明治座創業百五十周年記念「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が、東京・明治座で本日5月3日に開幕した。
昼の部では、1979年に植田紳爾の作・演出で初演されて以来、今回が2度目の上演となる「不死鳥よ 波濤を越えて ―平家物語異聞―」が上演される。初演では“歌舞伎レビュー”として話題になった今作を、今回は藤間勘十郎と
本演目で猿之助は、“不死鳥”をほうふつとさせる白い衣裳に身を包み宙乗りするほか、歌声も披露。出演者には猿之助、隼人、壱太郎に加え、
夜の部には、四世鶴屋南北の原作をもとに、三代目猿之助(現・
平将門の遺児・相馬太郎良門(猿之助)は、父の遺志を継ぎ天下を奪うべく弔い合戦を仕掛けたが、あえなく病死。死者を生き返らせることのできる秘術の存在を知った良門の妹・滝夜叉姫(男寅)は、兄を蘇生させるため、秘術を扱う石蜘法印(青虎)に将門の髑髏と金冠を差し出し……。劇中で猿之助は派手な立廻りや宙乗りを披露し、会場を拍手で包む。また大喜利所作事「蜘蛛の絲宿直噺」では、猿之助が6役早替りの変化舞踊で観客を圧倒した。
「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」は5月28日まで。なお、最終日の5月28日公演のみ、「花形公演」として、一部配役が異なる「御贔屓繫馬」が昼夜公演共に上演される。
明治座創業百五十周年記念「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」
2023年5月3日(水・祝)~28日(日)
東京都 明治座
昼の部
「歌舞伎スペクタクル『不死鳥よ 波濤を越えて ―平家物語異聞―』」
作:植田紳爾
演出・振付:藤間勘十郎
演出:
出演
平知盛:市川猿之助
白拍子若狭 / 紫蘭:
衛紹王:
楊乾竜:
蓮花:
佐伯義澄:
伊藤利正:
難波盛広:
宰相武完:
監物為春:
師の尼:
白拍子陽炎:
入江相政:
景山高次:
平通盛:
夜の部
「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繫馬』」
作:四世鶴屋南北
脚本:奈河彰輔
脚本・演出:
補綴・演出:
演出:市川猿之助
出演
相馬太郎良門 / 女童熨斗美 / 小姓澤瀉 / 番新八重里 / 太鼓持彦平 / 傾城薄雲実は土蜘蛛の精:市川猿之助
桔梗の前:中村米吉
台屋の四郎次 / 源頼光:中村隼人
滝夜叉姫:市川男寅
御厨正頼 / 碓井貞光:中村福之助
卜部季武:中村歌之助
百足のお百:
石蜘法印 / 坂田金時:市川青虎
仲居お万:
熊手のお爪:下村青
猪熊入道:嘉島典俊
金時女房八重菊:市川笑三郎
貞光女房桐の谷:市川笑也
伊賀寿太郎 / 平井保昌:市川猿弥
渡辺綱:
源仲光:
※5月28日は「花形公演」として、一部配役の異なる「御贔屓繫馬」が昼夜共に上演される。
関連記事
Tadashi @Tadashi_777
市川猿之助、昼夜公演共に宙乗り披露!明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」スタート(舞台写真あり) https://t.co/EvHSPgg5JZ