中野成樹＋フランケンズ、20年かけて「ハムレット」を上演「EP1（ゆめみたい）」

中野成樹＋フランケンズ2022「EP1（ゆめみたい）」が、9月11日と23日に東京・Sunlight Studio Shibuyaで上演される。

これは、「ハムレット」をもとにした長期的な上演プログラムの第1弾。本作は前作「Part of it all」で行われた、子育てをしている劇団員の家庭事情を考慮した創作形態をブラッシュアップし制作される。公演には8名程度の出演者が、日替わりで登場する。

作・演出を手がける中野成樹は「20年かけて『ハムレット』を最初から最後までゆっくりたどっていく企画をはじめます。原則、ナカフラで続けてゆきたいと思っていますが、まだメンバー全員からの『いいね』がないので、もしかすると個人でだったり、新しい劇団でだったり、音楽だったり、小説だったり、に化けていくかもしれません。毎年、何かしらをやるかもしれませんし、次はいきなり20年後にまとめてやってしまうかもしれません。もちろん、最後までできないかもしれません。きっと理由は様々でしょう。先はまったく見えません。その見えない先に、何かしらの実感を設定したいのだと思います。自分と周りを考えれば、今あるここにある関係は少しずつですが確実に終わりに向かっています。でも、それがいつ完全に終わるのかはわからない。怖いし、不安です。ならば、その不安をできるだけソフトに感じたい。そんな、優しさの試みです」とコメントした。

同内容の公演は、10・11月にも実施される予定だ。こちらの詳細は後日発表される。

中野成樹コメント

20年かけて「ハムレット」を最初から最後までゆっくりたどっていく企画をはじめます。原則、ナカフラで続けてゆきたいと思っていますが、まだメンバー全員からの「いいね」がないので、もしかすると個人でだったり、新しい劇団でだったり、音楽だったり、小説だったり、に化けていくかもしれません。毎年、何かしらをやるかもしれませんし、次はいきなり20年後にまとめてやってしまうかもしれません。もちろん、最後までできないかもしれません。きっと理由は様々でしょう。先はまったく見えません。その見えない先に、何かしらの実感を設定したいのだと思います。自分と周りを考えれば、今あるここにある関係は少しずつですが確実に終わりに向かっています。でも、それがいつ完全に終わるのかはわからない。怖いし、不安です。ならば、その不安をできるだけソフトに感じたい。そんな、優しさの試みです。

自身が2011年に「ハムレット」を扱った時は、「ゆめみたい(2LP)」というタイトルでした。ハムレットを90分で上演しちまおう、という企画でした。レコードLP盤の2枚組が大体90分だということと、to long play(ing)、あるいはtoo long - あたりへの意味をかけたものだと思います。で、今回からはEP盤、extended play(ing)です。まあ、実際のEPより上演時間は長いですが、引き伸ばしたり、拡張したり、そんなエピソードを重ねていければと思っています。

さあ、どうなるかね？ 皆さんも健康に気をつけて、よろしくお付き合いください。