本公演は、
交通事故で生死の境をさまよった匂坂郁紀は、孤独で、悪夢にとらわれたまま生きるようになった。異変に気が付いた知人たちに救いの手を差し伸べられても、郁紀はそれを拒否していた。そこに、沙耶と名乗る謎の少女が現れ、郁紀の狂気が世界を侵食し始める。なお本作では、原作の世界観に基づき、過激な表現やグロテスクな描写が一部含まれる。
末満は公演に向けて、「人が人であることの境界を揺さぶり、倫理や常識を易々と踏み越えてくるその物語は、触れる者の価値観を容赦なく侵食する力を持っています。舞台という生身の表現の場で、この歪んだ愛と世界はどのような貌を見せるのか。虚淵玄さんの創り出した深淵へ、キャストやスタッフと共に覚悟をもって飛び込みたいと思います」とコメントした。
虚淵玄コメント
若気の至り。虚淵玄にとって、その一言につきる作品です。いや卑下ではなく、私が喪って久しい輝きの名残。
その凝縮とも言うべき物語が「沙耶の唄」なのでしょう。執筆当時の私については、世界に爪痕を残したいという露悪、読み手の記憶に消えない染みを残したいという切なる加虐心を記憶しています。そのぐらい何かに憤り、嫉妬し、餓えていた頃の作品です。年齢を重ねて円熟してしまったが故に二度と書けない類の物語。そういう意味で私はこの作品をこよなく愛しています。あのとき、たしかに内なる心の闇を映した鏡として一本の作品を書いたという満足感。それを今、こうして舞台で再現していただけるのは望外の喜びです。
末満健一コメント
醜くて、禍々しくて、どうしようもなく美しい世界。心の深い底で静かに、そして確かに蠢く愛と狂気。
恐怖や嫌悪に身を竦めながら、同時に胸の奥から湧き上がってくる名づけ難い別の感情──初めてこの物語に触れた時の衝撃を、今でも忘れることができません。人が人であることの境界を揺さぶり、倫理や常識を易々と踏み越えてくるその物語は、触れる者の価値観を容赦なく侵食する力を持っています。舞台という生身の表現の場で、この歪んだ愛と世界はどのような貌を見せるのか。虚淵玄さんの創り出した深淵へ、キャストやスタッフと共に覚悟をもって飛び込みたいと思います。
朗読劇「沙耶の唄」
開催日程・会場
2026年6月4日(木)〜14日(日)
東京都 草月ホール
スタッフ
出演
勾坂郁紀:
沙耶:
戸尾耕司:
高畠青海:夏川アサ
津久葉瑤:武内愛莉
担保涼子:
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