テーマは「とべ！」、「鳥の演劇祭15」開催に中島諒人「閉塞の向こうを見通して」

2022年8月23日 17:39 8 3 ステージナタリー編集部

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「鳥の演劇祭15」が9月16日から10月2日まで、鳥取・鳥の劇場とその周辺で開催される。

「鳥の演劇祭15」チラシ

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今回で15回目を迎える「鳥の演劇祭」では、「とべ！」を開催テーマに掲げ、週ごとに「暴力」「障がい」「表現」といったテーマでさまざまな企画が催される。主な上演プログラムには、フリードリヒ・デュレンマットの戯曲を「鳥の演劇祭」芸術監督でもある中島諒人が演出する「老貴婦人の訪問」、ベルトルト・ブレヒトの生涯と作品をたどる音楽劇「BRECHT ON BRECHT 音楽劇ブレヒト、ブレヒトを語る」、落語の語り口で妖怪を掘り下げる「地獄極楽妖怪ショー!!」、じゆう劇場とTBTBによる日米合作の作品、伊藤全記が三好十郎を取り上げる「『胎内』自然と共生する舞台芸術──世界の未来に向けて」などがラインナップされた。

そのほか会期中には多彩なトーク、対談、ワークショップ、関連企画が展開する。公式サイトにて中島は、コロナ禍の状況で地方都市の衰退がさらに進行したとし、「鳥の演劇祭」は一過性のにぎわいを作るのではなく、「演劇による地方の活性化を大きな目標としてきた」ことに言及。「鳥の演劇祭は今年15回目を迎える。さまざまな困難を乗り越える飛躍への強い決意を込めて、開催テーマを『とべ！』とし、週ごとに『暴力』『障がい』『表現』など個別テーマを定め、演劇、美術展、ワークショップ、講演などを通じて、世界を覆う閉塞の向こうを見通し、新しい実践のきっかけとなることを目指したい」というメッセージを掲載している。

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「鳥の演劇祭15」

2022年9月16日（金）～10月2日（日）

上演プログラム

「老貴婦人の訪問」

2022年9月16日（金）～25日（日）※月曜から木曜までは休演
鳥取県鳥の劇場特設野外劇場

作：フリードリヒ・デュレンマット
演出：中島諒人
出演：齊藤頼陽、中川玲奈、中垣直久、安田茉耶、後藤詩織、山本芳郎、阿部一徳

「BRECHT ON BRECHT 音楽劇ブレヒト、ブレヒトを語る」

2022年9月17日（土）・18日（日）
鳥取県鳥の劇場劇場

原作：ベルトルト・ブレヒト
翻案・翻訳：ジョージ・タボリ
演出：ニコラス・ヴィセリ
出演：スコット・バートン、スティーブン・ドラヴィック、アン・フラニガン、スチュアート・グリーン、ブリー・クラウザー、ディオンヌ・マクレイン・フリーニー、アン・マリー・モレリ、パメラ・サボー、ガイア・ヴィスナー

「地獄極楽妖怪ショー!!」

2022年9月19日（月・祝）
鳥取県鳥の劇場ホワイエ

作・演出・構成・振付・出演：目黒大路

「日米合作『パックさんの魔法 / 美のことなり』」

2022年9月24日（土）・25日（日）
鳥取県鳥の劇場劇場

「パックさんの魔法」
作：ジェフ・タブニック
演出：ニコラス・ヴィセリ、中島諒人
出演：じゆう劇場（三好眞比郎、島田ひかる）、TBTB（ニコラス・ヴィセリ、アン・マリー・モレリ）、齊藤頼陽

「美のことなり」
作：タチアナ・リヴェラ
演出：ニコラス・ヴィセリ、中島諒人
出演：じゆう劇場（井谷優太、石井優美、三好眞比郎、島田ひかる）、TBTB（アン・マリー・モレリ、ブリー・クラウザー、スコット・バートン、スティーブン・ドラヴィック）