「鳥の演劇祭11」演劇の“楽しさ”凝縮した復讐譚「剣を鍛える話」で開幕

「鳥の演劇祭11」が、昨日9月6日に鳥取・鳥の劇場で開幕した。

「人の光を観るのが観光ならば、舞台を観るのは最高の観光だ！」とキャッチコピーがつけられた今年の「鳥の演劇祭」。「大人のための上演」「障がいのある人たちによる上演」「大人も楽しめる子どものための上演」「若い人たちによる上演」「コミュニティとともに作った作品」とタイプ分けされたさまざまな作品や、「演劇×子どもラボ」などの関連企画が多数実施される。

演劇祭は、フェスティバルディレクターの中島諒人が構成・演出を手がける「剣を鍛える話」で開幕。中島は本作を「演劇ならではの楽しさや可能性があふれ、同時に現代社会のあり方を批判する力を持った作品。大人から子どもまで楽しんでいただけます」と紹介している。

「剣を鍛える話」は9月9日まで鳥取・鳥の劇場にて。「鳥の演劇祭11」は、9月23日まで鳥の劇場ほか、鳥取・鹿野町内各所で開催される。

中島諒人コメント

11回目の鳥の演劇祭の開幕を飾る上演。原作は中国古代から伝わる復讐譚を魯迅が改作した摩訶不思議な物語。力強い語りと身体表現、打楽器の生演奏により、聖剣の誕生、中国の王朝、大鍋の中での生首同士の決闘など、多様で奇妙なイメージが、シンプルなセットの中で鮮やかに描かれます。演劇ならではの楽しさや可能性があふれ、同時に現代社会のあり方を批判する力を持った作品。大人から子どもまで楽しんでいただけます。