「謎解きはディナーのあとで」(小学館)は東川篤哉による小説。2011年にテレビドラマ化されたほか、今年4月から6月にかけて、フジテレビ系のノイタミナ枠にてテレビアニメが放送された。今回は脚本を
世界的に有名な宝生グループの財閥令嬢にして刑事の宝生麗子(
初日公演後に行われた会見には、演出の河原、上田、玉井、橋本、そして
河原は「『面白い舞台を作ろう』という意識で、楽しくやらせてもらった」と創作を振り返る。執事を演じる上田の演技の感想を尋ねられると、河原は「あのね、良かった!」と大きくうなずき、「上田くんが“きちんとしていなさそう”だけど実はすごく真面目であることは、もう世の中に浸透していると思いますが(笑)、自分が演じるなら影山をどう作るか、自己プロデュースの感覚を持ちながら取り組んでいて素晴らしかった」と上田を称賛した。
玉井は「お客様それぞれの心に宝生麗子像があると思うので役作りが難しかった。稽古でいろいろ試行錯誤する中で、上田さんが『こいつバカだなあ』という顔をして私を見ていることがありました(笑)。その姿が影山と重なってうれしかった」と瞳を輝かせる。また、ももいろクローバーZのメンバーとしてではなく、ソロで舞台に出ることについては「新たなチームでもの作りをするのは刺激的。“第2のももクロ”と呼べる仲間ができたみたいでうれしい」と共演者たちに視線を送った。
事務所の先輩である上田とのタッグについて橋本が「がっつりご一緒するのは初ですが、稽古場で隣の席に座っているとなぜか落ち着く。上田くんは気付くとよく、せんべいを食べていた」と言うと、上田は「あなたはアーモンドを食べてた」とリアクションして記者を和ませる。橋本は御曹司警部・風祭の役作りについて「カッコいい原作にはどうがんばっても近付けないので、自分なりの“ぶっ飛び方”を研究しました」と述べ、「1人ひとりが全力でやってきた。そのおかげで、舞台は大成功だと思います」と達成感をのぞかせた。
公国公女マリアンヌ・フォン・シュヴァルツクスト役の凪七は「お稽古場から皆様の空気がとても和やかでした。あるシーンではずっと笑いをこらえられなくて……初日はギリギリ耐えられました(笑)」と明かし、「マリアンヌとして精一杯生きたいと思います」と意気込みを口にする。
シュヴァルツクスト家のヘルマン執事役の大澄は8月に、堂本光一、井上芳雄らが出演する「
会見では、上田の座長ぶりについてほかの共演者も裏話を明かした。「みんなを引っ張る意識は特になかった」という上田だが、玉井が「上田さんは稽古場で『腹減ってるやついる?』と聞いて、みんなにおにぎりを買ってきてくれた」とエピソードを明かすと、橋本も「あれはカッコよかったよね」と続く。これを受けた上田は「(マンガ『東京卍リベンジャーズ』の)マイキー(によるセリフ『日和ってる奴いる?』)みたいな言い方やめてくれる!?」と玉井にツッコみ、笑いを誘った。
上演時間は休憩20分を含む、約2時間50分。東京公演は9月23日まで。本作はその後、27日から10月1日まで大阪・SkyシアターMBSでも上演される。
音楽劇「謎解きはディナーのあとで」
2025年9月9日(火)〜23日(火・祝)
東京都 日本青年館ホール
2025年9月27日(土)〜10月1日(水)
大阪府 SkyシアターMBS
スタッフ
原作:東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」(小学館)
脚本:
演出:
音楽:三國茉莉
出演
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神野紫 -yukari- @pompin1103
>竜也くんが(堂本主演の)『SHOCK』のジャージを着ていて、なんだか“光一イズム”を感じた(笑)。竜也くんが座長として、穏やかに過ごしつつ背中で見せてくれたので、座組がすごく良い雰囲気だった
大澄さんのお言葉嬉しい
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