来年2月に上演されるシスティーナ歌舞伎「NOBUNAGA」の製作発表が本日11月25日に開催され、出演者の
2009年から開催されているシスティーナ歌舞伎は、徳島・大塚国際美術館のシスティーナ・ホールを舞台に、松竹の製作で“和と洋のコラボレーション”をコンセプトにした新作歌舞伎を上演するシリーズ。第10回となる今作「NOBUNAGA」では、織田信長を主人公にした物語が描かれる。安土城を築いた信長のもとに、イエズス会の巡察使・ヴァリニャーノが訪れる。ヴァリニャーノが信長に、キリスト教布教の見返りとして西洋から持ち込んだ品物を贈ると、信長は西洋の文化に関心を持ち……。
システィーナ歌舞伎の1作目「切支丹寺異聞 伽羅紗」から作・演出を手がけている水口は「今回で10回目ということで、今まで9本の新作歌舞伎を作ったことになります。我ながらよくやったなと(笑)」と微笑み、さらに本作「NOBUNAGA」について「信長は、平和を願う一方で残虐な顔も併せ持つ、非常に多面的な人間。そのことを表現するために、今作では信長を双子として2人登場させる予定です。もちろん2人共、愛之助さんにやっていただきます!」と話す。システィーナ歌舞伎に8年連続で出演している愛之助は「まさか自分が信長役を勤めさせていただけると思っていなかったので、驚きました。信長が2人出るという話は初耳なのですが(笑)、今回は記念すべき第10回。身を引き締めて取り組んでいきたい」と意気込みを述べる。
バチカンのシスティーナ礼拝堂を原寸大で再現したシスティーナ・ホールという特殊な会場で歌舞伎公演を行うことに、水口は「(システィーナ・ホールは)難しい空間。下手をすると会場の雰囲気に負けてしまうので、なんとかそれに勝たなければとずっと思っていたのですが、最近は『まあいいか』と諦めてきまして(笑)、内容を充実させることに重点を置いています」と語り、愛之助もそれに同意しながら「システィーナ歌舞伎だからこそ、思い切った試みができる、ということもあります。毎回ここで何ができるのか、探求できるのが面白い」と述べる。
また、会見では本作に
公演は2月13日から16日まで。チケットの一般販売は12月15日10:00にスタート。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
今井翼コメント
この度、第十回目となるシスティーナ歌舞伎に出演させていただくことになりました。お蔭様で順調に体調も回復しており、来年2月の公演に向けて、更に万全を期して準備をして参りたいと思っております。
片岡愛之助さん、中村壱太郎さん、上村吉弥さんとは、大阪松竹座、東京の新橋演舞場での「GOEMON 石川五右衛門」で共演させていただきましたが、その「GOEMON」は、このシスティーナ歌舞伎で生まれた作品ですので、この度は大変なご縁を感じております。素敵なキャスト、スタッフの皆さんと共に、新しい作品創りに参加させていただけることが、とても光栄で楽しみであると同時に、新たな時間を迎えられることに身の引きしまる思いです。このような機会をいただけることに感謝して、しっかりと努めさせていただきます。
第10回 システィーナ歌舞伎「NOBUNAGA」
2020年2月13日(木)~16日(日)
徳島県 大塚国際美術館 システィーナ・ホール
作・演出:水口一夫
振付:
出演:
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【会見レポート】“2人の織田信長”を片岡愛之助が演じるシスティーナ歌舞伎新作、今井翼の出演も https://t.co/OBFjuh9z5K