです」と公演が実現した喜びをかみ締め、「ご覧になったお客様が少しでも『前を向いて歩こう』とか『明日も頑張ろう』と思って下さるようにやるっきゃない!精神で頑張ります」と意気込みを語った。
上演時間は休憩25分を含む2時間50分を予定。東京公演は9月26日まで行われ、10月1・2日には大阪・新歌舞伎座でも上演される。
朝夏まなとコメント
2年と5ヶ月前、立つことができなかったセットの中に立てていることが幸せです。
稽古中から新キャストを含めての2022モダンミリーカンパニーが、前回よりもさらにパワーアップしようと演出の小林香さんのもと、ひとつにまとまって、この作品を楽しく元気に!お届けしたいと盛り上がっています。
ご覧になったお客様が少しでも「前を向いて歩こう」とか「明日も頑張ろう」と思って下さるようにやるっきゃない!精神で頑張ります。
ミュージカル「モダン・ミリー」
2022年9月7日(水)~26日(月)
東京都 シアタークリエ
2022年10月1日(土)・2日(日)
大阪府 新歌舞伎座
脚本:リチャード・モリス、ディック・スキャンラン
新音楽:ジニーン・テソーリ
新歌詞:ディック・スキャンラン
原作 / ユニバーサル・ピクチャーズ同名映画脚本:リチャード・モリス
演出・翻訳:
キャスト
ミリー・ディルモント:
ジミー・スミス:
ミス・ドロシー・ブラウン:
トレヴァー・グレイドン:
マジー・ヴァン・ホスミア:
ミセス・ミアーズ:
ミス・フラナリー:
バン・フー:
チン・ホー:
※高橋千佳の「高」ははしご高が正式表記。
※2022年9月13日追記:9月10日から12日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。また14日から当面の間、安倍康律に代わって丸山泰右がバン・フー役を務めます。
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