KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ラビット・ホール」のキャストが発表された。
「ラビット・ホール」は2007年にピュリツァー賞戯曲部門を受賞し、映画化もされた、デヴィッド・リンゼイ=アベアーによる戯曲。今回の上演では、上演台本を篠崎絵里子、演出を
本公演の出演者に名を連ねたのは、
本作について、上演台本を手がけた篠崎は「幼い息子を失った絶望のなかで、これからをどう生きていくのか、生きていけるのか、その答えを探してもがく夫婦の物語。心とは裏腹に傷つけ合い、責め合い、差し出された手に触れることもできず、暗闇にただ立ち尽くす。その果てに彼らが得た再生へのかすかな光が、誰かを愛して生きずにはいられないわたしたちのささやかな救いにもなることを、祈らずにはいられません」とコメント。
演出の小山は「長塚さんから本作での演出というお話を頂いた際、驚きと喜びと共に、身の引き締まる思いがいたしました。この素晴らしい戯曲に、演劇的に自由で新しい事 / 垣根を超える事を恐れず果敢にチャレンジされるKAAT、そして長塚芸術監督の新シーズンの作品として、【冒】険を恐れず取り組めればと思っております。今回は、映像界で大活躍される篠崎さんが上演台本を作成してくださいます」と語り、さらに「キャスト・スタッフともに新鮮なチームとなっており、皆でこの作品を透明度高くお客様にお届けできるよう模索できればと思っております」と意気込みを述べている。
公演は来年2月から3月にかけて神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ、3月に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて行われる。そのほか、公演の詳細は続報を待とう。
篠崎絵里子コメント
十代の頃、失うのが怖いから人を本気で好きになるのはやめておこうと真剣に思っていました。貧しい考え方だと憐れみの目で見られたとしても、断固として嫌でした。けれど人生は否応なしに、大切な存在を連れてきます。気づけばかけがえのない人たちに囲まれて暮らしていたわたしはもう、ふとした弾みに思い出す『失う恐怖』に蓋をしてやり過ごすしかなく──、そして、この戯曲に出会いました。幼い息子を失った絶望のなかで、これからをどう生きていくのか、生きていけるのか、その答えを探してもがく夫婦の物語。心とは裏腹に傷つけ合い、責め合い、差し出された手に触れることもできず、暗闇にただ立ち尽くす。その果てに彼らが得た再生へのかすかな光が、誰かを愛して生きずにはいられないわたしたちのささやかな救いにもなることを、祈らずにはいられません。
小山ゆうなコメント
私が「ラビット・ホール」を知ったのは2010年、映画版でした。人間の悔い、その悔いにどう人は向き合っていくのかという問いが、美しい言葉と深い人物像で描かれていて、私自身自らの人生においても時折触れたくなる作品で何回も見返しており、長塚さんから本作での演出というお話を頂いた際、驚きと喜びと共に、身の引き締まる思いがいたしました。この素晴らしい戯曲に、演劇的に自由で新しい事 / 垣根を超える事を恐れず果敢にチャレンジされるKAAT、そして長塚芸術監督の新シーズンの作品として、【冒】険を恐れず取り組めればと思っております。今回は、映像界で大活躍される篠崎さんが上演台本を作成してくださいます。いきた日本語を生み出される篠崎さんの手により、どのような日本語版が生まれるのか楽しみです。また、キャスト・スタッフともに新鮮なチームとなっており、皆でこの作品を透明度高くお客様にお届けできるよう模索できればと思っております。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ラビット・ホール」
2022年2~3月
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2022年3月
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
ほか
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
上演台本:篠崎絵里子
演出:
出演:
※篠崎絵里子の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
※2022年2月15日追記:2月18日から20日までの公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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小山ゆうな演出「ラビット・ホール」出演者に小島聖・田代万里生ら(コメントあり) https://t.co/WtxXTK6GG6