4月に大阪・大阪松竹座で上演される
今回の「レビュー春のおどり」は、2年ぶりに和物と洋物の2本立てで開催される。第1部は、山村友五郎による構成・演出のレビュー「春楊桜錦絵」。和物レビューの決定版が、楊への惜別も込めて届けられる。第2部はNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の舞台演出を務める
会見ではまず、楊があいさつ。自身のこれまでを振り返り、「あっという間の18年間でございました。先生方や沢山のスタッフさん、劇団員のみんな、そしてどんな時もOSKを愛し、支え、応援してくださったファンの皆様。そんな皆様の愛があってこそ、今のOSK、今の楊琳がございます」と語り、「一瞬一瞬を大切にするために」トップ就任時から退団時期を決めていたことを明かした。添い遂げ退団の経緯については「舞美さんとは長く一緒に舞台に立ってきたので、見送るのも見送られるのも寂しいなと思っていたところ『是非一緒に』といっていただけたので」と話す。さらに「ラストステージまで全身全霊、一球入魂、全力投球の精神で、更に上を目指し、皆様に楽しんでいただける舞台を全うしたいと思います」と言葉に力を込めた。
舞美は「退団に関しましては、楊さんがトップに就任された時から『いつでも卒業できるぞ』という覚悟、思いでおりました」と話し、現在の心境について「新しい公演への期待とわくわく感の方が勝っておりますので、本当に自分は卒業するのだろうか、とまだ実感がない」としながらも、「楊さんのお隣としてふさわしく、そしてOSKの娘役というものを最後の最後まで追求し、これまでたくさんの方にいただいた愛を舞台上でお返しできるように精進いたします」と微笑む。
楊のトップスター就任と同時に舞美と共に娘役トップスターを務めてきた千咲は「この3年間沢山お話をさせていただきまして、お二人の舞台に対する、お客様に対する、そしてスタッフの方々に対する思いなどを近くで見させていただき、本当に刺激をいただいて、お勉強させていただきました」と振り返り、「残り半年ほどですが、今のお二人からいっぱいエネルギーを吸収させていただきまして、自分自身も精一杯この作品に挑んで参りたいと思っております」と思いを述べる。
また、華月は「私が入団した1期上が楊さん、1期下が舞美りらです。その近い存在の二人が卒業するというのはさみしい思いがいっぱいですが、何よりお二人が安心して卒業できる状態を作ることが、残る立場としてできることだと思います。最後まで華やかに、そして誰一人欠けることなく、みんなで一丸となって笑顔で送り出せるような舞台をつとめていけたら」と語り、翼は「初舞台生の頃から大変お世話になったお二人です。学年を重ねるごとに近い立場でお役をいただける機会が増え、特に少人数公演では、お役のことだけでなく、舞台に対する思いなど、お時間をとってお話しする機会を沢山いただきました」と明かしつつ、「お二人がご卒業されるその日まで、穴が空くくらいしっかりお二人を見つめ、学べる事、吸収できることをすべて吸収して、今のOSKの姿を皆様に見ていただけるように、そんな劇団でお二人を華やかに明るくお送りできるように精一杯頑張ります」と語った。
公演は、4月6日から14日まで。チケットは2月20日10:00に発売される。なお、最終日の昼夜公演終演後にはさよならショーが実施される。
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OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」
2024年4月6日(土)~14日(日)
大阪府 大阪松竹座
第1部「春楊桜錦絵」
構成・演出:山村友五郎
第2部「BAILA BAILA BAILA」
構成・演出:
出演:
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