「辻村深月シアター」より、舞台「かがみの孤城」と舞台「ぼくのメジャースプーン」のキービジュアルが公開された。
「辻村深月シアター」は、辻村深月の小説を原作に、
このたび原作者・辻村からのメッセージも到着。学生時代から成井の演劇作品を観ていたという辻村は、成井による「ぼくのメジャースプーン」舞台化を熱望していたと話し、「この先、成井さんに一生、自分の他の小説を舞台化してもらえなくても後悔しないから、この小説だけは絶対にお願いしたい。成井さんの描く『秋先生』と『ぼく』を見るまでは死ねない──。そんな思いで、不躾なことは承知の上で、『かがみの孤城』の初演最終日、成井さんにお手紙を渡しました」と明かす。また、上演に向けて「学生時代の帰り道の夢が叶うんだ、という気持ちでいっぱいです。どうか皆さんにも一緒に見届けていただけたら、長年の成井作品のファンの一人としても、一人の小説家としても、とてもとても幸せに思います」とメッセージを送った。
舞台「かがみの孤城」には
辻村深月コメント
おととし、「かがみの孤城」を成井さんの手によって舞台化していただき、その世界観の凄さと成井さんにしかかけられないあの舞台上の魔法を目の当たりにした瞬間、私の中で、どうにも抑えきれない気持ちが湧き起こりました。
それは、私の小説の──「ぼくのメジャースプーン」を成井さんにどうしても舞台化していただきたい、という思いです。
小説家になりたい、という思いではち切れんばかりだった学生時代、私が楽しみに観ていたのが成井さんのお芝居でした。見終えると、自分の頭の中でも物語が止まらなくなって、ああ、こんな登場人物の、こんな話が書いてみたい、と友人と話しながら帰ったものでした。
「ぼくのメジャースプーン」の「声の力」を操る主人公もそうやって生まれたもののひとつです。
この先、成井さんに一生、自分の他の小説を舞台化してもらえなくても後悔しないから、この小説だけは絶対にお願いしたい。成井さんの描く「秋先生」と「ぼく」を見るまでは死ねない──。そんな思いで、不躾なことは承知の上で、『かがみの孤城』の初演最終日、成井さんにお手紙を渡しました。こんな図々しいお願いをして嫌われてしまうかも──と思っていたあの日からこんなに早く、まさか、本当に舞台化してくださるなんて! しかも、「かがみの孤城」の再演と一緒に!
学生時代の帰り道の夢が叶うんだ、という気持ちでいっぱいです。どうか皆さんにも一緒に見届けていただけたら、長年の成井作品のファンの一人としても、一人の小説家としても、とてもとても幸せに思います。
「辻村深月シアター」
2022年5月20日(金)~29日(日)
東京都 サンシャイン劇場
2022年6月4日(土)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
舞台「かがみの孤城」
原作:辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社)
脚本・演出:
出演:
舞台「ぼくのメジャースプーン」
原作:辻村深月「ぼくのメジャースプーン」(講談社)
脚本・演出:成井豊
出演:田中亨、岡田達也、澤田美紀、原田樹里、稲田ひかる、森めぐみ、山本沙羅、池岡亮介、田中のぶと、田野優花
※2022年5月18日追記:5月20日から24日までの公演は新型コロナウイルスの影響により中止になりました。
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辻村深月情報@9/5文庫版『琥珀の夏』 @tsujimura_joho_
「かがみの孤城」「ぼくのメジャースプーン」ビジュアル解禁、辻村深月のコメントも
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