吉田鋼太郎×阿部寛、“生まれ変わった”「ヘンリー八世」開幕

彩の国シェイクスピア・シリーズ「ヘンリー八世」が、昨日9月16日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕した。

これは、2020年に「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第35弾として上演された「ヘンリー八世」の再演。ウィリアム・シェイクスピア作「ヘンリー八世」では、華やかな英国王宮を舞台に、王を巡るスキャンダル、その裏で交錯する欲望と謀略、熾烈な地位争いが描かれる。「彩の国シェイクスピア・シリーズ」芸術監督の吉田鋼太郎が演出および枢機卿ウルジー役を担当。阿部寛がヘンリー八世役、金子大地がトマス・クランマー役を務める。

開幕に際して、吉田は「2年前に新型コロナウィルス感染症の感染拡大で中止になった『ヘンリー八世』。2年半準備をして新しいものに生まれ変わっております」と手応えを語り、阿部は「2年半前に新型コロナウィルス感染症で中断になった思いも込めて、さらに素晴らしいものにしようと鋼太郎さんを中心に全員でより深い稽古に励んできました。磨きのかかった『ヘンリー八世』をぜひ楽しみにしてください」とコメント。金子は「前回ご覧になった方もご覧になっていない方もグレードアップした『ヘンリー八世』を楽しんでいただきたいです。期待して観にいらしてください」とアピールした。

上演時間は休憩ありの約3時間5分。埼玉公演は9月25日まで行われ、その後、9月から10月にかけて愛知・大阪・福岡で上演される。

吉田鋼太郎コメント

無事に初日が開きました。2年前に新型コロナウィルス感染症の感染拡大で中止になった「ヘンリー八世」。2年半準備をして新しいものに生まれ変わっております。前回よりも更にパワフルになり繊細になり深くなった阿部寛ヘンリー王。それに伴い周りを固める俳優たちも前回よりも重みと深さを増しております。そして先日エリザベス二世女王が崩御されましたがこの芝居のラストシーンはエリザベス一世が誕生するところで終わりとなります。そういうところも含めまして、今観ると色々な考えや思い、コロナ禍や戦争が起きている今の世の中に対しての皆様のいろいろな気持ちを反映する芝居になっているのではないかと思います。いずれにせよ、シェイクスピアはエンターテイメント。どなたがご覧になっても大変楽しめる作品になっていると思います。是非劇場にお越しください。

阿部寛コメント

2年半前に新型コロナウィルス感染症で中断になった思いも込めて、さらに素晴らしいものにしようと鋼太郎さんを中心に全員でより深い稽古に励んできました。

磨きのかかった「ヘンリー八世」をぜひ楽しみにしてください。

金子大地コメント

初演は僕自身初舞台で鋼太郎さんに舞台という扉を開けていただいたとても大切な思い入れのある作品でだったので、中止となってしまい、忘れられない初舞台となりました。

こうやってまた皆さんと集まって2年半越しにヘンリー八世が上演できることがすごく幸せです。前回ご覧になった方もご覧になっていない方もグレードアップした「ヘンリー八世」を楽しんでいただきたいです。期待して観にいらしてください。