舞台「ビットワールド THE STAGE」は、NHK Eテレで放送されている子供向け番組「ビットワールド」をもとにした作品。脚本・総合演出を
マスター(
ステージ中央には大きなディスプレイが設置され、そこにはミスティータウンで生活するマスターたちの姿や、セイコーたちを閉じ込めて高笑いするビットラン、ニュービットワールドからの脱出を阻むゲートなどが映し出される。また本公演では、事前に公式サイトで募集した“ひらめき”が書かれたカードがたびたび登場。出演者は、ディスプレイに映し出された内容に応じてアドリブで答えたり、コントのような掛け合いを繰り広げたりして笑いを誘った。
物語は歌とダンスを交えてテンポよく進み、いとうの「カミサマンチャンネル」、横山の「ヨコヤマン・ラプソディ」など、番組でおなじみのコーナーも展開した。「ヨコヤマン・ラプソディ」は、横山がQUEENの楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」をイメージしたフレーズを繰り返し歌い、観客とコール&レスポンスを行うというもの。横山が「関係者だからって容赦しないぜ!」とあおると、観客もそれに応えて声を上げ、会場を盛り上げた。
セイコーは、観客から寄せられたひらめきの力を借り、さまざまな困難を乗り越えていく。いとうは周囲のキャラクターたちと軽妙な掛け合いを繰り広げつつ、頼もしい活躍を見せるセイコーを自然に演じたほか、ラップも披露した。まだ上田演じるダイゴは、ビットワールドを愛するが故に、ある行動に出てしまう人物。上田はキレのあるダンスと力強い歌声で観客を魅了し、真っすぐなまなざしでダイゴの真摯さや誠実さを描き出す。さらにミラレタ役の金子が身体を張って観客を笑わせる姿や、ビットラン役の大和がマントをひるがえしながら歌い踊る姿、さらにはシカッキー / マスーニョ役の升野英知の映像出演にもぜひ期待しよう。
ゲネプロ前に行われた取材会にはキャストが登壇した。初日と千秋楽にゲスト出演する
横山も「来たらわかるよ、最高だーよ!!」と「ボヘミアン・ラプソディ」風に歌い上げ、中田は「部活動のように一丸となってがんばってきました。どっぷり浸ってもらえたら」と呼びかける。「ミラレタなのだー!」とポーズを取った金子は「アドリブや無茶ぶりが多くてめちゃくちゃですが、ただただ楽しんで」とコメントした。
大和は「長く続く番組の舞台化に参加できて光栄。皆さんに負けないように、思いきり”敵対”したい」と気合十分。上田は「『番組出演者の皆さんの中に、僕ら(舞台オリジナルキャラクター役のキャスト)はどう溶け込もう?』と思っていましたが、せいこうさんをケアすることで距離が縮まった(笑)。僕たち自身が楽しむことで、お客様にも楽しんでほしい」とコメントする。また小山は「日替わりの要素が多く、毎公演違うものになると思うので、何回も劇場に足を運んでもらえたら」、高橋は「この舞台はお客様のアイデアで完成すると思う。ぜひ一緒に作り上げて」とそれぞれ観客にメッセージを送った。
いとうは「立ち位置を覚えたり、決まったセリフを言ったりするのが苦手なので、周囲のキャストが小声で僕に何か言っていても気にしないで」と記者を笑わせ、「上演のたびに変化する舞台になっていると思うので、2回3回と楽しんでほしい。『こんなやり方の舞台もあるのか』と周りの方に宣伝してもらえたらと思います」と取材会を締めくくった。
上演時間は1時間50分。公演は7月13日まで行われる。
舞台「ビットワールド THE STAGE」
2025年7月4日(金)〜13日(日)
東京都 サンシャイン劇場
スタッフ
出演
日替わりコーナーゲスト
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ステージナタリー @stage_natalie
【公演 / 会見レポート】“ひらめき”で困難を乗り越えろ!いとうせいこうら出演、舞台「ビットワールド」開幕(舞台写真あり / 写真22枚)
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