歌舞伎座「三月大歌舞伎」舞台写真が到着、片岡仁左衛門「御浜御殿」ほか

「三月大歌舞伎」が、昨日3月3日に東京・歌舞伎座で開幕した。

昼の部は、菅丞相の子・菅秀才を巡り、松王丸と千代、武部源蔵と戸浪、2組の夫婦それぞれの忠義と悲劇を描いた「菅原伝授手習鑑 寺子屋」で幕開け。松王丸役を尾上菊之助、武部源蔵役を片岡愛之助が演じる。続く「傾城道成寺」では、中村雀右衛門が父・四世中村雀右衛門の十三回忌追善狂言として、父も得意とした傾城清川実は清姫の霊を初役で勤める。尾上菊五郎も尊秀役で登場した。昼の部ラスト「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」は、赤穂浪士に心を寄せ、仇討ちをする心があるかどうかを探ろうとする徳川綱豊卿と、本心を悟られないように答える赤穂浪士の1人・富森助右衛門のセリフの応酬が見どころ。今回の公演では、片岡仁左衛門が徳川綱豊卿、松本幸四郎が富森助右衛門に扮する。

夜の部では「伊勢音頭恋寝刃」が通しで上演されたあと「六歌仙容彩 喜撰」が披露される。「伊勢音頭恋寝刃」では、名刀・青江下坂とその鑑定書の折紙の詮議に奔走する福岡貢を中心にした物語が展開し、貢を松本幸四郎、貢のかつての主筋・今田万次郎を菊之助、貢を助ける料理人喜助を愛之助が演じる。「喜撰」の出演者には、喜撰法師役の尾上松緑、祇園のお梶役の中村梅枝のほか、所化役として河原崎権十郎、中村松江、坂東彦三郎、坂東亀蔵、中村萬太郎、中村種之助、中村鷹之資、中村玉太郎、尾上左近、坂東亀三郎、尾上眞秀、小川大晴、中村吉之丞が名を連ねた。公演は3月26日まで。