「カタブイ、1972」沖縄で開幕、内藤裕子が祈り込める「何かの意味を持ってくれれば」

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内藤裕子が脚本・演出を手がける「カタブイ、1972」が、11月30日に沖縄・ひめゆりピースホールで開幕した。

復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」より。(撮影:坂内太)

復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」より。(撮影:坂内太)

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復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」チラシ表

復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」チラシ表[拡大]

本作は、エーシーオー沖縄が沖縄本土復帰50年企画として展開しているシリーズの第5弾。エーシーオー沖縄と名取事務所が共同制作する3部作の第1弾「カタブイ、1972」では、1972年の沖縄を舞台に、サトウキビ農家を営む波平家の物語が描かれる。なお今後、「カタブイ、1995」「カタブイ、2025」の上演が予定されている。

復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」より。(撮影:坂内太)

復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」より。(撮影:坂内太)[拡大]

「カタブイ、1972」の開幕に際し、内藤は「沖縄の作品を書かないかとお誘いいただいた時の心境は『私が書いていいんですか?』と、『怖い……』でした。知らない人間が、知ったように書いていいのだろうか……。今でもその気持ちは変わりません」と率直な心境を吐露。「けれども、こうして皆さんに作品をお届けできるのは、演劇というものが一人で作り上げるものではないからです。私と同じように迷いや、恐れを持ちながら、果敢に沖縄と向き合ってくださった皆さん。無知な私の質問に、丁寧に答えてくださり、作品に血を通わせようとアイデアを出してくださった沖縄の皆さん。劇場にお越しくださる皆さん。そうして初めてこの『カタブイ、1972』が完成します」と思いを語る。また、「迷いを迷いのままに、何も知らぬ私が、自分なりに向き合って生み出した、このささやかな家族の物語が、何かの意味を持ってくれればと祈るばかりです」と胸の内を明かした。

沖縄公演は明日12月4日まで。その後、15日から18日まで東京・小劇場B1で上演される。

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復帰50年企画・共同制作「カタブイ、1972」

2022年11月30日(水)~12月4日(日)
沖縄県 ひめゆりピースホール

2022年12月15日(木)~18日(日)
東京都 小劇場B1

脚本・演出:内藤裕子
出演:田代隆秀、馬渡亜樹、当銘由亮、古謝渚、増田あかね、山田定世

※初出時より、本文の表現を変更しました。

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azs108suga @azs108suga

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