作を
矢島は、とある目的を持って宇宙をさすらう主人公の少女役を勇ましい表情で演じ、素手で戦う場面や刀や素手を使ったアクションシーンでは、持ち前の身体能力の高さを発揮。鬼気迫る演技で、聞く者を奮い立たせる言葉を投げかける、たくましい少女像を立ち上げる。
そして
公開ゲネプロ前に行われた取材会にはキャストから矢島、味方、鈴木、小野、松井、増子、日比、神尾、劇作を手がけた池田、演出の岡村が登壇。開幕を翌日に控えた矢島は「自信を持って、今まで稽古でやってきたこと全部をぶつけていきたいです」と意気込みを語る。続く味方は「1カ月みっちり稽古をして、僕らだけの新しい演劇ができた気がします。それがお客さんにどう届くのか楽しみです!」と期待をあらわにした。
「池田純矢とは友達でもある」と話す鈴木は「作品に詰まっているメッセージはたくさんありますが、まずは観に来ていただいた方々に楽しんでいただきたい」とコメント。8月下旬に行われた本作の制作発表の際に、声を枯らしていたことに触れた松井は「のどが本調子に戻りました!」と笑顔を見せ、「全力でいけると思います! (お客さんも)楽しんでください」と語気を強めた。
増子は「円形舞台が本当に楽しみです」と述べ、小野は「最近涼しくなってきましたが、また夏に戻ったような熱い作品をお見せできたら」と思いを口にする。そして日比は「お客様が入るとまた違う景色が見えると思います。本番がすごく楽しみです」と胸中を語った。
神尾が「矢島舞美が汗だくでがんばっております」と発言すると、記者から矢島の“汗だくっぷり”を感じるエピソードについて質問が飛び、味方は「終始汗だくで、衣装がビショビショでしたよ(笑)」と回答。これに対して矢島は「もともと汗っかきですし、今回はノンストップでアクションシーンが続くので、3回着替えてます(笑)。衣装もできるだけ涼しく、ということで最初はノースリーブでしたが、汗で光って見栄えがよくなかったので長袖になりました(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
演出の岡村は「最近はアイドルの方を“女優”や“俳優”にするという仕事をよくやっていますが、その際は(役者の)心にかかっているブレーキみたいなものを壊さなきゃいけない。今回も1カ月かけて、矢島舞美をぶち壊してみましたので、スパークする矢島が見られると思います(笑)」とアピール。戯曲を手がけた池田は「『アイドルだった矢島舞美が女優になる、そんな脚本を書いてくれ!』とオーダーされました。ゲネを観るのが僕も楽しみです」と期待を述べた。
記者から池田脚本の魅力について尋ねれられた岡村は「池田くんはぶっ飛んでます(笑)。僕が死んだあとは池田純矢が演劇界を席巻するんじゃないかと思うくらい、パワーのある作家ですよね」と太鼓判を押す。続けて女優としての矢島については「いきなりそんなテンションになれと言われても……みたいな戯曲なんですが、矢島はちゃんと壊れてくれて、アナーキーな世界を生きてくれています」と賞賛した。
最後に矢島は自身の役どころについて「主人公の少女は、精神的にも肉体的にも強い女。なので(舞台上で)弱いところを見せないというのが課題でした。発している言葉の裏側もちゃんと届くように、葛藤しながら稽古しました」と回想し、取材を締めくくった。
上演時間は約1時間40分を予定。公演は本日9月14日から24日まで品川プリンスホテル クラブeXで行われる。
「LADY OUT LAW!」
2018年9月14日(金)~24日(月・振休)
東京都 品川プリンスホテル クラブeX
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