「シュレック・ザ・ミュージカル」フルバージョン公演が、本日7月8日に東京・日本青年館ホールで開幕。これに先駆け昨日7日、本編の第1幕が報道陣向けに公開された。
「シュレック・ザ・ミュージカル」は、アニメ映画「
怪物・シュレック(
ステージ上には本を開いたような形の大きなパネルがそびえ立つ。そこに背景映像が映し出されたり、パネルの下の盆が回転したりすることで、舞台はシュレックの住む小屋や、フィオナが囚われている高い塔など、まるで飛び出す絵本のように次々と様相を変えた。
ストーリーはキャッチーな音楽と共にテンポ良く進行。作中には「コーラスライン」「ライオンキング」といった名作を連想させるシーンも盛り込まれているため、ミュージカルファンは楽しみにしておこう。
7歳のときから孤独に生きてきたシュレックは、ドンキーやフィオナに出会うことで他者との関わり方を知って変わっていく。シュレックが将来の夢を明かすシーンで、spiは豊かな歌声でシュレックの秘めた思いを歌い上げ、観客を惹き付けた。
フィオナは7歳で塔に閉じ込められ、8423日ものあいだ白馬の騎士を待ち続けていたという人物。福田は美しい歌声でフィオナの寂しさで繊細に表現しつつ、弾けるような笑顔とエネルギッシュな演技を見せる。吉田はお調子者だが優しいドンキーのキャラクターを、軽快な身のこなしと陽気な歌声で具現化した。また小柄なファークアード卿役の泉見が膝立ちのままでコミカルに歌い踊る姿や、ドラゴン役の須藤香菜によるパワフルなボーカルにもぜひ期待しよう。
1幕が披露されたのちに行われた会見にはspiと、本作の応援サポーター・
昨年のトライアウト公演に続いて応援サポーターを務めることに、近藤は「やっぱりサポーターは私しかいないと思ったので、本当にうれしい」と思いを語る。また近藤は「番組とか出たときにサブリミナル的に『シュレック……』と呟いていこうかな。皆さんの脳裏に『シュレック』が浮かぶようにサポートできたら。積極的に緑色を着ます」と笑顔で述べた。
記者が「機会があれば春菜さんにも舞台に上がってほしいですね」と水を向けると、spiは「カーテンコールでぜひ、僕らと一緒に踊ってほしい。お客さんが『シュレックが2人いる……乱視かな?』とびっくりするかも」とコメント。これを聞いた近藤はすかさず「シュレックじゃねーからね!?」とおなじみのツッコミを入れ、会見場を笑いで包んだ。
会見では七夕にちなみ、spiと近藤が短冊に書いた願いごとが明かされる場面も。spiが、劇中でシュレックがおならをすることになぞらえて「近藤春菜さんとおなら対決がしたい!!」とリクエストすると、近藤は「七夕ですから、かなえます!」と力強く答える。まずspiがステージ中央でおならのポーズをとると、背景のパネルには花々が咲き乱れる映像が。続く近藤がポーズすると、舞台には効果音と共に“近藤春菜シュレック”の笑顔が大きく投影された。これを見た近藤は「(自分の顔写真が)デカすぎない!?」とツッコみ、spiも「春菜さん……負けました!」と大笑いした。
一方、近藤が短冊に書いた願いは「シュレックにお姫様抱っこしてもらえますように」。近藤を軽々と抱き上げたspiは「軽いですね! 2kgくらいだったと思います」とコメントし、近藤を笑わせる。最後はspi、近藤が声を合わせて「やっぱり『シュレック』、最高!」とこぶしを突き上げ、会見を締めくくった。
上演時間は休憩を含む2時間40分を予定。公演は本日7月8日から16日までと、22日から30日まで行われる。なおキャストの福田、吉田、泉見からのコメントは以下の通り。
福田えりコメント
初日を迎えるにあたっての気持ち
劇場に入り、いよいよ始まるのだなぁという緊張感と、作品の最後のピースであるお客様と共に、このシュレックの世界を創り上げることができる高揚感に包まれています!
早く皆様とシュレックの世界を共有したいです。
1公演1公演、大切に楽しんでフィオナを演じたいと思います。
フルバージョン公演の見どころ
昨年のトライアウトverにはなかった楽曲やカットされていたシーンも増え、一人一人のキャラクター性が更に深くなっているかなと思います。
そして今回は、16人編成の生オーケストラでの上演となるので、迫力ある音楽も見どころです!
観客へのメッセージ
いよいよシュレックザミュージカルが開幕いたします!
個性豊かで愛くるしいキャラクターが勢揃い!
目で耳で楽しみ、大いに笑い、そして時にホロッと心に刺さる瞬間も。
観終わった後、心があったかくなる作品です。
ぜひ、劇場で体感してください!皆様のご来場を心よりお待ちしております。
吉田純也コメント
初日を迎えるにあたっての気持ち
何よりもまずはドキドキしています! そして……
昨年の「トライアル公演」と今年の「本公演」とでは、全くもって新しい気持ちです。全ての内容がボリュームアップ・パワーアップしているからです。とは言っても、トライアル公演で見つけた楽しさ、面白さ、友情、絆を活かしています。
フルバージョン公演の見どころ
キャストは元より、オーケストラの皆さんの素晴らしい熱演ですね。客席や舞台上からは姿は見えません
が、舞台袖でしっかりとシュレック・ザ・ミュージカルの世界を彩ってくださっています。稽古場では楽
士のみなさんと向かい合って練習できました。これは物凄く大きな事でした。迫力のある演奏も、おひと
りおひとりの緻密で繊細な心と音から成り立っているんだなと改めて感じられました。そんな心の振動を
感じてくださいね!
観客へのメッセージ
日常生活において、他人には言えないコンプレックスってわりと、誰でもあると思うんです。
それを抱えたまま是非劇場へ(笑)
とびっきり変な仲間たちが、みなさんを大歓迎しますから頭空っぽで楽しんでいただけたら嬉しいです。
泉見洋平コメント
初日を迎えるにあたっての気持ち、フルバージョン公演の見どころ
昨年のトライアウト公演では短縮版の為、描かれていなかった場面やナンバーがあります。
僕が演じる“ファークアード卿”も、二幕で新曲「ファークアードのバラード」があります。
自身の生い立ちが詳しく解るナンバーで、なぜこんなにわがままで強欲になってしまったのか……。
涙なしでは語れない壮絶な半生を歌います(笑)
そして、前回もあった“ファークアード卿”のお城“デュロック城”の場面とナンバーは、楽曲がフルサイズに
なって、ダンサーの皆さんと共に、より一層華やかなキラキラしたショーナンバーになりました!
ちっちゃな王様“ファークアード卿”、今年も汗多めで頑張っています!
観客へのメッセージ
このお話は、怪物とおとぎ話の住人達が繰り広げる、人間ドラマだと思います。
愉快でファンタジーなナンバーの中に込められた“大切なコト”を、大人も子供も楽しみながらキャッチして頂けたなら幸いです。
ちびっ子達の初めて観るミュージカルが「シュレック・ザ・ミュージカル」だと嬉しいですね。
「シュレック・ザ・ミュージカル」フルバージョン公演
2023年7月8日(土)~16日(日)、22日(土)~30日(日)
東京都 日本青年館ホール
原作:ドリームワークスアニメーション「
脚本・作詞:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
作曲:ジニーン・テソーリ
翻訳・訳詞・音楽監督:小島良太
演出:岸本功喜
出演
シュレック:
フィオナ:
ドンキー:吉田純也
ファークアード卿:
ジンジャーブレッドマン:
ドラゴン:須藤香菜
ピノキオ:
男性キャスト:
女性キャスト:
子役キャスト:矢山花、本木麻由花、三浦あかり
※岩崎巧馬の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
※初出時、人名表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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昨日の、公開リハーサルの様子を載せて頂いております。 https://t.co/TD0F5If6cg