変わることを恐れず演じる、富田靖子&松下洸平の「母と暮せば」開幕

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こまつ座母と暮せば」が昨日7月3日、プレビュー公演を経て東京・紀伊國屋ホールで開幕した。

こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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母と暮せば」は2015年公開の同名映画をもとに、2018年にこまつ座が、渡辺源四郎商店・畑澤聖悟による作劇、栗山民也の演出で舞台化した作品。長崎で被爆した母と、幽霊となった息子の交流を描く。今回は舞台版のオリジナルキャストである富田靖子松下洸平の顔合わせで送る。

こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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開幕に際し、富田は「再演は難しい……よく聞く言葉です」と再演の難しさを語り、松下は「この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています」と意気込んだ。また、栗山は初日を終えて「稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました」「つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば」と思いを語った。

公演は7月14日まで。なお、本作は公演終了後の期間となる8月6日12:00から9日23:59まで、Confetti Streaming Theaterで配信が行われる予定だ。詳細は公式サイトで確認を。

富田靖子コメント

こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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再演は難しい……よく聞く言葉です。

絶対的なきらめき……

危うさ……

脆さ……

すべてうけいれた……つもり

うそじゃないじぶんでいるために

松下洸平コメント

こまつ座「母と暮せば」より。(撮影:宮川舞子)

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稽古を重ねていく度に、初演と比べて静けさと怒りが増していっている事を感じました。

この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています。

演出の栗山民也さん、共演の富田靖子さんと共に新たな「母と暮せば」を上演します。是非ご覧下さい。

畑澤聖悟コメント

今回の再演を世界でいちばん喜んでいるのはこの私です。

井上ひさし先生、演出の栗山民也さん、伸子役の富田靖子さん、浩二役の松下洸平さん、スタッフの皆さんによって紡がれる命の物語が、あの日長崎で失われた七万四千の尊い命と、全ての日本人と、全ての人類に届きますように。

栗山民也コメント

悲喜劇という言葉がぴったりな、このとんでもなく不条理な日々のなかで、私たちは一つの作品の稽古を続けてきました。そして今夕、その「母と暮せば」の幕が開きました。それは76年前の長崎、戦時下での生活を続ける母と息子の上に原爆が炸裂した、その3年後の物語です。一人は生き残り、一人は熱で一瞬のうちに溶けて死にました。そして二人は、再会します。

稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました。「……きっと一瞬のことやったと思う。」この劇中のセリフのように、犠牲になった人たちのことをずっと考えていました。そして、毎日のテレビに映し出される報道に激しく敏感に、一人の命さえ決して奪われてはいけないと願うのです。つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば。

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こまつ座 第137回公演「母と暮せば」

2021年7月2日(金)~14日(水)※7月2日はプレビュー公演
東京都 紀伊國屋ホール

原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
協力・監修:山田洋次
出演:富田靖子松下洸平

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