松本幸四郎×市川猿之助による“弥次喜多”シリーズ最新作は映像作品！アマプラで配信

松本幸四郎と市川猿之助が主演を務める図夢歌舞伎「弥次喜多」が、12月26日からAmazon Prime Videoでレンタル配信されることが明らかになった。

本作は、2016年から毎年東京・歌舞伎座で上演されてきた、幸四郎と猿之助による“弥次喜多”シリーズの最新作。今回は、前川知大が2009年に上演した「狭き門より入れ」をもとに、猿之助が監督・脚本・演出を担当し、映像作品として披露される。なお、猿之助が監督を務めるのはこれが初めてのこと。出演者には、弥次郎兵衛役の幸四郎、喜多八役の猿之助のほか、市川中車、市川染五郎、市川團子、市川猿弥、市川笑三郎、市川寿猿、市川弘太郎が名を連ねた。

本作では、疫病が蔓延した世界の、とある商店を舞台にしたSF劇が展開。共に歌舞伎座に勤めていた弥次郎兵衛と喜多八だったが、弥次郎兵衛は出世し、喜多八は弥次郎兵衛によりリストラされてしまう。路頭に迷った喜多八は、弥次郎兵衛の父が営む万屋・家族商店で働くことになり……。

配信に向け、幸四郎は「全世界に共通する物語の歌舞伎というのは初めてではないでしょうか。ルールも不可能もない、『配信』と『歌舞伎』の無限の可能性を詰め込んだ作品になっています。根拠はありませんが、歌舞伎の配信は今後100年続いていくと信じています！ 好きな時に、好きな場所で『弥次喜多』をお楽しみください」とコメント。原作の舞台にも出演していた猿之助は「10年前は絵空事だった物語が、私たちの日常とシンクロしている今だからこそ、この作品を歌舞伎にして届けようと思いました。この時代を生きるひとり、ひとりに深く響く作品だと思いますので、これまでの『弥次喜多』を知らない方も、新作映画を観るような気持ちでぜひ、ご覧ください！」と視聴を呼びかけた。上映時間は約1時間52分で、レンタル料は税込1900円。

また併せて、“弥次喜多”シリーズ第1・2弾、「女殺油地獄」「スーパー歌舞伎II ワンピース」といったシネマ歌舞伎や、図夢歌舞伎の第1弾「忠臣蔵」全5回もAmazon Prime Videoでレンタル配信されることが発表された。“弥次喜多”シリーズ第1・2弾、「女殺油地獄」、図夢歌舞伎「忠臣蔵」は12月26日、「スーパー歌舞伎II ワンピース」は1月4日から配信される。料金やレンタル期間については、公式サイトを確認しよう。