舞台「カストルとポルックス」は佐藤が初めて原案・脚本・演出を手がけ、自ら出演もする作品。囲み取材には佐藤のほか、
本作は、舞台配信サイト・シアターコンプレックスでオリジナルプログラムとして発表された企画で、劇中では、2045年の地球にて、地下シェルターで生活しながら本物の星を見ることを夢に持つ兄・五十嵐総司(藤原)と弟・翔(新谷)の物語が展開する。
主演を務める藤原は開幕に向けて「初座長という作品で、僕にとっても、観に来てくれる皆さんにとっても忘れることのできないような最高の舞台をお届けしたい」と意気込み、けんかを繰り返す総司役について「アクションが多いのですが、拳でけんかをするシーンは初めて。覚えるのに苦労しました」と語った。
弟役を演じる新谷は「何度観ても感動できるお芝居をしたい。こんな弟が一家に1人欲しいなと思ってもらえるようにがんばります」と言い、田村は稽古場を振り返って、「毎日楽しくて、勉強になることがいっぱいありました。今回はすごいものをみんなで背負っているなという感覚。脚本もぜひ手に取って、本番と観比べて楽しんでいただけたら」と話す。
山崎は「流司くんが初めてのことをする、この作品に携われることがうれしく、自分のできるすべてをかけて臨みたい」と述べ、うえきやも「最高のメンバーで、本当に最高の舞台をお届けできたらなと。普段は和気あいあいとやらせてもらっていますが、ステージに立ったときは『やべえな、このメンバー、カッコいいな』と全員のことを好きになってもらえるはず」と続けた。
龍は「(この作品を観ると)心の底にあるものが揺れると思いますし、いろいろな感情を持って帰れると思います。チーム一丸となってがんばりたい」と言葉に力を込め、中村は「僕を呼んでいただいた意味を考えながら、自分にできることを一生懸命やって、お客さんに楽しんでいただけるようにしたい。舞台は敷居が高いと言われますが、見慣れていない方にも観やすいですし、良い作品なので、だまされたと思って観に来てください」と呼びかけた。
北園は「感動できて笑える作品です。最高のスタッフ、素敵なメンバーが集まる中に入れたことが本当にうれしくて、流司が脚本・演出する舞台に花を添えられるようにしたい」と背筋を伸ばす。また、佐藤は「昨日の場当たりで、ある大事なシーンをやった瞬間に勝利を確信した次第でございます。相当面白い作品になっていると自負しておりますので、ぜひ観に来ていただければ」とアピールした。
会見では、佐藤の演出家としての側面について聞かれたうえきやが、当て書きの素晴らしさを語ってしまい、佐藤にツッコまれる場面も。それを見た北園は「(うえきやが)演出を一番受けていたかもしれないね」と言い、「(佐藤は)演出家の気持ちと役者の気持ちを寄り添わせてくれるのでやりやすかった」と回顧する。また、藤原は佐藤のことを「(映画で共演した際に)怖いお兄ちゃんだと思っていたけど、気さくな方で、現場では演出家として場を引き締めてくれる。的確なアドバイスもくれるので、こんな演出家はいないと思った」と評した。
佐藤は作品について「舞台を観に行くと、難しくてよくわからないけど、なんか面白い作品ってけっこう見かけるんですが、今回は“わかるし、面白い”を目指した。知育菓子のようなものだと思ってもらえれば」と言い、創作について「(昨年の)3月に企画を考え、7月くらいから本格的に脚本を執筆し始めて、半年近く台本を書いては消し、書いては消しを繰り返しました。たいぶ手のかかる子だったなと思っています。でも、ドラマでも映画でもなく、舞台でやるからこそ意味があると実感してもらえる作品になりました。ぜひ観ていただいて、役者の熱や舞台ならではの美しさを肌で感じていただければと思います」と語った。
上演時間は約2時間で、公演は4月2日まで。なお、本日3月24日と4月2日公演はシアターコンプレックスにて配信される。
「カストルとポルックス」
2023年3月24日(金)~4月2日(日)
東京都 品川プリンスホテル ステラボール
原案・脚本・演出:
音楽:YOSHIZUMI
振付:
出演:藤原樹(
アンサンブル:片伯部浩正、神谷亮太、工藤翔馬、佐久本歩夢、下尾浩章、成尾裕真、南武杏輔、藤井惇成、藤原儀輝、行光孝綺、
※山崎晶吾の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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舞台「カストルとポルックス」開幕に原案・脚本・演出の佐藤流司「たいぶ手のかかる子だった」 - ステージナタリー
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