世界劇団が新しい命を生み出す、「ひとよひとよに呱々の声」東京公演開幕

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世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」が広島公演を経て、本日10月21日に東京・こまばアゴラ劇場で開幕する。

世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」より。

世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」より。

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世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」より。

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本坊由華子が作・演出を手がける本作は、「竹取物語」を原作にした作品。出演者には、不思議少年の森岡光と本坊が名を連ねた。

世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」より。

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本坊は「『ひとよひとよに呱々の声』は竹取物語をモチーフにした、人間への祈りのような作品です。私が過去に創作した作品の中でも祈りという要素が強く含まれています」と作品に込めた思いを明かすと共に、「舞台美術と音と灯りの力を借りて女二人のノンストップ90分芝居! 身体と劇場と観客と対話をしながら、新しい命を生み出したいと思います」と意気込みを語った。

公演は10月30日まで。本日21日19:00開演回のアフタートークには、東京デスロックの多田淳之介が登壇し、30日14:00開演回のアフタートークには、木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一が登場する。

本坊由華子コメント

東京公演ロングラン上演開幕

国内6都市目の上演地である東京で幕が開きました。

相変わらず人も物も多く、文化も経済も異常な速度で回転する場所です。

私は東京での公演は昔から苦手です。

どんなに良い上演をしても、消費サイクルの中に回収されてしまっているような気がするのです。

人やモノや土地の価値が崩壊していて、演劇の上演が祈りであることを手放してしまっている気がするのです。

今週末から来週にかけて上演する「ひとよひとよに呱々の声」は竹取物語をモチーフにした、人間への祈りのような作品です。

私が過去に創作した作品の中でも祈りという要素が強く含まれています。

本作品が消費サイクルの中で容易に回収されてしまうのではないかという恐れ、そして私が望む祈りが成立するためにはどうしたら良いかと考え、全11回のロングラン上演を決意しました。

人の価値もモノの価値も文化の価値もバグを起こしているこの地で、どのような上演を培うことができるのか未知ではありますが、全身全霊で全11回を駆け抜けたいと思います!

舞台美術と音と灯りの力を借りて女二人のノンストップ90分芝居! 身体と劇場と観客と対話をしながら、新しい命を生み出したいと思います。

国内6都市目の上演ですが、なんとなく……国内は最後かなー……?と思ったり……

世界劇団を知っている人、知らない人、全国各地から観に来てくださいませ!

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世界劇団「ひとよひとよに呱々の声」

2022年10月8日(土)・9日(日)※公演終了
広島県 JMSアステールプラザ 多目的スタジオ

2022年10月21日(金)~30日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場

原作:「竹取物語」
作・演出:本坊由華子
出演:森岡光、本坊由華子

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読者の反応

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世界劇団 @worldtheatermat

ステージナタリーさんに開幕コメントが掲載されました。
東京公演への思いを長く綴らせていただいております。
国内6都市目の全身全霊全11回!
あと残り10回です!
ぜひ、ぜひお越しくださいませ! https://t.co/R5BldMKqDc

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