劇団あはひの2作品同時上演、「流れる」が開幕

劇団あはひ「流れる」が昨日4月3日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて開幕した。

これは、大塚健太郎が作・演出を担う2作品を、同時期に同会場で交互上演する企画。「流れる」は、能「隅田川」を題材に2019年に初演された作品で、今回の出演者には上村聡、中村亮太、鶴田理紗、踊り子あり、古瀬リナオが名を連ねている。

もう一方の「光環（コロナ）」は、エドガー・アラン・ポーの小説「盗まれた手紙 The Purloined Letter」を題材に、昨年上演された「Letters」を下敷きにした新作で、新たに「光環（コロナ）」と名付けられた。同作には古瀬、安光隆太郎、渋谷采郁、松尾敢太郎が出演する。

上演に向けて大塚は「はじめは軽い気持ちで決めた二作同時上演が、能というとんでもない装置によって接続され、それぞれの作品が本来的に持っていた姿を露わにすることになるとは、想像もしていませんでした」とコメントしている。「流れる」は4月9日まで、「光環（コロナ）」は6日から10日まで上演される。

大塚健太郎コメント

はじめは軽い気持ちで決めた二作同時上演が、能というとんでもない装置によって接続され、それぞれの作品が本来的に持っていた姿を露わにすることになるとは、想像もしていませんでした。

まずは「流れる」、ここまで満足した状態で初日を迎えたのは初めてです。3年前の俺、やるじゃんって思ってます。

6日スタートの新作「光環」のまえに是非、見にきてみてください。能を知っている方もそうじゃない方も、演劇が好きな方も嫌いな方も、きっと楽しんでもらえると思います。