これは「西遊記」を原作に、宝塚歌劇団の三木章雄が作・演出を手がける作品。主人公・孫悟空役をミュージカル単独初主演となる元木が担うほか、三蔵法師(玄奘)役に
公開ゲネプロのカーテンコールでは、元木と豊田が初日に向けて思いを語った。元木は「本作のお話をいただいたときから“主演”という形にはなっていましたが、通し稽古に入るまで主演だとは思っていなかったんです。歌の稽古だったり振り入れの稽古だったり、日々忙しくてそんなことを考える余裕はありませんでした。でも、最後の三方礼のリハをやったときに『あ、自分がリードするんだ』と思い、そのときにすごいプレッシャーが押し寄せてきた。今まで座長らしいことは1回もしてないけれど、やっぱり三方礼でセンターに立って一歩前に出て、先陣を切ってお辞儀をすることで実感が湧いてきました」と振り返る。そして「僕は今までずっと後ろから見ている側だったので、今回こんなにも主演が“重い”ものだと知りました。でも、このカンパニーはとてもあったかいんです。皆さんがすごく温かくサポートしてくれて、僕は楽しくやれました。この環境を作り出してくれた演出の三木先生含め、全スタッフの皆さまに本当に心から感謝しています」と語る。
豊田は「3年前にも舞台をやらせていただいたきましたが、そのときは主演ではなく、その1個手前の立場でした。なので今回お話をいただいたときも『あ、主演ではないんだ!』という悔しい気持ちがありました。でも主演ではないながらも、この三蔵という立場でどう『西遊記』を盛り上げていくかということを考えるように切り替え、練習に励んできました。三蔵法師はすごく難しい役柄なので、三木先生にもいろいろと指摘やアドバイスをいただき、悩みに悩んでやっとこの役を自分のものにして今ここに立っています。本番でもずっと『豊田陸人=三蔵法師』となるように、千秋楽まで突き進んでいきたいと思います」と意気込む。
最後に元木が観客に向けて「こうして来てくださっている皆さまも、これから来てくださるお客さまも、皆さまがいなければできない舞台です。本当に、誰1人欠けてはいけないと思っています。本当にありがとうございました!」と感謝を述べてその場を締めくくった。
上演時間は約1時間30分。東京公演は11月19日までで、その後25・26日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。
ミュージカル・ショー「SEVENー西遊記7つの戦いー」
2023年11月4日(土)~19日(日)
東京都 品川プリンスホテル クラブeX
2023年11月25日(土)・26日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作・演出:三木章雄
音楽:栗山梢
振付:AYAKO、青木美保
出演
孫悟空:
三蔵法師(玄奘):
玉龍:
羅刹女 ほか:留依まきせ
金角 ほか:舞城のどか
銀角 ほか:村上すず子
釈迦如来 / 観音菩薩:
※高汐巴の「高」ははしご高が正式表記。
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