PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「ラビット・ホール」が4月9日から25日にかけて東京・PARCO劇場にて上演される。
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“PARCO劇場開場50周年記念シリーズ”と銘打ち上演される今回は
上演に向けて藤田は「心から敬愛する役者、宮澤エマさん、成河さん、土井ケイトさん、シルビア・グラブさん。そして才能溢れる阿部顕嵐さん、山崎光さん。愛おしいカンパニースタッフの皆さんと『ラビット・ホール』でご一緒できることに大きな幸せを感じています」と喜びを語り、「世界中で、そして日本で素晴らしい上演を重ねてきた名作に演出家として挑戦できることに誇りを持って。開場50周年という節目を迎えるPARCO劇場、全国の劇場で観客の皆様をお待ちしております」と意気込みを述べた。チケットの一般前売りは2月11日にスタート。
藤田俊太郎 コメント
心から敬愛する役者、宮澤エマさん、成河さん、土井ケイトさん、シルビア・グラブさん。そして才能溢れる阿部顕嵐さん、山崎光さん。愛おしいカンパニースタッフの皆さんと「ラビット・ホール」でご一緒できることに大きな幸せを感じています。この戯曲は繊細な言葉で紡ぎあげられた真実の悲劇であり、喜劇だと私は考えています。ニューヨーク州郊外に住む夫婦の幼い息子が事故にあい、その悲しみは癒えることがありません。けれど、身の周りの家族との絆、喜びやおだやかな笑いによって、離れ離れになった二人の精神は再生へと向かいます。耐えられない重さを持った痛みは、やがてポケットの中の小石に変わる。小石は消えなくていい、持ち運んで生きていく。人生は日常と、たくさんの掛け替えのない瞬間でできていて、日々は尊い選択の連続であると物語が静かに語っています。
時代背景は、2003年以降のアメリカ。夫婦の生活を通して、2000年代初頭に私たちが何を得て、何を失ったのかを、時を超え作品が静かに教えてくれるのではないかと感じています。
世界中で、そして日本で素晴らしい上演を重ねてきた名作に演出家として挑戦できることに誇りを持って。開場50周年という節目を迎えるPARCO劇場、全国の劇場で観客の皆様をお待ちしております。
宮澤エマ コメント
ベッカを演じます、宮澤エマです。
この作品のあらすじを端的に説明するのであれば幼い息子を事故で亡くした夫婦とその家族、加害者となってしまった青年の物語となるのだと思います。テーマの重さは分かっていたので、覚悟を持って台本を開いたのですが、いざ読み始めたら最後まで一気に読んでしまいました。
日常的な会話の中で発される痺れる台詞に胸を抉られたり、思わず笑ってしまったり、はっきりと言葉にできないような感情に心揺れたり。物凄い旅でした。これを演じるのかと思うと正直震えます。でも、悲しい物語ですが決して悲劇ではなくて前に進もうともがく、リアルで魅力的なキャラクター達の繊細で愛おしい物語です。大きな責任とチャレンジですが、心強いキャスト、スタッフで創り上げていける事を心から楽しみにしております。
成河 コメント
パルコ劇場に立たせて頂くのはおよそ12年ぶりで、学生時代から通い詰めていた劇場でしたので、今回再びの機会を頂けた事を心から嬉しく思います。念願の藤田俊太郎さんとの2度目の創作、また今回翻訳を担当される小田島創志くんとも心待ちにしていた再会となり、なんだか方々に再会の喜びが溢れています。また、初めてご一緒する宮澤さん、シルビアさん、土井さんも、いつか是非ご一緒してみたいと思っていたパワフルな方たちばかりで、今から気持ちが引き締まっています。個人的にはかなり久しぶりな純粋な会話劇になりますので、普段蓋をしている自分の心の奥、ドロドロしたものに勇気を持って手を伸ばしてみようと思っています。
阿部顕嵐 コメント
まず、今回出演のお話を頂きとても光栄です。
初めてご一緒する素敵なキャスト、スタッフの方々と交わるのが今から楽しみで仕方がありません。
複雑な立場の少年という新たな挑戦、感性を研ぎ澄まし、哀しさの中に希望を見出していきたいです。
僕は異物として、この作品に飛び込んでいけたらと思います。
山崎光 コメント
今回、ジェイソンを演じさせて頂きます。山崎光です。この作品を読ませて頂いたとき、日常のどこかでありそうなことなのに、不思議と吸い込まれるように読んでしまいました。ジェイソンは未熟な人間です。そんな未熟さが彼の個性であり、良さであると感じました。僕としては三度目の舞台出演作品になります。経験が浅くまだまだですが、出演者の皆さんに食らいついていけるよう頑張りたいと思います。この作品を一緒に作り上げられることをとても嬉しく思っています。是非、ジェイソンを暖かく見守って頂けたらとうれしいです。
シルビア・グラブ コメント
また素敵な作品とカンパニーに出会える予感がしています。
ユーモラスな家族の日常の会話、
その中に潜むそれぞれの悲しみや苦悩。
藤田俊太郎さんとこの才能溢れる共演者と共にどのように色づいて行くのか、私自身もどのように色付けされるのか、とても楽しみです。
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「ラビット・ホール」
2023年4月9日(日)~25日(火)
東京都 PARCO劇場
作:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
翻訳:小田島創志
演出:
出演:
※山崎光の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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