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「キネマと恋人」妻夫木聡&緒川たまきの撮影に密着、KERAからのメッセージも

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「キネマと恋人」ビジュアル撮影の様子。左から緒川たまき、妻夫木聡。

「キネマと恋人」ビジュアル撮影の様子。左から緒川たまき、妻夫木聡。

2月中旬、KERA・MAP「キネマと恋人」再演のビジュアルが公開された。ステージナタリーでは、昨年2018年12月に行われたビジュアル撮影の模様をレポートする。

16年に初演された「キネマと恋人」は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が台本・演出を手がけるロマンチックコメディ。1936年(昭和11年)、架空の港町・梟島(ふくろうじま)にある小さな映画館を舞台に、銀幕スターにあこがれを抱く女性ハルコと、周囲の人々の姿が描かれる。

過日公開されたのは、月が浮かぶ空を背に、ウクレレを手にした緒川たまきの周りを、妻夫木聡とともさかりえが囲んだビジュアル。夜空と月、初演のビジュアルとモチーフを同じくしながらも、昭和初期の情緒を強く感じさせるモダンなビジュアルに仕上がった。

編集部が密着したのは、妻夫木と緒川の2ショット撮影。赤紫を基調とした着物姿の妻夫木と、赤いワンピースにえんじ色の帽子、そしてショルダーバッグを身に着けた緒川は、撮影冒頭から仲睦まじい様子でカメラに視線を送る。同席した演出のKERAも時折2人に演出をつけながら、満足げな表情でチェック用のモニターを確認。さらに、同日撮影だったともさかがスタジオに姿を現すと、再会を喜ぶ緒川から柔らかな笑みがこぼれた。

少女のようにくるくると表情を変える緒川と、そんな緒川を温かい眼差しで見つめる妻夫木。2人は、手と手を取り合いダンスをするようなポーズから、物悲しい表情で見つめ合うカットまで、次々とスタッフのオーダーに応えていく。また、ベンチに腰かけたシーンの撮影では、緒川がウクレレを「ポロロン」と鳴らしたり、KERAやスタッフを交えて談笑したりと、終始和やかな様子で撮影は進行した。

そしてこのたび、KERAと妻夫木、出演者の橋本淳から公演に向けたコメントが到着。KERAは「早く再演したいと思っていたのが念願かないました」と喜びを語ると共に、「誰が見ても面白い娯楽作です。それでいて、お芝居とか映画とかを普段たくさん見ている――それが人生の中心になってるような方々への作り手からのメッセージとも言える舞台だと思います。是非いらしてください」と観客にメッセージを送る。

妻夫木は「今回はさらに人物を掘り下げていけたらと思います。嫌な部分でさえも純粋な心あってこそ映る姿だと思いますので、魅力的に、そういう部分を多く見せられれば、最後にお客さんがグッとくる、何かを感じて頂けるのではと思います」と意気込み、橋本は「さらなる高みを目指して、作品を進化……深化……いや、神化(?)になるであろう、KERAさんの指揮の元、多くの皆さまが楽しめる作品を創り上げたいと思います。僕自身とても楽しみなのであります。劇場でお待ちしてる“だり”」と結んだ。

「キネマと恋人」は、6月8日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕する東京公演を皮切りに、6月から7月にかけて福岡、兵庫、愛知、岩手、新潟で上演される。チケットの一般販売は4月13日10:00にスタート。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント

初演の最中から再演したいしたいと、東京の打ち上げ、地方の打ち上げのたびにプロデューサーに詰め寄っておりまして(笑)いつやるんだ、いつやるんだと。そのあといろいろ賞を頂いたりして、その度に早く再演したいと思っていたのが念願かないました。
コンパクトな座組なんですね。登場人物はいっぱいいるので、みんな取っ替え引っ替え着替えて、大忙しの芝居なんですけど。また同じメンバーで再演できて良かったなと思います。
誰が見ても面白い娯楽作です。それでいて、お芝居とか映画とかを普段たくさん見ている──それが人生の中心になってるような方々への作り手からのメッセージとも言える舞台だと思います。是非いらしてください。お待ちしております。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(談)

妻夫木聡 コメント

「キネマと恋人」の魅力はやはり、映画の中から登場人物が出てきて、その人物が恋をしてしまう──演じてる僕(高木)自身も、映画の登場人物(寅蔵)も、二人とも恋をしてしまうという、なんともキュートな物語だと思います。とても笑えて、最後ほろっと泣ける、すごく心を温かくしてくれる舞台になったという初演の時の思い出があります。
今回はさらに人物を掘り下げていけたらと思います。嫌な部分でさえも純粋な心あってこそ映る姿だと思いますので、魅力的に、そういう部分を多く見せられれば、最後にお客さんがグッとくる、何かを感じて頂けるのではと思います。

橋本淳 コメント

オリジナルメンバー全員での再演。嬉しい限りです。
初演時、有難い事にかなりの評判で、チケットの争奪戦だったことを思い出します。そんなステキな作品にまた参加出来ること本当に幸せに思います。再演だからと稽古期間は短くなることはなく、初演と同様、いやそれ以上に稽古をして、さらなる高みを目指して、作品を進化……深化……いや、神化(?)になるであろう、KERAさんの指揮の元、多くの皆さまが楽しめる作品を創り上げたいと思います。僕自身とても楽しみなのであります。劇場でお待ちしてる“だり”。

世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009「キネマと恋人」

2019年6月8日(土)~23日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター

2019年6月28日(金)~30日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場

2019年7月3日(水)~7日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2019年7月12日(金)~15日(月・祝)
愛知県 名古屋市芸術創造センター

2019年7月20日(土)・21日(日)
岩手県 盛岡劇場 メインホール

2019年7月26日(金)~28日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:妻夫木聡緒川たまき / ともさかりえ / 三上市朗、佐藤誓、橋本淳 / 尾方宣久、廣川三憲、村岡希美 / 崎山莉奈、王下貴司、仁科幸、北川結、片山敦郎

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