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「私に会いに来て」制作発表、藤田玲「一緒に捜査している気持ちで」

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「私に会いに来て」制作発表会見より。

「私に会いに来て」制作発表会見より。

藤田玲が主演する「私に会いに来て」の制作発表会見が、本日6月10日に東京都内で行われた。

1996年に韓国で初演された「私に会いに来て」は、実際に起きた殺人事件の資料をもとに創作されたラブサスペンス。猟奇的殺人事件を捜査するために、ソウルから華城警察署に派遣された若手エリート刑事を中心とした人間模様が描かれ、2003年には同作をモチーフにした映画「殺人の追憶」が公開された。

キャストには藤田のほか、中村優一兒玉遥、西葉瑞希、栗原英雄が名を連ね、本日新たにSUPERNOVAグァンスの出演も発表されている。

制作発表会見には、出演者から藤田、中村、兒玉、西葉、栗原に加え、演出・映像を手がけるヨリコ ジュンが出席。まず本作で初の単独主演を務めることについて、藤田は「『私に会いに来て』は、韓国で20年以上再演され続ける人気の舞台。プレッシャーはありますが、この作品で初めて主演をやれるということが、とても光栄です」と述べ、「僕が演じるのは、片田舎に派遣されたキム・インジュンというエリート刑事。詩人でもある彼は、物静かなイメージがあります。最近は活発な役が多かったので、今回は真逆に振り切った役作りをしていきたい」とコメントした。

キム・セゴン課長役を演じる栗原は、「歴史ある作品に参加できることをうれしく思います。ヨリコさんを中心に、日本版のこのメンバーで、新しい『私に会いに来て』が生まれるのではないかと期待しています」と語る。中村は自身が演じるチョ・ナンホ刑事について、「取り調べのときにすぐ手が出てしまうような性格」と述べると、「僕の唯一の取り柄であり、名前にも入っている“優しさ”を封印して、この役柄と向き合いたい。容疑者と闘ったり、藤田玲くん演じるキム・インジュンと喧嘩したり。たくさん荒くれたいと思います!(笑)」とアピールし、会場の笑いを誘った。

昨日6月9日にHKT48を卒業し、本日10日よりエイベックス・アスナロ・カンパニーに所属を移した兒玉は、「本作の顔合わせが今日だったので、今もすごく緊張しています」と告白しつつ、「これからたくさんコミュニケーションを取り、稽古を積んで、素敵な作品を作れるように一生懸命がんばります」と微笑む。本作について「現実離れしているように感じてしまうくらい、重いテーマを扱った作品」と紹介した西葉は「私の演じるミスキムは、感情の起伏が激しい乙女な感じの女の子。作品を少し現実に戻してくれるようなキャラクターなので、楽しくお芝居できたら」と意気込んだ。

本日の会見を欠席したグァンスからは、「韓国で23周年を迎える舞台。そしてその舞台をリメイクし、大ヒットした映画。この日本版作品に参加できるなんて、本当にうれしいです。出演が決まってから、原作本を何回も読み、そして実際に舞台に出演された韓国の演者さんとも会って、話もしました。ビジュアル含め、役作りをがんばっています」とのメッセージが、司会によって代読された。

ヨリコは、「僕は韓国の作品に影響を受けているのですが、今回のプロデューサーの1人である辻本好二さんから、原作者のキム・グァンリム先生を紹介していただいて。そこでグァンリム先生に、『私に会いに来て』を日本で演出させてくださいと直接お伝えしました」とエピソードを明かし、「韓国で長く再演され続けている、伝え継がれるべき思いが詰まっている作品。捜査方法や人間性の違う刑事たちが事件に翻弄されていく姿を、日本でもわかりやすく伝えていければ」思いを述べた。

兒玉は「私は、映画版には出てこないパク・ヨンオクという女性記者を演じるのですが、彼女は情報通で、とても仕事のできるキャリアウーマンみたいな雰囲気。今までとは違った私を観に、ぜひ“私に会いに来て”ください!」と本作のタイトルになぞらえたコメントで、会場を笑いに包む。続く栗原は「まず、この事件がまだ未解決ということに心が痛むのですが」と前置きし、「事件の10年後に舞台化され、そこから今まで上演が続いているということが、とても得難く大切なことに感じます。その思いを受け継いで上演したいです」と真摯に語った。

中村は「実は2年くらい前に、ヨリコさんと『殺人の追憶』について話したことがあって。そのとき『舞台をやりたいね』って言っていたんです」と明かし、「こうして実際に上演できることがうれしいですし、この作品の一員になれたことも幸せです」と笑顔を見せる。西葉は「映画『殺人の追憶』を初めて観たとき、正直すごく怖かったです。でも、それを生の舞台で表現することで、人間の強さや脆さをよりリアルに伝えられるのではないかなと思っています。重たさの中にもスピード感がある作品なので、ぜひ観にきてください」と来場を呼びかけた。

最後に藤田は「テーマはかなり重いのですが、役者同士のセリフのやりとりはウィットに富んでいて、ちょっとコメディ要素もある作品。原作や映画を知っている方も、初見の方も楽しめる上演になると思うので、一緒に捜査している気持ちで観ていただければ」と結んだ。

「私に会いに来て」は、9月13日から16日まで東京・新国立劇場 小劇場、9月19・20日に大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケットの先行販売は6月15日12:00から19日23:59まで受け付けられ、一般販売は8月4日10:00にスタートする。

「私に会いに来て」

2019年9月13日(金)~16日(月・祝)
東京都 新国立劇場 小劇場

2019年9月19日(木)・20日(金)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

原作:キム・グァンリム
演出・映像:ヨリコ ジュン
上演台本訳:後藤温子
出演:藤田玲 / 中村優一兒玉遥、西葉瑞希 / グァンス / 栗原英雄 / 大澤信児高山猛久、田中亮、畑中竜也、曾田彩乃、藤本かえで、高石あかり / Anna(バイオリン演奏)

※高石あかりの「高」ははしごだかが正式表記。

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