これは舞踊家のホフェッシュ・シェクター率いるホフェッシュ・シェクター・カンパニーによる日本公演。初日に先駆けて行われた囲み取材には、振付・音楽のシェクター、上田、ミュージシャンとして参加しているドラマー・
シェクターは本作について「この作品はエネルギーに満ちています。背景には政治的なことがあり、抑圧された多くの人々がリーダーとなる政治家を求めたり、もしくは完全に政治に押し潰されてしまったりしますが、それらを演劇的に感じていただけたら」と語る。また上田や中村、TOKIEを「すぐ大好きになりました」と言うシェクターは、主演の上田に「トータルで素晴らしいパフォーマー。エネルギッシュで破壊的なシーンも素晴らしく演じてくれています」と信頼を寄せた。
劇中で上田は、政治家やロックシンガーなど、リーダーとして民衆から指導性を求められる役どころを担当。上田はオファーを受けた際の心境を「自分を必要としてくれたことがうれしかった。期待されたことを実現したいと思いました」と吐露し、初日に向けて「とにかくワクワクしています。早く開演時間が来ればいいな」と意気込む。シェクターから「自由にやってほしい、好きに暴れてくれ」と指示を受けたと話す上田は、「観客の皆さんに何かを感じていただけないことには作品が成立しません。自分も動きたくなるようなエネルギーを受け取ってもらえたら」とメッセージを送った。
「とにかく緊張しています(笑)」と言う中村は、「言葉は何語だかわかりませんが、こういったダンスや音楽は言語以前に人間の体から出てきたものだと思います。オファーをいただいたときは、なんだかそれらに呼ばれた気がしました」と述懐する。さらにTOKIEも「このパワフルで壮大な作品に呼ばれて、本当にうれしかった」と喜びを語り、「自分なりにいろいろ考えてきたので、あとは純粋に本番を楽しみたい」と期待を膨らませた。
「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」は、2010年に日本でも上演された「ポリティカル・マザー」をパワーアップさせた作品で、これまでに各国のアーティストたちとコラボレートしてきた人気演目。なお、開催国の参加アーティストが主演を務めるのは今回が初となる。公演は4月6日から11日まで、東京・Bunkamura オーチャードホールにて。
PARCO presents「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」
2019年4月6日(土)~11日(木)
東京都 Bunkamura オーチャードホール
振付・音楽:ホフェッシュ・シェクター
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「トータルで素晴らしいパフォーマー。エネルギッシュで破壊的なシーンも素晴らしく演じてくれています」