「フェードル」が来年1月8日から26日まで、東京・Bunkamura シアターコクーンで上演される。
「フェードル」はギリシャ悲劇「ヒッポリュトス」をもとに17世紀フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが創作した戯曲。2017年に
大竹と栗山は、2011年以降上演が重ねられた「ピアフ」で高い評価を得たタッグで、「フェードル」は“大竹しのぶの新たな代表作を”と作られた作品。ギリシャの町トレゼーヌを舞台に、行方不明となったアテネ王テゼを探すために国を出ようとする息子イッポリットと、その義理母で彼に恋心を抱くフェードルを中心とした愛憎が描かれる。今回、タイトルロールを大竹が続投し、大竹&栗山とは初顔合わせとなる
栗山は再演に向け「たとえ何年後であっても、もう一度その世界と 向き合うことのできることは、とても貴重でとても幸せなこと」とコメント。また大竹は「愛と哀しみの中で、激しく生きるフェードルを演じることは、役者としての原点に戻るような気がします」と思いを語り、林は「きっと思ってもみなかった経験が出来る、間違いなく自分にとっ てステップアップになる舞台だと確信しています」と意気込みを見せた。公演は東京公演のほか、地方公演を予定している。チケット発売などの詳細は続報を待とう。
栗山民也コメント
「フェードル」の再演が決まった。とても、うれしい。
この日本では、ライブである演劇作品がなんとも消費物のように扱われ、制限されたとても短い時間にさっと創られ、さっと劇は燃え、気付くとさっと姿を消している。だからこそ、たとえ何年後であっても、もう一度その世界と向き合うことのできることは、とても貴重でとても幸せなことなのだ。
あのラシーヌの「言葉」と「物語」が、今の時代にどんな姿で現れ、どんなカタチでまた熱くぶつかり合うことができるのか。この空白にも似た混沌とした時代に、どんな演劇的な光景が映し出されてくるのか、大事に見つめていきたい。
大竹しのぶコメント
300年以上も前に書かれたこの戯曲の世界にまたゆけることが、本当に嬉しいです。
愛と哀しみの中で、激しく生きるフェードルを演じることは、役者としての原点に戻るような気がします。
一回一回、全身全霊で演じ切りたい。そう、お客様の前で。
客席と舞台に立つ人間のエネルギーが交じり合う劇場に早く戻って欲しいと、切に願っています。
林遣都コメント
古代ギリシャの物語を栗山民也さんの演出、大竹しのぶさんと共演という、今の自分にとってはスケールの大きすぎるお話だと感じています。
お二人とも初めてご一緒させていただきますが、きっと思ってもみなかった経験が出来る、間違いなく自分にとってステップアップになる舞台だと確信しています。
今とは見違えるほどの姿をお見せできるよう、毎日必死に大切に取り組みたいと思います。
「フェードル」
2021年1月8日(金)~26日(火) ※地方公演を予定。
東京都 Bunkamura シアターコクーン
作:ジャン・ラシーヌ
演出:
翻訳:岩切正一郎
出演:
※2021年1月8日追記:1月8・9日公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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@nanonanoxx ナノさん!この舞台、酒向芳さん出演されます!
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