ミュージカル「リトルプリンス」が、昨日1月8日に東京・シアタークリエで開幕した。
「リトルプリンス」はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」を原作に、1993年に音楽座ミュージカルによって初演された作品。今回は、東京・シアタークリエで昨年上演された音楽座発のミュージカル「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」を手がけた
昨日のゲネプロ後に行われた囲み取材には、Wキャストで王子役を務める
20数年ぶりに王子役を務める土居は、オファーを受けた際の心境を「『バカ言うんじゃないよ、無理に決まってる!』と思いました(笑)」と振り返った。続けて「井上さんに『1日で良いから出てほしい』と言われて、いつの間にかその気になってしまいました」と出演の経緯を明かしつつ、Wキャストの加藤には「すごいんですよ! 演出家さんから受けたオーダーを絶対に外さないし、振付もいっぺんで覚えるし。素朴なピュアさを持っていて、素敵です」と称賛を送る。
また土居は「梨里香ちんのようには踊れませんし、あんなに飛び跳ねたら絶対気絶します」と笑いながら、「誰の心の中にも絶対に王子はいるはず。たまたま飛行士の心の中にいた王子がピョンと出てきたのだと思いながら、王子として存在できれば」と言葉に力を込めた。
ゲネプロを終えた心境を尋ねられた井上は「稽古ではありますが、土居さんが『私はいつだって“裕子100%”』と全力で臨まれていたので、僕も力を抜くわけにはいかないなと。“芳雄100%”でした」と笑いを誘う。音楽座が上演していた頃から「リトルプリンス」が大好きだと言う井上は「仕事の枠を超えて、人生に必要なものを得ているというありがたい時間」と上演の喜びをかみ締める。さらに2人の王子については「土居さんは『本物の王子がやって来た!』という感じで、加藤さんは『本当に子供だ』と信じさせてくれる王子。別の作品を演じているような気持ちになりますし、Wキャストの意義があると思います」と思いを語った。
花を演じる花總は「私の出番はほぼ1幕のみなので、200%の気持ちで(笑)毎日臨みます。花はこの物語のキーパーソンというか、“キーフラワー”と言ってもいいくらい大切な役だと思います」と述べ、「私事ですが、今回初心に戻って影コーラスをやらせていただいています。舞台に出ていない場面でも、私がいると思って観ていただけたら」とコメントした。
大野はヘビを演じるにあたり、さまざまなヘビの動画を観たり、ヘビの毒の種類を調べたりした結果、砂漠の毒ヘビ・パフアダーをもとに役作りをしたそう。上演に向けては「どこからが現実でどこからがファンタジーかわからないくらい、素晴らしい世界に仕上がった。一刻も早く“星の世界”を見ていただきたくてずっとワクワクしています」と胸の内を明かした。
最後に王子役の2人があいさつした。加藤は「カンパニーの皆さんがとても温かくて、この舞台にはその温かみが流れていると思います。観劇したあとに大切なものを再確認したり、空を見上げたりしていただけたら」と呼びかける。土居は加藤の言葉に「素晴らしい!」とリアクションし、「星を観るのがきっと大好きになるはず。そして『地球は素晴らしい星だから大切にしたい』という気持ちになってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。
上演時間は休憩を含む約2時間45分を予定。東京公演は1月31日まで。2月4日から6日には愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールでも上演される。
ミュージカル「リトルプリンス」
2022年1月8日(土)~31日(月)
東京都 シアタークリエ
2022年2月4日(金)~6日(日)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」
演出:
キャスト
王子:
飛行士 / キツネ:
ヘビ:
花:
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【会見レポート】ミュージカル「リトルプリンス」開幕に土居裕子「王子として存在できれば」(舞台写真あり)
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