「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』 ~ミニ巡回展もしくは凱旋展!in KOBE~」が本日5月20日から兵庫・バイソンギャラリーで開催。昨日19日には内覧会が行われた。
本展覧会は、5月7日まで群馬・太田市美術館 図書館で開催されていた、
会場のバイソンギャラリーは、神戸の廃屋をリビルドする集団・西村組が運営する空間で、神戸市兵庫区梅元町のバス通りから路地を上った坂の途中にある。森山は以前から西村組と親交があり、「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』」でも、西村組から借用した廃屋からの“残置物”を使って、一部の作品制作を行なっていた。今回は、それらの立体作品と映像作品の一部が、会場内の3つの空間で展示されている。
なむはむだはむではこれまで、子供が書いた物語をアーティストがそれぞれの感性で“なんとかする”ことにより、新たな作品を生み出してきた。本展では、作品の側に貼られたQRコードを読み込むことで、来場者は子供の筆跡そのままに、物語を読むことができる。そのうえで、4人のアーティストが生み出した映像や造形物などを観賞できるので、アーティストたちの思考や手法の違いが、よりはっきりと浮かび上がった。
内覧会には森山も在廊していた。森山は、巡回展をバイソンギャラリーで行うことになった経緯について「最近は神戸での活動が多く、西村組さんとの関わりもあったので、1年以上前からバイソンギャラリーが立ち上がっていく過程を見てきました。廃墟にアーティストをはじめ若い人たちが移り住んできて、新たなコミュニティが生まれる……それはすごく面白いことだなと思っていたんです。また今回、西村組さんからお借りした残置物で作った作品を、ここに戻さないといけないということもあったので、であれば、ぜひ巡回展をしましょう、ということになったんです」と説明した。
バイソンギャラリーへ行くには、バス通りから横道に入り、民家の間にある細い坂道をうねうねと上がっていく必要がある。先に何があるのかよく見えないまま目の前の路地をズンズン上っていくと、バイソンギャラリーの入り口が見え、その一番奥にある“共同茶室”にたどり着くと一気に視界が開けて、空と海が目に飛び込んできた。そんなギャラリーまでの道のりも、本展への緩やかな導線になっているように感じられる。森山は「神戸は、路地が面白い場所が多いですね」とうなずきつつ、「昔から住んでいる人たちの名残りというか、今の考えで道が作られていないんです。僕も路地を歩くのは好きですね、神戸で育ったので」と笑顔を見せた。
なむはむだはむは、2016年のスタート以来、舞台作品やテレビ番組、ライブなどさまざまな形で展開されてきた。その“最新形”となる本展について、「これまで岩井さん、マエケン(前野)と続けてきたなむはむだはむの、ある種の集大成が詰まっています」と森山。また「バイソンギャラリーがあるバイソン(梅村)が非常に魅力的な空間なので、西村組の活動を知るという意味でも、ぜひふらっと来ていただけたら。子供と一緒に来ても楽しいし、大人だけで来てもらっても楽しいと思います。また、今回ご参加いただいた金氏さんは、現在は京都を拠点に活動されていますが神戸にもゆかりのある方なので、アート好きな方にもぜひ来ていただきたいです」と来場者へメッセージを送った。「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』 ~ミニ巡回展もしくは凱旋展!in KOBE~」は6月4日まで。
「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』 ~ミニ巡回展もしくは凱旋展!in KOBE~」
2023年5月20日(土)~6月4日(日)
兵庫県 バイソンギャラリー
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